If 12

このお話は坊ちゃん応援隊が増殖中で、普段はドS倶楽部の方も応援隊に回ってて~~~~~。

私もつらい。

でもこのお話はつくし大学卒業まで1年を切ってる設定なんです。

花より男子ファイナルにつながる時期♪

もしあの無人島まで二人の関係がキスどまりだったら・・・

そんな事♪なんてこと♪

考えてこの物語を考えました。

だから題名も If ♪

ということで楽しんでもらえたら嬉しいです。

わぁ=====

松潤の新CM見ました?

オムツのCM。

司が駿君あやしてるようにしか見えない。 ← どこまでも花男

*

店を出てなんとなく街の明るいネオンの中に吸い込まれるように歩道を二人で歩いた。

初夏の少し湿っぽい風も気持ちよく感じてしまってる。

もうすぐ梅雨かなってぼんやりと月明かりを隠す雲を見ながら考えてしまってた。

「もう食べられない」

「もっと気の利いたこと言えないのか」

ちょっぴり小馬鹿した道明寺の言い草も何時もよりカチッとこないのは、きっと道明寺の嬉しそうな笑顔が私を見つめているからだ。

「やっと機嫌直ったな」

ならんで歩いてた道明寺が私の肩を抱き寄せる。

極上の微笑みを向けられてどうしようもなくドギマギするもう一人の私がいる。

そして、もう一人の私は道行く人が道明寺に気が付いて振り返って私たちを見てるのが気になってしょうがない。

特に若い女性の道明寺を見る目の熱さ!

完全に道明寺司ってばれている。

二人で歩きたいけどこの目立つオーラが邪魔。

素直に道明寺が私に触れた熱を感じられない。

「おい、どけ」

急に道明寺がそっけない態度の口調で言った。

「えっ・・・?」

どけって・・・

抱き寄せたのはそっちッ。

「どけって!自分から抱きついたんでしょう」

あまりの変わりようにあっけにとられて道明寺の顔を眺めたがすぐに口を尖らせて食いついた。

「おまえじゃねぇよ」

ぎりっと奥歯を噛むように告げた声。

一瞬でパシャと光ったフラッシュの光。

そしてカメラを持った男は素早く走り去る。

「追え!!」

鋭い声にパラパラとどこに隠れていたのか見たことのある顔が数人現れて男が走り去った方角に消えて行った。

「ななななに?」

「どこかの週刊誌だろうけどな」

「週刊誌?」

F4の話題は経済紙だけじゃなく一般紙でも女性受けがいいようで騒がれてるのは知っている。

最近は若き経営者とか独身貴族の特集とかいろいろやってるみたいだし・・・。

道明寺にしても花沢類、西門さんに美作さんどこでもこの4人の情報が手にいる気がする。

「私と一緒のところ撮っても話題にならないと思うけど」

「おまえなッ・・・」

呆れた表情がムスッとしたように息を一つ吐く。

なに!そんな不機嫌になるのよ。

「来年には結婚するんだぞ。俺達」

それは分ってる。

だからってそれが週刊誌に関係あるんだ。

「そろそろ噂になってんだよ。俺の結婚」

「お前が大学で騒がれたくないって言うから俺の婚約者が牧野ってことは厳重に世間に漏れないようにしてるんだろうが」

じゃなきゃ今ごろお前は噂の的だって嫌みな顔で呟かれた。

「それはありがとう」

こっちも厭味ったらしく口を尖らせる。

「今日はしょうがねェから送る」 

「・・・」

「残念な顔するな」

そんなもの欲しそうな顔をしてるか?

思わず掌で両方の頬を挟んだ。

一緒にいたいって思った気持ちはフラッシュと一緒に飛び散ったからッ!

「おまえとホテルに行っても、屋敷に連れ帰っても、要らないことまで書かれたら嫌だろう」

急に大人びた真面目な顔が鼻先数センチに近づいた。

ホテルとか・・・

屋敷って・・・

道明寺も今夜は一緒にいたいって思っていたんだって告白してるようなもの。

道明寺の方がよっぽど残念だって思ってんじゃないのッ。

そんなもの欲しそうな顔はしてないって尖らせるつもりの唇にすかさず送り込まれた軽めのキス。

「ちょっ・・・」

唇を手のひらで塞いだのは誰がどこで見てるかわからない路上だから。

俺は困らないってニンマリとした悪戯な唇。

「覚悟しとけよ」

そう言い放った道明寺は歩道に音もなく寄せて止まった車の中に私を押し込んだ。

覚悟ってなに?

パタンと目の前で道明寺との時間を断ち切る様に閉められたドア。

えっ?

おっ?

道明寺―――――ッ。

ボタンを押して後部席の窓を開ける。

余裕の笑みを浮かべる道明寺が人差し指で私のおでこをコツンとはじく。

「じゃあな」

じゃあなって・・・

聞きたいことはまだいっぱいあるのに走り出した車の窓から見える道明寺の姿は小さくなる。

いったい何する気だッ!!!

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

b-moka

10月ですね。

そろそろ我が家も衣替えです。

焦らされる司。

今回どれだけ焦らされてるのでしょうか?(笑)

物語始まりはつくし大学4年ですけどそこまでいろんなことがあったんだだろうな・・・。

そこまで我慢したのかって思うと司君がかわいそうで[emoji:v-406]

はぴまり全巻買ってもらえたんですね。

わぁぁぁ結構小学館さんに貢献中だ~。

最近の私の中では一押しなんでうれしいです。

最終巻がまたいいですよ♪