ドッカン !! 2

昨日に続いてのUpです。

第1話は『100万回の~』説明みたいなところがあったので(^_^;)

ここからが新しいお話に流れていくでしょうか。

結局公平君の立場は100万回と変わらないんですけどね。

公平君!!私はあなたが好きだーーーーーーッ

ヤダって速攻で拒絶されそう。(^_^;)

別館の方も2日連続で花男ショートUPしてますのでお見逃しなく♪

「おい、かわいい子いたか?」

「まあまあだね」

俺の目の前でひそひそと小声で話し込む3人の男。

それなりには女性にモテそうなやつら。

そこに弁護士のブランドを首にぶら下げて、女性を口説くタイプに見える軽薄さを感じる。

こんな軽そうな男に誘われてついて行く女は俺には論外。

「あいつ・・・女を捨ててねェ?」

「いかにも勉強だけしてましたって感じだよな」

「男に免疫なくてすぐに落ちるって気もするけどな」

どこにでもこういう輩はいる。

鼻先で笑ってるその先に、髪を後ろで一つに結んで紺のありふれたデザインのリクルートスーツ。

小柄な容姿に少しダボついて身体に少し大きめの服のサイズ。

それでなくても男性より割合の少ない女性は人目を惹きやすい。

垢抜けた女性の装いの中で、地味な格好は意外と目を引く。

つくし・・・か?

一歩片足を右に出して横顔を確かめていた。

大学時代は一度も見たことのない眼鏡の奥で生命が満ち溢れる大きな瞳。

真一文字に結んだ唇は意志の強さの表れ。

やっぱりつくしだ。

それよりつくしはまだ自分が成長するって思ってるのだろか?

大学から身長は変わってねえぞ。

しばらく騒ぎで大学で見かけなくなったつくしが変わらずにそこにいる。

それが俺をうれしくさせる。

もう結婚したんだよな。

一抹の寂しさがないわけじゃない。

それでもまた大学と同じような時間があいつと共有できると思うとそれはそれでうれしく思える。

暗めの大人しい感じのイメージは確かに男気ゼロの人生を想像されても仕方ない色気ゼロ。

結婚で変わった苗字をばらしたくないとか?

どう見てもあの格好の女性が道明寺代表夫人に見えるわけがない。

カバンの中の雑誌の写真は清楚、可憐、花嫁の初々しい喜びにあふれてた。

婚約の記者会見の大口を開けた写真を払拭するのは十分。

同じ人物か?

なんて知らないやつ等が見たら思うはずだ。

後ろ姿で確信が持てる俺はいまだにつくしを気にしてる。

いい加減あきらめろ。

諦めを自覚するにはまだしばらく時間がかかりそうだ。

手の届くはずのない相手に向ける熱い眼差しも無駄だって分かりきっているのに。

自然に漏れた深いため息。

そして想う心を胸の奥に閉じ込めた。

3人が束になっても彼女が落とせるわけない。

ちょっかい出したらそれこそ将来は無くなる。

つくしの夫、道明寺司は俺の存在をしってるのだろか?

俺が一番危なかったりしてなッ。

ぶつぶつっと俯き加減で独り言を呟く牧野を驚かさないように「よッ!結婚おめでとう」と肩に手をかけた。

想像以上に驚きを前面に出したつくしの表情。

「なんだ公平か・・・びっくりさせないでよ」

そこまでの驚きは予想外。

俺の方がその反応に驚く。

「なんでそんな恰好してるの?らしくねぇ。最初つくしだって気がつかなかった」

つくしの鼻先に伸ばして手にした眼鏡。

想像した通り度の入ってない伊達メガネ。

慌てたように少し膨れた頬のままにつくしに眼鏡をとりかえされた。

そして眼鏡は元の鼻の上に収まった。

そんなやり取りも平和で気心の知れた俺とつくしの関係を思い出させる。

バタバタと落ち着かないつくしは挙動不審気味だ。

こんなつくしは大学で突然現れたフィアンセにドギマギと焦ってた雰囲気を見せていた時と似ている。

フィアンセに見せる甘ったるく幸せに浮かべる微笑みは今はないという違いだけ。

「もしかして変装してんの?」

「そんなことより、なんで私の結婚をあんたが知ってるの?」

当たり前みたいに聞いた俺に掴みかかってきそうな勢いのつくしが目の前に迫る。

道明寺との結婚がばれてないって思っていたことを、この時俺は、はじめて知った。

「ねぇ・・・ばれてないよね」

「ああ、ばれてない」

1時間おきにつくしが俺に確かめる。

「やあ、君たち知り合いなの?」

司法修習1日目大した講義があるわけじゃなく休憩時間には知らないやつらがまじりあってる自己紹介の雰囲気がある。

俺とつくしの間に割り込むように入ってきたのは朝っぱらから女性の値踏みをしていた3人の中の一人。

「大学が同じで・・・」

視線を上げずにつくしが小さくつぶやく。

心なしか顔が赤いのは、きっと道明寺つくしってばれないかとひやひやしてるからに違いない。

落ち着きのなさは男性に免疫がないって誤解を受けそうな気配。

声をかけた男はそんな意味に完璧に誤解したままフッと小さく笑いを浮かべる。

つくしはお前に頬を染めたわけじゃないッ。

「二人は知り合い?付き合ってるの?」

「ちッちがいます!」

速効でつくしが立ち上がって否定。

そのつくしの態度にカン違い男が満足げな笑みを漏らした。

「口説いてるところだから邪魔しないでくれますか?」

つくしの腕を引き寄せて椅子に座らせながらつぶやいた。

「うそ・・・」

俺を見つめるつくしは穴の中から初めて外の景色を眺めて驚きを隠せないモグラの表情。

そこまで驚かれるのは心外。

「そういうことですから」

俺に握られた腕を凝視してるつくしは無視して、つくしを連れてその場から離れるように会議場を出た。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

黄門さま♪しっかり覚えてますよ。

私も好きなんですもの(笑)

鈍感つくしにチャラ男に公平が加わって♪

大事な誰かを忘れてるような・・・

b-moka

F4だけじゃなく公平君までって本当にうらやましいですよね。

でも妬めないつくしたん♪

ゆげ様

私もしっかり見れたのは1話だけで(^_^;)

公平君には類とはまた違った切ない恋のストーリーがツボなんです。

これにつくしはいつ気が付くのか!!

『watcher』 でも 気が付いてませんでしたからね。

「俺、つくしのこと好きだったんだよな」

「気が付かなかったろう?」

こんな場面をいつか挿入してみたい♪

ウサギが顔だすより地面から出てくるモグラ

リボンをつけたモグラをなぜか想像してました。

違うところにでてきて、おっかなびっくりの表情を作るモグラ

終わりが近づくと新しいお話のイメージが浮かぶのは・・・

そうかこれもテレパシーだったのね(笑)