ドッカン !! 18

二つ続けての台風、皆様のところは大丈夫でしょうか?

私の方は明日が台風が一番近づく予報が出てます。

今日は天気も雨。

こんな日に子供の陸上の大会で応援に陸上競技場へ行ってきます。

雨の日は応援も大変なんでよね。

そんな泣き言は頑張ってる子供の前では言えませんけど(^_^;)

必死に7時からPCに向い短時間でUP試みました。

時間がゆっくりないのでただいま力を入れてる『If』は封印。

・・・って、決してどのお話も手は抜いてませんから~~~~~~~~。

あっ・・・

司法修習所の門を出たところで足が止まった。

「お待ちしておりました」

きっちり45度に下げた頭のてっぺんは白髪混じりでうっすらと素肌が見える。

道明寺の忠実な運転手里井さんが私の目の前でカチャリと黒塗りの車の後部席のドアを開いた。

修習所での前期研修も今日で終わって来週からは弁護士事務所での実務研修が幕を開ける。

私の研修先は岬法律事務所。

所長が女性。

上司が女性というのはやり手の道明寺のお母様が浮かんできて気が抜けないって思う。

男性がいないところをわざと選んだってことはないよな・・・

そんな疑問も次の段の黒文字を見てぶっ飛んだ。

住所は・・・

東京都・・・

道明寺の屋敷から十分に通勤できる距離。

この住所見覚えがあるって思ってその先に視線を動かす。

道明寺ホールディングス 本社ビル 10階・・・って

道明寺のビル!

それも本社!

最上階でふんぞり返るのは紛れもなくあの道明寺で・・・

ウッ・・・

ここって道明寺の顧問弁護士事務所じゃないかぁぁぁぁぁぁ。

絶対裏で手を回された。

もぉぉぉぉぉッ!

「里井さんお久しぶりです」

道明寺との関係がばれた後も生活を変えたくなくって、休みの時も迎えなんていらないって断固拒否したから

里井さんが私を司法修習所まで迎えに来てくれたのはこれが初めて。

「これで坊ちゃんも・・・」

左右の目頭を親指と人差し指でグッと里井さんが押さえる。

目が疲れてるわけじゃなく流しそうな涙を抑えてるみたい。

何かあったか?

「これでやっと道明寺家に勤める私たちも安心できます」

安心して死ねます!って言うような少し大げさな感情が読める。

「若奥様!坊ちゃんをよろしくお願いします」

え―――――ッ

思わず首を左右に振って周りに誰もいないことを確かめた。

実際若奥様とか道明寺夫人の呼ばれ方はまだ恥ずかしさの方が先に立つ。

「里井さん、ここでそれはやめてもらえますか?」

私の意図など全くが付かない笑みを浮かべた里井さんに促された後部席に乗り込んだ。

車の運転をしながらも里井さんの饒舌は止まらない。

道明寺より里井さんのほうが有頂天な気がするけど・・・。

今日の朝の携帯で会話した道明寺はものすごく機嫌が悪かった。

寝起きかって?思えるほどの低い声。

少しかすれてて・・・。

なんとなくその声が好きだって思える。

ベッドの中で道明寺の腕の中に包まれてる感触を思い出すから。

甘い感情はすぐに里井さんの声でぶっ飛んだ。

どれだけこの日を待っていたとか・・・。

坊ちゃんと私が結婚した後にすぐに別居でどれだけ坊ちゃんが不機嫌だったとか・・・

壊れ物に障る様に使用人たちが細心の注意を払ったとか・・・

それでもつくし様と知り合う前の坊ちゃんより楽でしたけどって、しめくくりに里井さんは楽しそうに笑った。

私がいない間の道明寺ってどれだけ周りに気を遣わせていたんだろう。

なんとなくこれからの生活を思い浮かべると頭が痛い。

この状況で一緒のビルで仕事!

この実務修習のほうが難関だったりして・・・

そこまでは道明寺も暇じゃないって信じたい!

突然私に呼び出しかけるとか、事務所に道明寺が用事もないのに現れるってあるのかな?

西田さんもいるし!

言い聞かせてる自分が不安。

車が向かったのは道明寺の屋敷じゃなくて道明寺ホールデングス本社ビル前。

なんで?

車から地上に足を付いて見上げた最高層ビル。

この威圧感は道明寺そのものって気がする。

「お待ちしておりました」

15度に軽く頭を下げたのは融通の利かなそうな読み取れない表情を浮かべる西田さん。

今日は里井さんに西田さんの二人にそう言われ続けてる。

お待ちされたくないって本気で思った。

私が「なんですか?」って聞いたって、このまま道明寺の前に連れて行かれそうな気がする。

ヤッパリ・・・

頭痛がしてきた。

司がどんな行動をとったかは『100万回~』を読まれた方は分りますよね?(笑)

つくしちゃん♪頭痛ぐらいならまだいいかもよ~~~~~

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