DNA で苦悩する 25

このお話の重要キャラであるはずの蒼君。

考えてみればまだ名字をつけてなかった・・・。

駿君の日記で出てきたときも名前だけでした。

あの時はここでまた登場するとは思ってなかったので、そんな軽い扱いでした。

これだから人物図鑑作らなきゃいけないんだよな(^_^;)

あやふやなオリキャラ設定の人物はまだいるはずで、お目こぼしをお願いします。

そんなことより蒼君の名字どうするかな。

道明寺に対抗して西園寺とか・・・

延暦寺までいったら蒼君の未来はお坊さん?

そんな設定も面白かったような気がします。

ついでに蒼君には特殊な能力が備わっていて悪霊退散!

一番最初に退散させられるのは司でしょうね。(笑)

話が違ってくる・・・(^_^;)

*

「誰だって・・・司は知らなかったっけ?」

「俺の前でお前に触れる知り合いはいないはずだ」

娘の私もそう思う

触れるって言っても蒼君の手を握ったのはママの方で蒼君じゃない。

どうしてこうも着眼点が変わってくるのだろうか、うちのパパさん。

例外的にママに気軽に触れるのはパパの親友たちのパパスターズ。

言わずと知れたF4のメンバーしかいない。

そのスターズ達でさへ、ママに手を出そうとした瞬間にその間に割っているパパ。

ママに加えて私の頭にスターズが触れるのを嫌がるように不満を浮かべたパパを見るようになったのは、私がいくつからだっけ?

パパが嫌がることを楽しんで、私を抱っこするパパスターズとのやり取りは面白いと子供心に思ったものだ。

最近は抱っこからパーティの時のダンスに変わったけどね。

ママにパパの興味がいってる間は私は無事だ。

ここでホッと息が付けなきゃ、この後が持たない。

どこからパパの雷が私に来るか分かんないんだから。

「蒼君は私の実家の隣の子よ。駿と同じ高校に通ってるの」

「舞も翼も実家に行くと良く遊んでもらったんだよね」

「おまえが実家に子供を連れて帰ってたのは俺がいないときだろう。牧野家での付きあい範囲を俺が知るわけない」

「だからって、なんで舞とここにいるんだ」

あっ・・・

ヤバイ・・・

パパの興味が私に戻った。

「東 、東 蒼って言います」

フルネームを慌てて言って蒼君がパパにぺこりと頭を下げる。

蒼君て・・・東って苗字だったんだ。

凛ちゃんも東なんだよね?

初めて知った。

私と蒼君はその程度の付き合い。

パパが嫉妬を見せるほどの相手じゃないなずなのにこの反応。

私が本当に恋をした相手はどうなるんだろう。

パパにばれない恋を見つける必要があるって真剣に悩む。

パパにとって蒼君の名前なんてきっとどうでもいいと思う。

バカ兄貴はまだ戻らないのか。

チラリと屋敷の出口に走らせる視線。

重厚なドアはさっきからピクリとも動かない。

なにやってんのよ!!

「お兄ちゃんが帰ってくるまでの人質みたいなものよ」

「駿はどこに行ったの?」

「急用で飛んで行った駿が俺を置いていくって車に無理やり押し込まれたんです」

「人質って、舞!駿が蒼クンを置いて行かなきゃいけないくらい強引に迫ったの?」

「だって、雑誌に載ったのはお兄ちゃんと二人だしね」

「カメラマンが雑誌に載せてもいいかって確認した時にいいって返事したの女の子の方だって聞いたけどね」

そこまでばれたのか・・・

ママも油断できないんだから。

「おい、舞に下心持ってねェだろうな」

「今はそんな問題じゃないでしょう、舞の載った雑誌の件で早めに帰ってきたんだから」

「それに高校生相手に下心ってね、普通恋心でしょう」

「俺にとったらこっちの方が問題だ。舞の付きあう相手は俺が厳選してやる」

厳選って言っても厳選してないし。

小学生の頃から一言しゃべっただけで睨んで威圧するパパ。

おかげで英徳では私に近づく男子は翼だけなんだからね。

あれは厳選じゃなく排除って言うんだよ。

「下心も恋心も似たようなもんだ」

「夢がないようなこと言うな」

「10代の男は夢より現実なんだよ」

下心とか・・・恋心とか・・・

もう意味が分かるんだからね。

子供の目の前で話題にするのはどうなの!

「そんなつもりで高校の頃の私と付きあってたの?」

「あっ・・・俺は純粋にだな・・・」

一瞬言葉が詰まるパパ。

「あの頃はそれよりいろんなことがあり過ぎで、お前とそこまで考えられるようになるまでどんだけかかったと思ってるんだ!」

「婚約した後の大学だぞ!大学!」

「ドンだけ俺が我慢させられたって覚えてるか!」

「ヘンなこと思い出すな」

「へんじゃないだろう!」

私たちのことは忘れたように向かい合って言いあってる二人。

パパ・・・

ママ・・・

話がずれてる・・・

この二人の脱線をそのままにしておくと子供の私が聞くには堪えがたくなりそうだ。

「持ってません。舞ちゃんは妹みたいなものですから、それに俺好きな子いるし・・・」

私の横で真っ赤になってる蒼君が叫んだ。

蒼君は私以上にこの二人の会話に動揺と戸惑いと驚きを感じていたに違いない。

蒼君を見て私の恥ずかしさも倍増した。

うっ・・・

この二人はこれでも日本有数の会社のTOPと弁護士だぞ。

子供が恥ずかしくなる姿を見せるなッ。

「気に食わねェな」

へ?

パパがじろりと蒼君を睨む。

なにがパパの機嫌を損ねた?

「舞より好きな子がいるだと!舞をフルとはいい度胸だな」

あっ・・・蒼君が好きな子がほかにいると言ったことに異常な反応してるパパ。

パパ!私はフラれてないから!!!

話の矛先が変わり過ぎだぁぁぁ。

「賑やかだね」

この騒ぎを忘れてるように朗らかな笑顔を浮かべる駿お兄様がやっと帰ってきた。

遅いッ!

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

Gods&Death様

浮かれすぎてると痛い目に遭うぞ~

なんて父親と同じ体験をさせるつもりは毛頭ありません ← 本当か!

びーちゃん 様

相変らずのつかつくでいてほしい。

ほぼ私の願望です。

舞ちゃんの恋バナは難しいだろうな(^_^;)

アーティーチョーク様

東はひがしでもあずまでも適当で~ってそれでいいのか!

私の中ではあずまです♪

この後はどうなるんでしょうね。

まとまるかどうか不安な私です。(^_^;)

おかゆ

リターンズの第2話、類とつくしの場面ですね。懐かしいなぁ~

ドラマを見ながら読まれてると思うと嬉しいような照れくさいような気分になるもんですね。

キャッ♪

ゆっちゃん 様

相変らず俺様な司に鈍感なつくしちゃん。

この二人だから掛け合いも面白くなる。

会話を想像してカキながら楽しくなるんです。

楽しさを共有してもらえたら嬉しいです。