Happiness 10

このお話もそろそろ終わりに近づいています。

このままあきら&葵に会えなくなるのも寂しいような気もしますが、あと少しのお付き合いをよろしくお願いします。

PWのご連絡

本朝8時まで申請された方すべてに返信終了してます。

お手元に届いてない方はお手数ですが再度ご連絡をお願いします。

キリ番ゲット御礼

3520000  skyminto様

いきなりキリ番ゲット御礼のページが開くのでびっくりされる方多いんです。

応援コメントありがとうございました。

3560000 みつばち様

一日1回はご訪問いただいているとのことありがとうございます。

弁護士っとしてつくしが活躍できるのか?

まずそんな話が私に書けるかが甚だ疑問なのですが(^_^;)

頑張らせていただだきます。

3700000  はなこ様

パスワード申請もありがとうございました。

メインはいまだに花男ですのでよろしくお付き合いをお願いします。

海外からのアクセスも多いんですよ。

日本の次に多いのがアメリカです。

ニュージーランド、イギリス、台湾、カナダ、香港、ブラジル、香港、タイ、

17の国からのアクセス。

日本語の勉強のためにって外国の方が一人、常連さんでいらっしゃいますが、皆さん日本人なのかな?なんて思ったりします。

ネットって本当に世界とつながってるって実感しますね。

次のキリ番は3800000です♪

*

潮風を受けて海辺を車は走る。

海の匂いを感じたいのか、葵は車の窓を全開に開けた。

潮の香りがふんわりと車の中に滑り込む。

「海の匂いがする」

太陽の光に反射してきらめく水面。

白い砂浜に打ち寄せる波。

はしゃいだ瞳はそのまま南国の景色に奪われてしまってる。

「海を見たのが初めて見たいな反応だな」

葵の肩に腕を回して頬を寄せた。

無邪気な葵の反応は俺の気分もすっかり和ませてくれる。

「あきらとは初めてだもの」

「それにこんなゆったりとした時間を二人で過ごせるのも初めてだしね」

ほんのりと赤く染まった頬。

俺を見つめる瞳がにっこりと笑う。

確かにそれはそうだ。

葵と旅行したのは香港の出張だけ。

俺からマジで葵に告白した。

出会って反発して惹かれあったあの日。

あの日からもうすぐ2年。

司に言わせれば早ぇ~と言われそう。

俺には4年も結婚を待つ必要はないから。

もう一つのサプライズがあるって知ったら葵はどんな反応を見せてくれるのだろか。

「数年分の散財をしちゃったよね」

足元に置かれて数個の紙袋。それ以外にも車のトランクいっぱいに詰め込まれてある。

葵の足元にあるのは葵が一人で購入したランジェリー。

「あっ!いま何か想像したでしょう?」

「別に何も」

「うそ、笑ってるもん」

「俺のために選んだんだよな?」

「着心地のいい物を選んだだけだから」

「すぐ脱がせるのにか?」

「これ以上言ったら怒るから」

胸の中に抱き寄せた葵は頬を膨らませて笑ってる。

そうこうじゃれあってるうちにホテルが見えた。

遠浅のラグーンとサンゴ礁に囲まれた2つの島を桟橋で結んだラグジュアリーなリゾート。

その敷地すべてがプライベート・ヴィラ。

ヴィラから一歩出るだけで、目の前には真っ青な海と美しいビーチが広がっている贅沢な造り。

「ここが俺たちの泊まるホテル」

「この広さに私たちだけ?」

「完全独立型になってるから誰からも邪魔される心配はいらない。気楽に過ごせる」

「気楽に過ごせる気がしない・・・」

豪華さに目を奪われたままヴィラ全体を見渡して葵が呟いた。

「よっ、遅いぞ」

建物の奥に並ぶ長身3つと頭一つ小さな小柄な影。

「つくしちゃん」

ここに来て一番うれしそうな声を葵が上げた。

「早かったな」

「お前のためだからしょうがねェ」

相変らずの横柄さで呟いたあとで司がニンマリと笑顔を見せる。

「なんで?」

「どうしたの?」

牧野と飛び跳ねて再会を十分楽しんだ後で葵が俺に迫る。

「ここは道明寺グループの経営するホテルだから」

ここを予約した時にはすぐに司まで話が通っていた。

本当ならこいつらにも内緒にしとくつもりだったんだ。

「葵さん、準備はできてるの?」

「どんな、ドレスを着るか楽しみなんだけど」

「準備?ドレスって・・・」

牧野に詰め寄られて葵は訳が分からないって表情を俺に向ける。

牧野!まだ葵には何も言ってないんだ!

思わず顔面を抑えたい気分。

ばらすには数時間早い。

「あきら、もういいんじゃねェ?」

「ここで嫌ってっ拒否されたらシャレにならねェぞ」

総二郎と類は俺の気持ちを察知してからかい気味にクスッと笑ってる。

「花嫁に逃げられるってオチはいらねェよな」

牧野の腰に手を回して司が一番楽しんでるじゃねェか。

「花嫁って!!!」

「チャペルもあるから結婚式も出来るんだよ」

「ここでするの!!」

やっぱり驚きの声を上げるよな・・・。

段取りが狂った。

部屋で体を休めてから沈む夕日を眺めて食事。

そこで明日式を挙げるって告白するつもりだった。

司!!総二郎!類!お前らが来る予定明日じゃなかったか!!!

「このままだと、俺たちの結婚式は母親と妹たちに乗っ取られていた」

メルヘン調の結婚式は避けたかったんだ。

数日前に空いた空白のスケジュール。

一ノ瀬にも協力してもらい段取りをつけた。

「いまさら、ダメとか言うなよ」

ここで思い起こすのはプロポーズを葵が受けてくれるまでの長かった日々。

玉砕3回。

俺のプロポーズをすげもなく断る女って葵しかいないって思う。

葵以外にしたこともないけど。

結婚式も断られるとかありか?

ドクドクと高鳴る心音は口から飛び出しそうだ。

こんな思いをするなんて昔の俺なら皆無だぞ。

目の前で俯いた顔がゆっくりと上がって俺の視線を捉えた。

「内緒で結婚式を進められるって思ってもいなかった」

唇をかみしめるように発する声。

「驚いたけど、うれしいかな」

ゆっくりと上がる口角。

葵の微笑みに無性にうれしさがこみ上げる。

俺の自信のなさが無情にも暴露された気分。

こんな高揚感は二度と経験したくない。

「おまえの妹たちのレーダーに感知されないように出国するのにどれだけ気を使ったと思ってる」

相変らずの恩着せがましい司。

「最初は私も騙されたのよね。突然西田さんに飛行機に乗せられたんだから」

ジロリと司を睨むように牧野が視線を向ける。

「威張れないと思うけど」

「それに私たちがどれだけみんなに世話になってると思ってるのよ。このくらい大したことじゃないのに」

牧野の不機嫌さをウザったそうに司が眉をしかめた。

司の性格は小さいころからの付き合いだ、十分に把握してる。

いまさら俺が気分を損ねることもない。

いくら牧野が食い下がっても司が謝ることはない。

こうなればいつものあれだ。

どっちも引かないから始まる痴話げんか。

いい加減にしろよッ。

そう思いながら俺も総二郎も類も楽しんでる司と牧野のやり取り。

「俺は別にこいつらに助けてもらわなくても大丈夫だ。こいつらが勝手にやるんだろうが」

「なんでそうなの!」

俺たちのことはすっかり眼中にない司と牧野。

「相変わらずだね」

「ケンカするほど仲がいいって見本みたいな二人だからなぁ」

「レクレーションみたいなものだし」

司と牧野の関係が意外に理想だって思ってる。

根っこの部分では二人とも思い合って、つながっているのを知ってるから、笑ってこいつらの言い合いも見てられる。

「つくしちゃん、幸せそうだよね」

ケンカしてる司と牧野を見て、そう言い切れる葵が愛しいって思う。

「俺たちもあいつら以上に幸せになれる」

触れあった指先がそのまま葵の手のひらをしっかりと包み込んだ。

拍手コメント返礼

b-moka

あきらならこのくらい軽く準備しそうじゃないですか?

司が張り切ったらぶち壊しそうな気もしますが・・・(^_^;)

妙様

つくしとは似てるようで違う葵の強さが表現できたらいいなと思いながら人物設定を思い描いています。

終るのは寂しいといってもらえるとうれしいです。

私も何かしらのお話をまた作れればって思ってます。

道明寺ファミリーとはまた違った美作ファミリーがえがけたら楽しそうですもの。

どこまで花男の世界を私は広げるつもりなのだろう(^_^;)

なおピン様

oh!あきら君やるな♪

と思ってもらったら私はニンマリ♪

フィナーレは結婚式ですよ~~~~~~。