大学の中心で卒業できないを叫ぶ 4

おねえキャラの投票結果です。

クリス松村タイプ 143

マツコデラックス タイプ  93

私の中では司に迫る松子さんが爆だったんですけどね。

このデラックスなお話はぼつかぁ・・・

ちょっぴり残念。

ボツにしたはずの デラックス編 は別館で短めのUpしてます。

*

背中にゾクッと寒気が走る。

風邪か?

少し身体を俺に向けるように斜めに向けてぴったりと閉じられた膝。

その膝の上に、こじんまりと添えられた掌。

「道明寺様」

照れてほんのりと染まった頬。

俺を下から見上げる視線。

目があった瞬間に危険を感じて身体を牧野に寄せるように引いていた。

ガタッ!

少し腰を浮かせたそいつは椅子ごと俺がずれた分だけ身体を横に動かす。

牧野とそいつの椅子に挟まれた俺。

動けねェーーーーーッ。

「きゃーーーッ」

「触るな!!!」

俺の膝に置かれたのはどう見てもゴツイ男の手。

悲鳴を上げたいのは俺の方だ。

「こいつは誰だッ?」

「一緒の法学部の学生・・・」

そんなこと言わなくてもここにいるんだからそれくらいは分か。

俺が知りたいのそんなことじゃないくらい理解できるだろうッ。

牧野は笑いをこらえてるように見えた。

「悪い人じゃないから」

緩みそうになる口元を引き締めて、これ以上声を出すと我慢できないてわかり過ぎだ表情を浮かべてる。

「まあッ、彼女に聞かなくても私に直接聞いてくれたらいいのに」

「お・し・え・て・あ・げ・る」

一文字の言葉の間に入る艶めかしい間。

「どけ!」

牧野の耳元に荒げる一歩前の声。

「えっ?」

どうしてってきょとんとなった顔が俺を見つめる。

「お前らの椅子に挟まれてるから俺が動けないんだ」

この場合は牧野に危害が加えられる危険性より俺の身が危ない。

男に言い寄られた経験なんてねェぞ。

牧野が後ろに椅子をずらして立ち上がってくれた。

出来た隙間に安堵する。

せき止められた水が緩やかに流れ出す解放感。

逃げる。

そう思った瞬間左の腕に生ぬるい感触が走る。

上腕二頭筋にまとわりつくむさくるしい顔。

「何やってんだ」

ぬるついた頬の感触は強度最強の粘着力を持ってるみたいに俺の肌にまとわりつく。

「放せ!離れろ!」

俺が椅子から立ち上がった勢いでそいつは床にヤワヤワと倒れ込んだ。

なんなんだいったい・・・。

「ひどいッ・・・」

床に横座りでシナを作る。

男がそれをやっても可愛くも、ドキリともしない。

「大丈夫?」

牧野は俺の前を通り越して倒れ込んだままのそいつを抱き起した。

「有難う、あなた優しいのね」

抱き起してる牧野の腕をなぞるような手の動き。

何気に牧野をさわんじゃねェッ!

「牧野!そいつに触るな」

「だって、道明寺がつき飛ばすからでしょう」

「最初に抱きついてきたのはそいつだろうが」

それにそいつはそれでも男!

簡単に気を許すな。

「権田クン、道明寺が憧れって言ってたけど本当だったんだ」

他人事のようにつぶやく牧野。

「権田?」

「権田健三君」

「やだ~本名言わないでッ。ゴンちゃんでお願い」

立ち上がったそいつは両頬を手のひらでおさえて膝を曲げて叫ぶ。

くねくねと曲がる身体。

骨太な名前。

名前だけは体育会系を連想させる。

名は体を表すって嘘じゃねェか。

完璧に俺の細胞はこいつを受け付けない。

「やっと近くで会えたんですもの。もうちょっと傍で見ていたい」

「キャー、言っちゃった!!」

頬を染めたままそれを隠す様に背中を向けられた。

「道明寺って・・・男の人にもモテたんだ・・・」

嫉妬なんて皆無の呑気な牧野の声。

俺の災難を少しは心配しろ。

男にモテて誰が喜ぶ!

「お前・・・楽しんでるだろ」

「全然」

緩みかけた頬に力をいれた牧野がブルッと否定するように首を振る。

嘘つけ!

女なら俺が睨めばそれ以上近づくことはない。

冷たくあしらってもそれを全く介しない相手に調子が狂う。

女より始末が悪い気がした。

ウッ・・・

チョンと付くように背中に伸びてきた指先。

すぐに離れて「キャー」とまた叫ぶ。

「今日はこの手は洗わないわ」

叫びながら通路を挟んだ隣のデスクに座った権田。

「こっちの方がよく見える」

絡みつく視線を感じる。

聞こえる感嘆符付の声の方向に顔を向ける気分にはなれず、その視線を避けるように牧野を盾に入れてその横に座る俺。

「プッ―――ッ」

こらえきれないように牧野が吹き出した。

拍手コメント返礼

なおピン様

おはようございます。

遊んでますよね(笑)

おねえキャラを登場させると思いついたときから遊んでま~す。

だって司が焦りそうじゃないですか。

つくしを盾にする司は普通は想像すらできないですもの♪

全然俺様じゃなくなってるし(笑)

まだまだこの遊びはやめられまへん。

ゆげ様

ゴンちゃん♪

司に食らいつけって応援したくなるキャラに仕上がることを願っている私です。

ここで一番楽しんでるのはつくしでしょうね。

女性じゃこうはいかないでしょうが、相手はオネエキャラですもの♪

あとはぐいぐい迫られる司も書きたかったんですよね。

マツコーーーーーー。

公平君の告白は最後に取っておきます♪