ドッカン !! 8

この続きの結果は!

364 対 354

接戦でした。

別館 花男 ショート更新してます。

そちらもどうぞ♪

うっ・・・動けない。

腰を跨られたまま見下ろす鋭い眼光。

ただでさえ威圧的なのに、引け目があるから私も強気になれずにいる。

公平に彼氏の役を他のもとになったのは、もとをただせば結婚したのがばれてしまってるからで・・・。

道明寺サイドのチェツクミスと言っても過言じゃないと思う。

西田さんにしては詰めが甘い。

「何を考えてる」

ひゃーッ!

低く威圧的な声が耳元で響く。

わざと耳朶に触れる唇。

ビクリと体が震えたのは、けして甘い感覚に誘われただけじゃない。

押し付けられた重圧はすぐに離れて無言のままに再び私を見下ろしてる。

ゆっくりと動いた指先。

しなやかで長い指先がタイを解いて襟元からするりと抜かれて、片先が私の横にタラリと下がるのが見えた。

嫌な予感。

抵抗するまもなく持ち上げられた両手首にスルスルと巻きつけられる絹の肌触り。

「ななななに!」

「なにって、抵抗されたくねぇから束縛」

そのまま自由を奪われた両腕は頭の先に押し付けれてしまった。

「俺に隠してる事あるだろう」

完全に身体ごと抑えられて逃げ出すすべはない。

抗う様に力を入れた手首が無駄だといいようにキリリと痛んだ。

道明寺の左手は簡単に私の胸の脹らみを捉えて、下から持ち上げるように動く。

「抵抗されないとスゲー楽だ」

ニンマリとつぶやいた唇はそのまま強要的に私の唇を塞いだ。

「・・・ンッ」

見開いた視界いっぱいに近すぎてぼやけた道明寺の顔が映る。

これじゃなんの言い訳もできない。

言いたいこともすべて道明寺の強引すぎるキスに飲み込まれていく。

私の声を道明寺は本気で聴く気があるのだろうか。

責めるよう動かした下肢は道明寺の長すぎる足に絡まっただけの動きしかできなかった。

唇から離れたと思った唇は肌を舐めるように首筋を伝い鎖骨のくぼみを吸い付く様に動く。

肌が道明寺の指と舌の動きで少し熱くなった気がした。

「少しは素直に言う気になったか?」

紙一重に唇に感じる道明寺の吐息。

「結婚したことがなんで週刊誌に載ってるのよ」

身体の奥にくすぶる熱を解放するように必死の声がのど元から零れる。

「それで」

癪に障るくらいの落ち着いた道明寺の表情。

それでって・・・

少しは驚くとか、焦るとか、どうしてだと、そんな反応を示してもいいはずだけ・・・ど?

「もしかして知ってたの!?」

「あの写真なかなかきれいに写ってたろう。お前、俺と結婚できてよっぽどうれしかったんだな」

全く悪びれてない満足げな表情を道明寺は浮かべてる。

うれしかったって・・・

結婚式がうれしくない花嫁がどこにいる!

蕩けそうな表情を浮かべてたのはお互いさまで・・・

左手の薬指を眺めては本当に結婚できたんだってうれしさが込みあげて仕方がなかった。

その幸せを満面に浮かべた写真。

確かに婚約発表とは比べ物にならないくらいの別人の私がいた。

事はそんなことじゃないだろう。

よろこんでる場合じゃないんだからッ。

「どうして止められなかったの?」

「あの写真と司法修習の地味な格好のお前は同一人物だとはだれも思わねェよ」

「誰も思わないって、現に公平から私は週刊誌を見せられたんだから!!」

一気に吐きだして大きく一つ息をつく。

シーンと静まる物音ひとつ聞こえない部屋。

体一つ起き上がった道明寺の眉がピクリと動いたのが見えた。

徐々に頬がこわばる表情。

冷ややかに見下された視線に心臓がのどから飛びだしそうだ。

「公平って誰だ」

えっ?

これ以上に大きくできないほどに開いた瞳で道明寺を見つめてる。

ギロリと光を帯びた道明寺の視線はひんやりとした空気を私に注ぎ込む。

私・・・やばい事をなにか言ったっけ?

今、公平って道明寺が言わなかったか?

頭の中でさっき口から飛び出した言葉を反芻する。

「コウヘイカラ、ワタシハ、シュウカンシヲミセラレタンダカラ!!」

後は頭の中にビブラートがかかりまくり。

自分で公平の名前を出すなんて、私はバカだ。

もう・・・

誤魔化しようがないところに自分自身で追い込んでいる。

どうしよう・・・。

この続きは司に分があるような気がしますが・・・。

公平と司の対決が見たい!!

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偽彼氏大作戦のことだけは必死で誤魔化そうとつくしはむだな抵抗を試みそうですけどね。

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拍手コメント返礼

Gods&Death様

司 VS 公平

どうなるでしょうね。

心配より楽しみな気がするのはなぜでしょう?(笑)