SP物語 僕らがベテランになった理由(ワケ) 1

昨日は名前募集にたくさんのコメントありがとうございました。

ますます決められなくなってしまった私。

上位10から投票所を作成しました。

名前の追加もまだできますのでご参加をお待ちしてます。

投票はPC専用となります。

今日は If を更新する予定だったのですが予定を変更して ふにゃろば 様のリクにお答えしました。

一平君の年齢も40歳は超えてるはずなんですよね(^_^;)

DNAで苦悩する 2 の番外編となります。

*

道明寺家専属になってはや20年。

代表の婚約時代、新婚時代、家族が増えてそして今。

満員電車の中で御曹司の護衛をする羽目になるとは思わなかった。

「一平頼む」

SP控室兼事務所の中央で俺たちに仕事を割り当てるのは、SP所長に収まってる相葉先輩。

行けって指示を出すだけって楽ですよね。

「俺は代表につくのが好きなの」

それは俺もです。

駿ぼっちゃんは気遣いも出来て代表とつくし様のいいとこどりで素直に成長されてる。

護衛は楽ですが面白味があるのは未だに代表なんだよな。

先輩!知ってるじゃないですか!

会社でつくし様を見つけるとこれ以上にないくらいに優しく微笑む笑顔。

これは未だに変わらない。

クールでムッとした口元が緩む瞬間を目撃すると今日はいいことがあるぞって思えるんですからね。

不満そうな表情を浮かべた俺に相葉先輩はニンマリと早く行けと笑った。

若手は僕が新人の頃に持っていた人を寄せ付けないイメージの代表しか知らないから『凄い』と尊敬の念を直ぐに抱いてくれる。

おいしいとこ。

そこを相葉先輩!全部持っていく気じゃないですよね。

俺は顔がばれてるから顔の知られてない新人を坊ちゃんの傍に配置。

体育会系のガタイのいい新人はスーツ姿じゃなく ジーパンに薄でのシャツを着た学生風の出で立ち。

それでも一回り大きい身体は目立つ。

耳にはめてるイヤホンは音楽じゃなく俺の声が飛ぶ。

「異常はないよな?」

「ハイ」

ジロリと周りに走らせる鋭い目つき。

それじゃお前が不審者だぞ。

スリか痴漢が獲物を物色してるみたいに見える。

「おい、バカ、何気な感じで警戒しろ」

「どうするんですか?」

呆れた質問が返ってきた。

「まずは坊ちゃんから目を離すなよ」

これじゃ俺は新人の報告を隠れて聞くだけの役は出来ずに坊ちゃんから目が離せない状況に追い込まれた。

俺の知る限り坊ちゃんが電車に乗るのは初体験のはず。

改札を抜けるのも前の同級生を見よう見まねだったのが可愛かった。

代表なら「退け」って涼しい顔で改札を飛び越しそうだ。

揺れる電車に足を取られて流されない様に作る必死な表情。

微笑ましい。

5歳児の初めてのお使いをハラハラしながら見てる親の心境に似てる。

満員電車のギュウギュウ詰めの状態でも電車の動きに慣れるまでは気が抜けないはずだ。

しばらくは周りを見る余裕はないようだ。

・・・って、俺はいつまでの期間こうやって坊ちゃんと一緒に満員電車の旅をやらなきゃいけないんだ。

来週は交代させてもらいますからね。先輩!。

3日目を迎えた朝。

いつも通りに車両の両端に分かれて坊ちゃん見守る。

もちろん坊ちゃんの傍には頼りにならない新人が一人。

あれ・・・。

坊ちゃんの身体の揺れが電車の動きに慣れてきてる。

やっぱ、運動神経いいよな。

感心してる場合じゃない。

視線の先で坊ちゃんの頭が動いて視線がぶつかった。

雑誌で顔を隠してサングラスをかける。

雑誌を鼻の下までずらして覗き込んだその先でまだ俺を見てる視線とぶつかった。

「ばかー、ばれてるぞ」

と・・・言ってるような視線。

鋭い視線は代表にそっくり

代表の場合はその後、口角をゆっくり持ち上げて不敵な笑みを浮かべる。

坊ちゃんの場合威嚇されてる怖さはないが不愉快って感情は分る。

このミスを俺は取り返すことは出来るのだろうか・・・。

初めて代表のSPになった時と全く成長がない気がしてきた。

楽しめそうだと思ったら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

captain様

ついこの間までペイペイだった一平君。

私の中でもまだ成長してなくて~20代のままの状況を引きずってます。(笑)

日本版見てなかったんですね。

拙宅は松潤の道明寺のイメージが払しょくできなくて(^_^;)

原作とも微妙な違いがありますが好きなんですよね。

脳内変換していただけて楽しんでもらえたらうれしいですね。

おかゆ

一平君まだ生きてました。(笑)

駿君がいなくなった後の道明寺邸。

つかつく如何してるんでしょうかね。

これってリクエストですよね?(^_^;)

どこで書こう。