ドッカン !! 30

久し振りに相葉&千葉コンビも復活して、このお話も楽しくなってきた気がします。

ここにF3が加われば最強だな(笑)

*

「早く!!」

右手の袖口のシャツを引っ張りながらつくしの俺の前を歩く。

怠そうに引っ張られてる俺。

振り返った顔は不満そうに頬を膨らませたまま俺を見つめてる。

すれ違がった女性は驚きの顔で俺らを見送ってる。

あっちのやつは俺を二度見して歩くのをやめた。

ポッ~となって、俺を見つめる表情が正解だって思うけどな。

「もっ、重い!しっかり歩いてよ」

つくしが2歩歩くたびに一歩歩く俺。

わざと体重をつくしの腕にかけて歩く。

ばーか。

俺が本気出せばお前に連行されてるわきゃないだろう。

「なに、笑ってんのよ」

「おまえは笑わねェの?」

「この状況でどう笑顔を作れって言うのよ!早く会社に帰って、西田さんに謝んなきゃいけないのにッ」

つくしの不機嫌な声も・・・

ふくれっ面も・・・

つくしが俺に向けられるすべたのものが俺の心をくすぐる。

うれしーつーか・・・。

いとしーつーか・・・。

幸せっていうか・・・。

こいつの瞳の中には俺しか映し出されていない。

西田の名前が出てきたことだけがマイナス減点。

それでも、今は満足。

「おまえから腕を掴まれるの久しぶりだしな」

あっと形を作った唇がキュッと閉じて慌てた表情でつくしの手のひらが俺から離れた。

モノを投げるようにいまさら放してもおせーつの。

さっきの立ち食いそばからもう数十メートルは歩いてる。

ククッと喉が音を鳴らす。

「笑うなッ」

「無理」

そしてまた笑みが浮かぶのを口元に感じてる。

あきれた顔がそのまま俺に背中を向けて歩き出す。

「待てよ、俺を置いていったら何にもならねェだろうがぁ」

追いかけるように足を進めてつくしの腕を今度は俺が握りしめた。

力を入れた表示につくしの身体が俺の胸の中に倒れ込む。

「ちょっ、いきなり何よ」

「お前が俺を置いていくからだろうが」

それはつくしを責めてる声色じゃなく言い聞かせてるみたいに穏やか。

首を反りかえして下から見つめる瞳。

強気な瞳が少し照れた色あいを付け足してる。

瞳の中に映し出された自分に満足してる。

吸い込まれていくように首を動かしてキスを落とした。

「なっ・・・」

驚くほどのもんじゃねェだろ。

唇を離しても、まだ触れ合う互いの鼻先。

唇の柔らかさと温もりとは違う冷たい肌の温度が心地いい感覚を生み出してる。

「俺を置いて行こうとした罰」

もぞもぞと身体を動かすつくしを抱き込むように腕に力をいれた。

「すぐにキスしないでよね」

「キスしたくなったからしょうがねぇだろう」

「しょうがないってね!」

俺に食って掛かる唇がわなわな震えてる。

「グダグダいうならもっと濃厚なのするぞ」

唇の震えがピタリと止まった。

「キスしてる・・・」

向けた視線の先に立ちすくむ相葉と千葉。

この葉っぱコンビが目下の俺のコンビ。

ちょっと抜けてるが、こいつらの人間味が意外と俺は気に入ってる。

「もっ」

何時もの数倍のバカ力を発揮してつくしの腕が俺を引き離す。

こいつらが居たのすっかり忘れてた。

ヤッパリ、お前ら邪魔だッ!!!

拍手コメント返礼

ココちゃん様

初コメありがとうございます♪

嬉しいです。

リクエストもイメージがわけばすぐさまUp出来るのですが(^_^;)

切ない系の司。

うんうん分かります。

ドラマの初期の頃の司のイメージですね。

つくしを抱きしめた類を目撃した時の司の表情いいですよね。

ショックと怒りと切ない感情の入れ混じり方が絶妙だったと思います。

この場面だと高校時代の2人かぁ・・・。

ほぼ書いてないですね。

頑張ってみます。(^_^;)

リクエスト浮かびましたらまたよろしくお願いします。