不機嫌なFACE 24

司と思ってたらJだったパターン

Jだと思ってたら司だったパターン 

先日の投票の結果は・・・

司と思ってたらJだったパターン   312票

Jだと思ってたら司だったパターン  231票

投票の結果を受けたお話につながる司目線のお話をまずは一つ挿入することをお許しください

途中から抵抗するすべをなくしてたあいつ。

俺を突き放そうとして俺の胸元に置かれたつくしの手の平は、力が抜けていくのをこらえるように、指先がしっかり握りしめられていた。

素直に俺の背中に抱きつけ。

フッと軽く頬が緩む。

主導権を握った俺に浮かぶ余裕の笑み。

胸元のボタンを一つ外して滑り込ませた指先はそのまま鎖骨をなぞってつくしの顎を捉えた。

深まるキスに合わせて角度を変えるように動く。

されるがままのつくしの口元から熱を逃す様に吐息がこぼれ落ちた。

「煽るな」

唇が軽く触れ合ったままにつぶやく声。

ゆっくりと開いた瞳は熱を帯びて潤んで俺を見つめる。

このまま触れあったら我慢するには限界がある煽り。

帰る場所が一緒じゃなければ我慢なんて出来そうもない。

「これ以上はお前が強請ったら続きをやってやるよ」

おどけながら言った言葉はほとんど本気。

俺の声にハッとしたようにつくしが正気に戻った。

「強請るのも頼むこともお願いもしないわよ」

何年一緒にいるって思ってるんだ。

俺に今以上に触れられたいって思ってる感情を素直に見せないのは分かってる。

キョドって落ち着かない視線。

火照ったままの紅い頬。

「そうか?」

「身体の方が正直だよな」

それを教えるようにつくしのふくらみに指先で触れる。

一番敏感になってるはずの頂。

「アッ・・・」

漏れた声はそのまま胸元で塞ぐようにつくしを抱き寄せた。

否定なんてできないよな。

落とした視線の先で追いつめられたつくしがゆっくりと顔を上げた。

コツコツと響く足。

それに反応してつくしが俺の胸元を思い切り突き放す。

予想通りの反応がおかしくて、愛しい。

相変らずの純情さ。

少し大胆になってくれたら俺も楽しめる。

いや・・・

ダメだ。

つくしの男を誘う艶のある表情は誰に見せられねェ。

「化粧室に行ってくる」

逃げるように足早に走り去るつくしの背中を見送りながら、ついてるはずのつくしのルージュを確認するように自分の下唇を親指の平でふき取った。

親指に付いたオレンジ色のルージュ。

それさえも愛しく想える。

どうしようもなく愛してる。

ほかの女に興味を持つ余裕なんてあるわけないって判れよ。

「どうしようもねェな、俺」

漏れた独り言に、口元がわずかに緩んでるのが自分でも分かる。

鼻を突く香水の匂い。

勝手に食事の約束をさせられたモデルの女。

世間じゃ人気があるみたいだが、俺には興味のかけらもない女。

自分になびかない男はいないって自信がある女ほど扱いにくい。

その手の女は総二郎とあきらに任せてる。

連れてくれば良かったか。

一気に表情はいつもの冷静さを取り戻す。

「仕事の一部です」

傍にいないはずの西田の幻聴が聞こえる。

分かってるッ!

俺も感情をそのまま出さないくらいの理性は働く。

「待ってますから」

甘えるような声も不愉快な感情しか浮かんでこない。

誰が二人っきりで食事をするものか。

西田を連れて行くかな。

そうすれば完璧な仕事の延長。

時間がないからと途中で抜けるペナルティを課さなければ、俺の不愉快さは収まらない。

西田と二人の食事って俺でもヤダ。

その光景を想像するだけで不機嫌さも表に出さずに済んでる。

扉が開いてつかつかと俺に近付く西田が見えた。

「失礼」

女の前を通り過ぎる俺は、害した気分を正常に取り戻してる。

西田に乞われるままに会場へと戻る俺。

「何かいいことがありましたか?」

「西田、お前が俺の頼みを聞いてくれるのが条件だがな」

「頼み事ですか?」

相変らずの西田の無表情も今は笑える。

「とにかくさっきは助かった」

「私は何もしてませんが・・・」

「代表にお礼を言われるとは思いませんでした」

驚いてるのか、感激してるのか、まったく高揚のない声。

そして西田が考え込むように眉を眉間に寄せた。

やっと表情が動いた。

悩めッ!!!

このあとの食事のお話は『秘書西田も坊ちゃん観察日記 43』はこちらから

拍手コメント返礼

なおピン様

は~い♪愛しのJ様登場ですよ~。

どっちに重点を置くか迷いそうです(笑)

西田さんをやり込められるかどうかは・・・

無理だと思います。

ゆげ様

西田さんと司の食事・・・

考えただけで (爆)

二人にあう食べ物ってなに?

二人にしゃぶしゃぶで鍋を囲ませたら・・・

それとも焼肉とか。

当然のごとく鍋奉行になる西田さんなんていかがすかぁ~。

モデルそっちのけでそっちの方に妄想する私たちっていったい・・・。

つくしがこれを目撃したら爆笑してくれそうですよね。

坊ちゃんも意外と悪戯好きで~す。

ゆげ様

もう、もう、食事会が頭の中に浮かんで爆笑ですよ。

次回の西田さん日記はこれで決まり!

まだ書いてもいないのにお腹がイタイ(笑)