思い出は虹色に輝く15 最終話

パパっぷりも板についた大人な司の後に大学時代のストーリを考えるともたつきます。

大人な司を追い出して♪

どこまで書いたんだっけ・・・(^_^;)

このお話はこれでおしまいです♪

お付き合いありがとうございました。

*

朝まで何度も抱きあって、その10倍はキスをした。

ポツンとデスクの上に置かれたレポート用紙が開いた窓から入り込む風に吹かれてパラっとめくれるのが見える。

この10倍の量のレポートがまだ終わってない。

どうしよう・・・。

明後日までの提出期限。

今日も徹夜だと溜息が漏れる。

本来なら道明寺が帰ってくる前には仕上がる予定だった。

「お前に会うために仕事は必死で片付け帰国したんだからな」

そう言って私を抱き寄せた相手は満足そうな顔ですやすやと寝息を立てている。

それはそれでうれしい告白なんだけどね。

「強引なんだから」

小さく声になる独り言。

息の漏れる鼻先をつまむ。

嫌がる様に動いた指先。そして私の方に向いた顔の瞼が数回動いた。

ぼんやりと薄く開く瞼。

寝ぼけたままの眼。

私を見つけた後で安心したようにまた閉じる。

何時もの道明寺とは違う子供みたいな無邪気さ。

それがたまらなく好きで・・・スキで・・・すきで・・・。

額を隠す巻き毛を指先に巻きつける。

クルッと私の指先を黒髪が包み込む。

思ったより柔らかい感触を楽しんでる。

そのままもう一度ベッドの中にもぐりこんで道明寺の胸元に頬を寄せて感じる温もり。

この安心した感情はなにものにも替えられないって思う。

「うっ・・・」

寝返りをうった道明寺に返された身体。

仰向けの私に道明寺が乗っかっている。

右の頬の触れる道明寺の息。

首元に巻きつくように動く腕。

左の頬をなでるように動いた指先はそのまま私の髪の中に滑り込んでいく。

もしかして・・・

起きてる?

胸のふくらみに押し付けられてる上腕。

結構筋肉質で硬い。

「柔らけぇっ」

道明寺の少しかすれた声が耳もとをくすぐる様に触れる。

「柔らかいって・・・?」

「胸」

視線の先でばっちりと開かれた瞳。

そのまま悪戯っぽく瞳が笑ってる。

あっ・・・、やっぱり・・・・。

何時もなら照れくささから道明寺を押しのけて抗う私もいまさらって心境。

朝までの余韻が羞恥心より身体の正直な反応を覚えてる。

「いつから起きてたの?」

「お前が起きる前から」

私から離れた道明寺は肩肘ついて頭を支えながら機嫌のいい表情に変わる。

引き寄せられる笑みを浮かべた。

見つめられただけでドクンと心音が跳ね上がった。

「もしかして、タヌキ寝入りしてたの?」

「俺はタヌキじゃねっ。だますならキツネだろ」

タヌキもずる賢いってイメージが昔話にはあるんだすけど・・・

いまさらながら道明寺に説明しても自分の間違いを認める素直な性格の持ち主じゃない。

「なに、笑ってるんだよ」

「いつもの道明寺だなって思ってうれしくなる」

率直な感想は甘い雰囲気もベットの外に押し出してくれている。

「お前の寝顔って、いくら見ていても飽きないものだって気が付いた」

道明寺の声は耳もとに近付いてそのまま耳朶に触れる。

ベットと背中の間に滑り込んできた腕はそのまま私を抱き寄せた。

無防備つーか、緩んでるつーか、無邪気な子供つーか」

優しくささやくような声に変わる。

それって褒めてるの?

「なんだかバカにされてるみたいなんだけど」

安心しきってるとか、道明寺に頼ってるとか、もっと違う言葉があると思う。

それに緊張してたら寝れないわよ。

「お前の寝顔を見れる男って俺だけだよな?」

「それはそうだけど・・・」

「ほかの男には絶対見せるな」

鼻が触れそうな距離に見慣れていてもドキッと見惚れてしまいそうな整った顔立ちが迫る。

ほかの男ってパパや進は?

当たり前だって言われそうで怖い。

「お前の身も心も全部自分のものだって宣言したくなる」

コツンと触れる額。

道明寺の唇が軽く私の唇に触れる。

「もももっ無理!朝!起きなきゃッ・・・」

「焦んな、無理強いはしないから」

・・・って!

私の上に乗っかってるじゃん。

確かに、無理強いはされてないけど・・・

自然と道明寺を受け入れてしまってる。

だからダメだって!

肌に触れられるたびにソコから発する熱が体の細胞を包み込んでいく。

道明寺を拒ばみたいのか、受け入れたいのか自分でもわからなくなっていた。

拍手コメント返礼

t***様

拍手1番乗りありがとうございます♪

ピンクオーラってソフトのほうが放出気味になることあるんですよね。

こそこそと周りを気にしながら書き上げました。

なおピン様

こんなじゃれあいってなかなか書けないんです。

きっとこれを書くためにいろいろ想像してる私は危ないおばさんだ~~~~~。

娘が勉強に集中してる間にこそこそ、ドキドキしながら書き上げました。

☆マークより見られたら恥ずかしいかもしれません。

はいはい、つくしに声をかけたお方♪

早速続きを書いてきますね。

ゆげ様

お帰りなさいませ~。

お姿が素見えないのでまたお仕事かなと思いつつ、長かったので心配しておりました。

出張お疲れ様でした。

その間にずいぶんと話も進めさせていただきましたよ♪

大学時代のつくしちゃん、司から逃げる構図という設定も楽しめそうな気がします。

大学の中心で卒業できない!を叫ぶ!

出来れば愛を~~~~~~。