ドッカン !! 31

今日は久々の2話UPです。

頑張ってますよ~~~~~

と・・・自画自賛

そうでもしなきゃテンションが上がらなくて (^_^;)

昨日はちょっと落ち込むことが実生活の方でありまして・・・

気分をここで変えて、発散してます。

*

「おかえりなさいませ」

さらりと頭を下げて澄ました顔が真正面で俺を見据える。

面白くもなんともねェ表情。

たまには俺を笑わせようとか機嫌を取ろうとか思わねェのか?

こいつの頭の中は正確に、的確に、時間を計って能率に、如何に俺に仕事をさせるかしか考えてないって時々思う。

「西田さんすいません、裁判所までついて来るって思ってなくて・・・」

「つくし様のせいではありませんから、ご心配はいりません」

「代表の行動は想定内です」

首ごと30度つくしに向けた視線。

角ばったアンドロイドの動きにみえる錯覚を俺に見せる。

「それなら、急いで帰ってこなくても良かったんじゃねぇの」

ジロリと俺に非難めいた視線をつくしが向けた。

俺よりおいしそうにソバを食って、楽しんでいたのはいたのはお前もだろうがぁ。

同罪だ。

「あんなとこで発情しなきゃ、もっと、早く帰ってこれたんだからね」

西田に遠慮がちに小さな声でつくしがささやく。

皮膚をこそっと抓られたようなむず痒さ。

「突然相葉さんと千葉さんを追い払おうとするし、あの人たちの仕事の邪魔して」

少し、声が大きくなってる。

たぶん、西田はなにを聞いても感情を表情に出さないって思う。

「あいつらが俺たちの邪魔をしたからだろうが」

「し---っ、声が大きいよ」

チラッと俺たちを見てスタスタと歩いた西田が部屋を出て行ってパタンと扉を閉めた。

シーンと静まり返る執務室。

黙ったまま気まずい表情を浮かべるやつが一名。

気にスンナ。

言ってもなぁ・・・

こいつは、ますます口を尖らせて俺のせいだって食って掛かるに決まってる。

「邪魔って、あの人たちは何もしてないでしょう!」

何も言わないのに見えてるだけの俺も責められてる。

割に合わねェよ。

責められるなら迫られたほうがいい。

それも甘ったるく・・・ならねぇよな?

無理かぁ・・・。

「あいつらがいなきゃもっとたっぷり俺はお前を味あえたって思うけどな」

面と向かって食って掛かってきた顔が赤くなってパクパクと口を開けて言葉を失った。

酸欠状態の金魚みてぇ。

「そろそろ、真面目にしなきゃな」

腰に左右から腕を回してつくしを引きよせる。

「そうよ、真面目に仕事しなきゃ」

「だから、この手を放して」

なんもわかってねェよな。

たぶんもうしばらくはこの部屋に二人っきり。

その辺の配慮は西田もわかってる。

俺のやる気を起こさせるのには何が一番有効かってことも。

つくしを感じるのが一番の媚薬。

自分の有効活用を一番わかってねェのが目の前で真面目な表情を作る。

「真面目にお前を感じたい」

強引に重ねた唇。

吸い上げるたびに長く甘くなる。

やめろと言う様に俺の胸元を打つつくしの拳。

子供がじゃれてるみたいにしか感じない。

キスが濃くなるほどに徐々につくしの指が解けて俺のシャツを掴む形に変わった。

結局抵抗は形だけで俺の腕の中に落ちる。

分ってるんだから最初から素直になればいい。

出した爪を引っ込めて膝の上に乗っかった子猫。

身体に触れてなぞるたびにピクンと体が震えてる。

離れた唇から長く漏れる吐息。

「全然真面目じゃない」

潤みかけた瞳が俺を見つめたまま恥ずかしそうに色を染めた。

まだたんねぇ―――――― ッ。

ギュっっと力を込めてつくしを抱きしめる。

「チョッ!苦しいッ!」

俺の腕の中でつくしは一回りは委縮されてる。

それでもまだ抱きしめ足りないって思う。

「好きなようにさせろ」

「死ぬってばッ」

抱きしめられて死んだ奴なんて聞いたことねェぞ。

「あと、1・・・分・・・だ・から・・・ね」

絶え絶えの息が俺の腕の中でそうつぶやいた。

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