不機嫌なFACE 21
誰だ!誰だ!誰だ!
空の彼方に踊る影♪
白い翼のガッチャマン♪
じゃなかった・・・。
誰だ!誰だ!誰だ!
つくしに声をかけたのは?
人気アイドル♪ (□ 〇)クン♪
ということで続きからどうぞ。
あっ・・・
やっぱり似てる。
「Jって、司に似てるよね。」
言った途端に不機嫌な表情を浮かべたのは私の旦那様。
顔のいい芸能人に似てるって言われて気を悪くする人がどのくらいるのだろうか。
よっぽど自分に自信がないと無理だ。
司の場合は自信の塊だった。
自信を裏付けする実力と実績も世界レベル。
「あっちが、俺に似てるんだろッ」
はいはい、そうです。
それから私たちの間でこのことが話題になることはなかった。
目の前には魅了する微笑み。
流石に人気アイドルだけのオーラがある。
傲慢さ。
横暴さ。
威圧感。
全部取り去って人当たりの良さを前面に出してくる気さくさがにじみ出てる。
この顔で優しさが前面に零れたら惚れる。
つーか。
優しく司に笑いかけられているみたいな錯覚?幻覚?
この顔のこの表情で見つめられたら私の機嫌もすぐに直るよ。
不機嫌な顔で不満げに責められるから私も素直になれないのか・・・。
いまさらながら気が付いた。
そこに気が付くのに3人の子供を産んだ後って遅くないか?
声をかけられて悪い気はしない。
とにかくハンサムは得だわ。
「初めて見る顔だよね?」
仕事からの流れなら落ちついた色合いのスーツをきてる。
今日はラフな格好のカーゴパンツにタックチュニックにミュール。
全部合わせても1万数千円。
家を出て勢いのままに道明寺本社ビルに乗り込んだ。
気さくな打ち上げパーティーっていうからそのままの格好の私。
CMの出演者なら司とモデルの彼女。
後はスタッフか、広告代理店かスポンサーの道明寺関連に決まってる。
どう見ても私は裏方?
オーダースーツの司の傍に並んだらちぐはぐなはずの私。
司に見劣りしない恰好に私が変身するのは結構な労力と時間がかかるんだから。
それと価値観の違いが浮き彫りになる金額の装いと宝石。
付けてるだけで落ちつきをなくすネックレスに指輪。
今日はそんなのがないだけ心も体も軽かったはずなのにッ!
司と一緒だと無理だった。
学習していたはずなのになぁ・・・。
「・・・じゃないです」
「誰かの連れ?ぼくは」
「あっ、知ってます」
自己紹介の前に慌てて返事をした。
ここで名前を名乗らせるなんて出来るわけがない。
「道明寺つくしです」
「道明寺って・・・」
少し離れたテーブルで年配の男性と話をする道明寺に彼が視線を移す。
「・・・連れです」
道明寺が私をさっきからちらちらと気にしてるのは分かっていた。
突き刺さる視線は徐々にきつくなっている。。
目力も半端なく威圧的だ。
司と私を交互に見つめるJ。
「俺って、ずいぶんと警戒されてるみたいだけど」
司の視線を気にしながら私に笑いかける声。
キョドッとした表情は演技だって分かる。
瞳が優しく笑ってる。
「すいません」
「君と話すのも大変そう」
クスッと笑った表情で、「俺はいいんだけど」って、また小さく笑みを浮かべる。
空気が和む雰囲気。
きっとすごくまわりに気を使う人。
そんな性格に好感が持てる。
理想だわ。
あっ!
だからって好きになるとかとは別だからね。
これは浮気じゃないからッ!
司に私の心の中が分かるわけないのに言い訳してしまってる。
焦ってる自分が無性におかしい。
笑顔のままで道明寺のいた方向に顔をむけた。
えっ?
いない・・・。
道明寺の姿が見えなくて私の視線は宙に浮く。
「いい加減にしろ!」
いきなり背中から聞こえた声。
左手を掴まれて勢いよく私の身体が反転させられた。
「・・・司、いたんだ」
「いたんだって、いるに決まってるだろう!」
においを消して風下から近付いてきたライオンにいきなり飛びつかれたうさぎの心境。
モデルとの食事の件はまだ許してないから!!!
気後れしそうな気持ちを奮い立たせるように不機嫌な感情を身体に挿入し直した。
J♪
名前を書くのは恥ずかしくって♪
みなさまの想像で名前を入れて楽しんで下さいね。!(^^)!
拍手コメント返礼
なおピン様
喜んでもらえてうれしいです。
この続きでこんな場面が欲しい!と要望がありましたら教えてくださいね。
脳内変換して楽しめる仕上がりをお届けできたらいいのですが・・・(^_^;)
永久保存版できそうなシュチュで~~~~~。
ゆげ様
つい遊んでしまってます♪
こんなことができるのも二次の楽しみ♪
髪を切ったら花沢類ですよね。
柔らかい雰囲気が好きだな。
でも道明寺がいないッ!!!
最近文章を考えるとき『ゆげ様気に入ってくれるかな?』なんてこと考えながらUPしてますよ。
ライオンに襲われたウサギ?仔羊?料理しやすいのはどっちだ!
つくしちゃんは俺様全開の司じゃないと物足りない!
納得です。