If 6

お待たせいたしました。

さて、どうなってるのか気になるところ。

お持ち帰りは・・・。

冷えておいしくないのよね。

レンジでチン♪

実はいつもとは違うことを考えております。

別館更新しました。

*

何考えてるのよ！

叫んだところで無駄なのはわかってる。

ついて来るなって怒ったところで私の怒りなんて道明寺にとっては痛くも痒くもなくて何とも思ってないんだろうし。

道明寺の足音を聞きながら間の悪さを呪いたくなった。

運が悪かったというか、タイミングが悪すぎるというか・・・。

朝の星座占いランキングは確かに悪かった。

12位で最悪。

『物事には順位をつけて、思いが空回り』

一日一回は道明寺のこと考えてる。

日本にいるって思わなかったから優先順位は一番じゃなかっただけ。

突然目の前に現れた道明寺にどれだけ驚かされたか。

目を見開く。

息を飲む。

とうとうキタって！予測は出来た普通の驚き。

いきなりの告白に肝をつぶす。

それも道明寺の会社の社員で道明寺の目の前。

道明寺を見るのも怖いって本気で思った。

「つくねちゃん一つ。お持ち帰りで」

少しも緩まない頬、冷ややかさを浮かべた道明寺の口元。

肝を冷やす状況。

冗談ぽく、明るく言ってくれたなら笑って「お持ち帰り出来ません」ってあしらえる。

機嫌のいい道明寺でもそれは無理。

「自分の好きな女を目の前で口説かれてたんだぞ。俺としては随分我慢したって思うけどな」

静かにゆっくりと聞こえる低い声。

怒鳴られた方が怖くない。

冷ややかな視線の奥で熱を持つ瞳。

イラつきが最高に達してるのが分かる。

心臓が止まった。

「つくしちゃんの彼氏って・・・」

「俺だよ。社会人なり立てのガキで悪かったな」

震えてる声に不愛想な声が響く。

心臓が口から飛び出した。

腰を抜かしそうなのは私より周りにいた社員。

居酒屋の地味な作務衣を私服に着換えるロッカールーム。

鏡に写しだされた顔は怒りの中にあきらめが混じってる。

バイトを邪魔されたのは初めてじゃないし・・・って理由で納得できる自分が悲しい。

私は道明寺の傍に群がる女性たちを雑誌やテレビやパティ―会場で嫌って言うほど見てるんだぞ！

それに比べれば私に興味を持つ男性って気にするほどいないんだから。

まだ怒ってるんだから！

そんな時に限って気の抜ける言い間違いをこの男は自信満々の表情で呟く。

「心配するな人のうわさも四十九日って言うだろう？」

「それを言うなら七十五日！四十九日は法要！」

法要をなんか違う意味でとらえてるような甘ったるい表情を道明寺が見せる。

法要・・・　包容・・・　抱擁・・・これか！

これ以上付きあえない。

向かい会っていた身体を反転させて道明寺から距離を取る様に歩き出す。

我が家までは徒歩で20分の距離。

私が歩くたびに道明寺の足音は近くなってくる気がした。

「なぁ、お前どっちの俺が好きなんだ？」

好きって・・・

わぁぁぁぁ、いきなりなにを言い出す。

前に出した右足が動揺して身体のバランスを崩しそうになった。

「大丈夫か？」

力強い力で掴まれた腕。

倒れそうになった身体はそのまま道明寺に抱きとめられてしまってる。

「たく、これだから目が離せない」

優しく笑った瞳の中に写り込む私。

不意打ちで見せられる表情に心ごと掴まれてしまってる。

「どどど道明寺がいきなりスキとか聞くから」

身体の火照りがどうしようもなくて、心拍数と比例して跳ね上がっているのが分かる。

「・・・で、どっちが好きだ？」

逃がさないって背中から伸びてきた道明寺の腕が私の胸の前で交差する。

胸に触れる道明寺の腕の感覚。

あの・・・

その・・・

どさくさに紛れて触るな！

そう強く出れないのは、久しぶりに感じる道明寺の匂い。

包まれていくことはキライじゃないから。

「・・・」

「言えよ」

「言わない」

背中越しで見えない道明寺の表情の代わりに甘ったるい声が耳元でささやく。

「照れるな」

「照れてなんかないから」

心臓が壊れそうなくらいに心拍が跳ね上がってくる。

「爆発するんじゃねぇの？」

「へっ？」

「お前の心臓」

ばれてる？

首をのけぞらせて道明寺を見上げた瞬間に目の前に道明寺が覆いかぶさって唇にキスを落とした。

「二週間ぶりだッ」

悪戯っぽく笑った道明寺は子供っぽくて私が焦ってるのを見て楽しんでるのが分かる。

「帰したくない」

道明寺は瞳の中で燃える欲求を隠そうともせず私を抱きしめる。

「道明寺・・・」

「今日の下着はかわいくないし」

「気にならない」

すぐ脱がせるしって言われても気になるもんなんだから―――ッ。

今日の下着って3枚1000円の清潔感溢れるホワイトカラー

全然かわいくないんだってば。

ほらっ、やっぱり下着だけでもかわいくて色気のあるやつの方がいいと思う。

「覚悟してないし・・・」

「グダグダいうな」

エッ！アッ！

道明寺の上げた右手が合図の様にすぐ傍で待機して止まっていた車の後部席のドアが開くのが見えた。

またここで続くって・・・

どこまで引っ張るの～

まことに申し訳ありません週末なので、家族の目が・・・(^_^;)

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

　

拍手コメント返礼

captain様

今月は体育祭もあるので今週は1日平日が振替で休みという事に(/_;)

今後の甘々ですね。

う～んどうしよう。(^_^;)

プンちゃんのママ様

こんなに一途に迫られたらおいしくいただかれちゃってくださいと応援したくなるんですけど・・・

なんせあまのじゃくな考えもあるので（笑）

もっと過激なの！

書けるかしら？[emoji:v-402]