ドッカン !! 21

おはようございます。

今日は『体育の日』

なのに引きこもり中の状態です。(笑)

娘が部活から帰ってきたらきっとどこかに連れまわされるんだろうなぁ・・・。

つくしは司に連れまわされてる?

普段ならウザったいだけの騒ぎの声も心地いい。

俺が触れるたびに周りの意味深ンな視線より騒ぎまくってるつくし。

その顔は時々色を染めて困ったような表情で俺を見つめる。

愛しいやつが俺を頼よってると思うと男は気分が良くなる生き物らしい。

「見惚れちゃう・・・」

「クールな代表もいいけど、甘ったるい代表の表情も素敵」

今俺はいつものクールな表情を作れずにいる。

それでも素敵だといわれるのはお前の影響。

つーか、もともと持ってる俺自身が凄いってことか。

俺ほどのいい男がお前に夢中なんだ感謝しろよ。

「お前がそばにいると俺の評判も上々だな」

つくしが傍にいることは俺にとってはプラスの影響。

何でも出来るパワーが全身にみなぎる気がしてくる。

ここで、仕事に戻れって、西田!指図するなよな。

俺が向けた視線を西田が軽~く外した。

西田も今日はそれなりに俺を自由にしてくれる気でいるらしい。

何か言いかけた唇をギュッと閉めて、つくしの頬が膨らむ。

珍しくつくしが俺に向ける嫉妬の視線。

「お前・・・妬いてるのか?」

笑いをこらえて、なんでもないような表情で呟いた。

からかうつもりで鼻先に顔を近づけるために腰を折る。

何処かで「キャー」と悲鳴が上がった。

「それ以上近付くな」

拒むように俺の胸元をつくしの両手が押し戻すように動く。

そんな力じゃ1ミリも動かないぞ。

「キャーーーッ」

逃げ切れないことをわからせるつもりで抱き寄せた華奢な肩。

さっきより耳に残る女性独特の甲高い声がエントランス内に響き渡る。

やり過ぎたか?

俺の胸元で泡を吹き出しそうなつくし。

俺の腕の中から抜け出そうともぞもぞと体を動かしてる。

相変らずあきらめが悪い。

「騒ぎになるまえに引き上げるぞ」

俺のせいだって言いたげな責める強気な瞳。

生気のみなぎる瞳ってグッッとくるんだぞ。

それにも惚れている。

つくしの肩を抱く右の手のひらに力を入れてエレベーターに向って歩き出す。

「チョッ、歩きにくいって」

それは俺に身体を預け様としないからだ。

「歩きにくかったら、抱き上げてもいいぞ」

嫌だって言われるのをわかっていて言う俺も意地が悪い。

30%程度の本気度はあるけどな。

「それは・・・いい・・・」

観念したようにつくしの身体から無駄な力がゆるりと抜け落ちた。

緊張が解けた丁度いい距離でつくしの身体の横のラインが俺のそれと重なった。

歩くたびに感じる体温。

それが心地いい。

「どこに行くのよ」

「まずはお前の事務所があるフロアー」

最上階直通の重役専用エレベーターではなくその隣の一般エレベーターに乗り込む。

先約で乗り込んでいた社員がピキッと固まったのが分った。

俺が乗り込んだ途端に慌てたように数名の社員が飛び降りる。

振り向きもせず走って逃げ去った。

行動が遅れた一人は壁際に追い込まれた切羽詰まった表情を浮かべる。

捕って食わねェよ。

「申し訳ありません」

震える声が呟く。

「気にするな。普段乗らないエレベータに乗ったのは俺だ」

???

数秒の沈黙。

俺を見上げる視線。

「なんだよ」

「あっ・・・ごめん」

「お前が謝ることねえだろう」

「相手を気遣うことできるんだって思って・・・」

社員をいつも威嚇してるわけじゃねえよ。

怖がられてるのは知ってっけどな。

「意外と俺は優しいんだよ」

バサッ!!

俺の声に驚いたように後ろで息をひそめてた男性社員が手に持っていたA4サイズの茶封筒を下に落とした。

「こいつお前の先輩だからな」

背中を向けたまま親指で肩越しに指先で示す。

「えっ?」

つくしと甲斐孝太郎が同時に声を上げた。

甲斐の『どうして代表が俺を知ってるんですか?』の驚きを隠せない表情が俺とつくしを交互に見つめてた。

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拍手コメント返礼

Gods&Death 様

甲斐君登場させないと話が進まなくて~

不細工では無かったと・・・(^_^;)

asahi 様

甲斐さんと玲子さんのつくしとの絡みは、F3とはまた違った面白さがありますよね。

>甲斐さんが笠原さんで、玲子さんが鈴木砂羽さん

いいかも~

この二人で想像してこの先のお話は書いていきます♪

プンちゃんのママ 様

昨日は坂道ダッシュなどの強化トレーニングだったので出かけるって言わないだろうと思っていたら甘かったです。

シッカリ連れまわされました(笑)

リレー御疲れ様でした。

きっと私は転がった方が早い(^_^;)

DVD「牧野家が行く香港マカオ豪華旅行」

意外と面白いですよね。

ドラマ以外で特番のDVDまで作成されるというのは花男の人気がどれだけだったかわかりますよね。

私の西田さんのイメージはここから影響を受けてますよ~。

コミカルですものね。

金田一少年の事件簿の頃の潤君って確かに駿君かも♪

私も見て見よう♪

会社の2人ってリクエスト多いんです。

これからもちょいちょいお届けしますね。

アーティーチョーク 様

お知らせありがとうございます。

甲斐君の名前なんて5~6回しか登場してないのによく気が付きましたね。

凄い!

名前を付けた私が覚えてなかった。

こういうことが多いのでなるべく名前を付けたくないのです。

私がよくやる変換間違いでした。

悩むほどのものではないと・・・(^_^;)

相対図で確認したらこっちは幸太郎。

それを確認して幸太郎にしていました。

うっかりしてました。

相対図は作り直さないといけないんですよね。

すぐには無理ですのでこちらはお見逃しください。