ドッカン !! 13

100万回ではどうしてばれたんだっけ?

すっかり忘れてます。

やっぱり司が修習所に現れたんだっけ?

つくしをめぐる司と公平の構図は変わらないんですけどね。

たまには司をめぐる女性の戦いも!!

司の嫉妬ほど面白くはないかな(^_^;)

そこを面白くするのが発想と文章能力だろう!

そう言われると困るんですけどね。

「牧野さんって・・・あの牧野さんだったの・・・」

ぽかんと私を見つめてる萩野さん。

早朝のテンションの高さは息を潜めている。

冷や汗ものだ。

「だますつもりはことさらなくて、ただ騒がれたくなくて目立たない様にしていたんです」

「やっぱり、どこかちがうのよね」

憤慨する様子もなくて萩野さんはクスリと笑みを浮かべた。

「気になるというか、ほっとけないというか、人目を引く要素は隠せないのね」

人目を引く要素に美人とか容姿にまつわる言葉が無い。

西門さんや美作さんが「ほっとけない」って口をそろえて言うそれとなんだか似ている。

なにやらかすか想像できないから面白い!

言葉通りに捉えれば全然喜べない。

周りの視線は道明寺から私に完璧に移ってる。

「案内しろ」

道明寺の声で私は現実の世界に引き戻された。

「私も行く!」

公平について歩く道明寺のスーツの裾を握りしめる。

「ついて来るな」

「そんなわけにいかないわよ」

今この部屋に一人でいることは無理。

大体司法に就こうって人たちは話を聞き出して分析するプロ集団だ。

それにまかりなりにも公平と私は付きあってるって噂が立ちだした直後だ。

こんなことなら公平に彼氏役なんて頼むんじゃなかった。

「松岡と彼女って付きあってるんじゃなかったの?」

「松岡から口説いてる途中だから手を出すなって俺は言われたぞ」

ゲッ!

余計なことを話し出してるのは初日にナンパされそうになった男。

もとをただせば地味にやり過ごそうとした私に、あの人が声をかけてきたから状況がおかしくなったんだ。

目の前の背中が鉄壁となってピタリと止まった。

今・・・道明寺の表情が見えなくてもわかる。

ユラユラと身体から立ち上がる青白い炎が見えた気がした。

道明寺が振り返ることなく腕だけを後ろに延ばしてピタリと私の手首を掴む。

ウッ・・・

まだうっ血の痕が痛いんだって。

小さな痛みは道明寺の握力に飲み込まれて新しい激しい痛みを手首に刻み込んでくる。

「彼女、怖がってますよ」

道明寺の掴んだ腕を公平にまで掴まれた。

「怖がってねえよ」

手首から視線を上げることのできない私の頭上でパチパチと火花がぶつかって痛い。

「おい!」

あっ?私?

「きょとんと俺を見るな」

「あっ・・・ごめん」

チラリと周りを確かめるように道明寺の視線が動いた。

「詳しく話を聞く必要がありそうだな」

道明寺に引きずられるように部屋の外にでる。

公平もそのまま私たちについてきた。

バタンと大きく音をたてて閉じられたドア。

ドアと壁があっても感じる視線。

息を殺して見つめられてるって感じが伝わってくる。

「わざとじゃねぇよな?」

わざとってなんだ?

公平と付きあったことにしたのはわざとだったどうなるの?

意図的に公平に彼氏役を頼んだのだからわざとならわざとだし、わざとじゃないって言えばわざとじゃないし。

どう答えるべきか頭の中が混乱気味だ。

道明寺の怒りを増大させない答を考える必要に迫られてる事に動揺してる。

「俺は道明寺のままで、なんでこいつは名前を呼び捨てなんだ!」

えっ・・・・・

わざとって・・・そこ?

「はぁ~、びっくりした」

「なんで、そこでホッとするんだ」

ピクリと道明寺のこめかみが上に持ち上がるのが見える。

「なかなか癖が抜けなくて・・・」

「こいつのことは学生時代から公平って呼んでたってことか!」

人差し指を公平に向けて睨み付ける道明寺の態度。

公平は私を助けてくれるために協力してくれただけで、なんの悪気もなくて、いいやつで・・・。

大体突然に視察ってわけのわからない名目で修習所まで乗り込む道明寺は普通じゃない。

ここで引いたら私の負けだ。

「公平だけじゃないからね。小学校、中学校の友達はほとんど名前で呼びあってたもん」

「それで、彼氏になってって頼んだって言い訳は聞かないからな」

やっぱり・・・

しっかり・・・

そこは覚えてるか・・・。

「ゆっくり聞かせてもらおうか」

道明寺が睨んだのは私じゃなく公平だった。

司を落ち着かせようとしても流れはあわただしくなる一方でして・・・(^_^;)

公平君どうなるのかな~。

つくしちゃん邪魔!

書いたあと後悔してます。

ドS倶楽部発動まで後 〇 日。

あるのかなぁ~

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