ドッカン !! 9

気がつけばカウンターが400万HITしてました。

ありがとうございます。

11月には3周年も控えています。

何か企画をと考えてますが・・・(^_^;)

時間が欲しい。

ブロとも申請をしていただいてるももゆきっち様。

メールをお送りしたのですが 届いてるでしょうか?

年齢が確認できる記載がないため承認できていません。

ご連絡をお願いします。

組み敷かれて動かなくなった身体。

気まずそうに変わった表情のまま、俺をじっと見つめてる。

沈黙の時間で言い訳なんて考えてんじゃねッ!

「おい!」

「あ・・・公平ね・・・」

こいつの口からほかの男の名前を聞くほど苛立つことはない。

美作さん、西門さんと名字で呼ぶのはまだ許せる。

花沢類と呼ぶつくしには微妙に腹が立つがまだ我慢できる。

俺を呼ぶときはまだ道明寺だぞ!

その馴れ馴れしさはなんなんだ。

「やけに親しそうだな」

「親しいと言えば親しいけど、大学の同期で修習も一緒ってだけ・・・だから

誤魔化す様に語尾が小さく途切れていく。

嘘つくなッ!

俺を見る視点も微妙にずれてる。

「公平とか言うやつはお前が結婚したって知ってるのにちょっかい出してんのか?」

「突然結婚おめでとうって言われて焦ったんだから」

責められるのは俺じゃない。

「俺はすごく傷ついた」

「はぁ?」

嘘!って完全に大げさだって表情でつくしが俺を見つめてる。

「浮気させるために別居を許したわけじゃないからな」

身体の奥から生まれていた甘い熱はそのまま沸々と怒りの熱に変わってる。

「浮気じゃないでしょう」

「知ってる人がいて、それが信頼できる相手だったら協力してもらおうって気にもなる」

「どんな協力をしてもらってるのか怪しいもんだ」

鼻先が触れそうな距離でにらみ合う。

「公平は私が道明寺つくしに名前が変わったことを知ってる唯一の相手なの」

「だからなんだ」

公平、公平って忠義な犬みたいに尻尾を振ってるんじゃねェッ!!

頼るなら俺だろうがぁ。

離れて暮らしていてもそれくらいの力は示せる。

司法修習なんて特別に屋敷で受講させるくらいできたんだ。

お前が特別は嫌って嫌がったんだろうがぁぁぁぁぁ。

怒りを吐き出す様にため息が漏れる。

そのままつくしから離れて携帯を鳴らした。

数秒の呼び出し音の後に「ハイ」と聞こえる声。

「西田か?」

「どうかしましたか?」

用事があるからかけたんだろう。

そうじゃなきゃ、つくしが帰ってきた夜にお前に電話をすることなんてありえねェ。

「つくしと一緒に修習を受けている公平とかいうやつの情報を集めろ」

「ちょっと!!」

つくしが慌てたように声を上げる。

手を縛ってるせいでバランスがうまく取れずにソファーから身体を起こすのにも戸惑っている。

俺を責める声だけは未だに元気。

「松岡公平ですか?」

「知ってるのか?」

「つくし様と同じ修習所に集まる人物はすべて調査しましたから」

「問題があるような人物はいなかったと把握しております」

携帯を通してでもわかる落ち着き払った声。

何か問題でもって自信たっぷりの西田の顔が目の前でチラつく。

「大学の同期でつくし様と親しいというだけで、落ち着つきをなくすような態度はいかがなものかと思いますが?」

「あまり、つくし様をお責めになりませんように」

俺に忠告をする事を忘れずに西田は携帯を切った。

「くそっ!」

反応のなくなった携帯をソファーの上に放り投げる。

つくしの横で携帯が数度跳ね上がった。

「そいつはお前の味方ってわけか」

「協力する見返りとか要求されてるのか?」

道明寺に媚をうろうとする輩は次々に湧き出す。

この場合は見返りの要求をされた方が安心できる。

欲で俺たちにつながろうと思ってるならそれなりの対処をすればいい。

「公平がそんなことする分けないでしょう」

「いつも助けてくれるし、優しいし、頼りになるし信頼できる」

俺の前で手放しの賛美。

その言い方って類を連想させる。

「そいつはお前を好きなんじゃねェ?」

きょとんとなった顔がブフッと一気に笑を吹き出した。

「そんなことあるわけない」

自信たっぷりにつくしが呟く。

こと恋愛に対してた鈍くて、無防備で信用できねェ。

自分で気が付かないだけだろうがッ!

「俺の前で他の男を褒めるな」

不機嫌さをそのまま押し付けるようにつくしの身体をソファに押し倒していた。