不機嫌なFACE 26

司とJの対決!!

対決しなくってもね・・・(^_^;)

結果は分ってる♪

つくしちゃんご愁傷様です。

なにしてる?

なにしてる!

なにしてる!!!

疑問符がついてるような生易しい声じゃない。

ピキッと吊り上った眉。

鋭い視線に「何もしてない!!」と言いかけた言葉を飲み込んだ。

「司を待っていた」

「・・・で、俺以外の奴にデレッとしてたわけか」

ワーーーーーッ

至近距離に近づく顔に浮かぶ皮肉な笑み。

こわっ。

それでもやっぱりカッコいいって思うんだよね。

冷や汗をかくか、頬を染めるかどちらかにしないと心臓が持ちそうもない。

「つまらなそうに見えたので声をかけただけです」

「こんな場所で独りは淋しすぎますから」

涼しげな笑みをJが私に向けた。

そこに司が敏感な反応。

ジロリと私に向けた視線。

右の腕を取られた私はそのまま司の脇に吸い込まれた。

チラリと下から眺めた視線の先で余計なお世話とでも言いたげな訝しげな表情を司は浮かべてる。

対照的な表情が対抗するように向かい合う。

冷ややかな表情と穏やかに笑みを浮かべる表情。

どちらも視線を釘付けに魅了する。

このオーラは半端じゃない。

存在感は流石としか言いようがない。

活躍する場所は変わっても幾人もを魅了するカリスマ性は伊達じゃない。

魅せる色気ただ漏れ。

陰と陽が重なるとそれはそれで美しい。

何時もの司と私だけに見せる穏やかな司。

同時に見れるなんておいしすぎる。

どちらも捨てがたい。

でもやっぱり私だけに向ける笑顔が好きだ。

・・・って片方は司じゃないJだからッ。

どうしてこんなに似てるの。

「何考えてる」

ビクッ!!

頭の上から雷が落ちてきた。

「しょうもねぇこと考えてんじゃねぇよ」

司とJが似てるとか・・・

どっちもカッコいいとか・・・

思ったことバレた?

いや!ばれてるはずがない。

バレタラ・・・

冷たすぎる視線と煮えたぎる視線のどちらかに襲われる。

どっちも襲われることには変わりない。

絶対絶命というよりは絶愛絶命?

「悪かったな。だがこいつの面倒を見るのは俺だけで十分だ」

司が悪かったって言った?

尊大な態度で謝っても謝罪の感じには見えない。

それでも、一般人なら土下座してるような苦渋があるのじゃないだろうか。

思わず背伸びして額に右手を当てて熱を計ってしまった。

「なにやってる」

「熱があるのかと思って」

「ねえよ」

振りほどかれると思った手のひらはそのまま大きな温もりの中に包み込まれる。

キュッと司の拳に中に握られた指先。

それはそっと頬に触れて、わずかに拳から顔を出す指先に柔らかな唇の感触を感じる。

「帰るぞ」

「えっ・・・アッ・・・ハイ」

唇が離れた指先が熱い。

司がフッと小さく笑った気がした。

「あっ・・・ありがとうございました」

とりつくろうように焦りながらJに頭を下げる私をグイッと司が抱き寄せる。

「今度、間違ったらゆるさねェからな」

耳元に吹き込まれる声。

あっ・・・

Jを司と間違ったの見られてたんだ。

背中にツッーと汗が流れた。

拍手コメント返礼

なおピン様

御疲れさまです。

確かに不思議な光景。

でも実際に見れたらぽ~っとみ照れてしまうんじゃないですか?

この場合つくしの姿は目に入らない気がする(笑)

この二人のお話を番外編で追加したら壊れるなおピン様が見れるかも♪

ゆっ***様

夢のコラボ!もっと見たい気がしますが、登場の機会あるでしょうか?

花男から嵐につなげていいものなの~~~。

と思いつつ楽しんでいます。