Perfect dungeon 6
今週末はクリスマスですね。
クリスマスのお話にお正月のお話を短編で作ろうかと考えてます。
道明寺一家の年末の過ごし方はどうなんだろう♪
つかつく年代の設定はどこらあたりにしようかなと思案中。
高校から大学編に新婚偏に育児編、そして子供たちの世代まであるのでいろんお話が作れちゃうんですよね。
ラブ甘でいくか、ホンワカでいくかどっちだ!
まだ間に合いますのでリクエストがあればお知らせください。
本館、別館どっちでUPするも問題だ~ (^_^;)
*「ねぇ、やめようよ」
俺の上着の裾を数度引っ張って周りの視線を気にするように牧野が小さくつぶやく。
「並んでる人を追い抜いて席につくなんてできないからね」
予約なしに突然店に行ってもすぐに一番の特等席に通される。
それが特権。
「俺に並べって言うのか?」
「みんな並んでるんだから」
「私たちが席につくって事は誰かが迷惑を被るってことになるんだからね」
当たり前だと思っていたことが牧野の前だと簡単に崩される。
他人がどうなろうと知ったことじゃない。
それが一番こいつの嫌がることで、自分以外の人間に配慮する必要が有ることを俺に要求するやつ。
「それじゃ、すぐに食べれるとこに行くか」
以前なら俺の思うがままに行動してたことも、こいつの気に入る様にやってやるって素直に思える。
牧野!
俺に言わせればお前の方が我儘。
場所を変えて入った店。
歩道沿いのテーブルの上に木陰を作る席に向かい合って座った。
若いカップルか女性同士の客が多い。
注文を頼んだすぐ後でトイレだと牧野は席を立つ。
見られてる。
チラチラと送られる視線は一か所だけじゃなくてどこからともなく送られてくる。
牧野がこれに気が付いて嫉妬見せねェかな。
無理。
あいつも俺もこの状況には慣れてる。
男性の割合が低い店内。
一口コップの水を飲んだだけで競争するように飛んでくるウェートレス数人。
コップの縁から水があふれそうだ。
「相変わらずの注目度だね」
にっこりとそう言って牧野は俺の前に座る。
やっぱ、嫉妬見せねェよな。
俺の不満を少しは感じろよ。
テーブルに置かれた牧野の左の薬指。
あんなに嫌がってって婚約指輪も随分と見慣れてきた。
それは牧野が俺のものだって象徴してるみたいで自然と口元が緩むのが分かる。
「なに笑ってるの?」
「いや、なんでもね」
牧野の薬指を隠す様に重ねた手の平。
テーブルから離す様に持ち上げて互いに肘をついた先で絡める指先。
「ななっなによ」
俺にされるがままで頬を染めながら周りの視線を気にするように牧野がきょろきょろと瞳が落ち着かなく動く。
「おまえが、指輪してるの見るだけで、こんなに自分がはしゃげるって思わなかったから」
指先に力を籠めようとした瞬間に牧野が俺の指の間からするりと指先を抜きとった。
怒りたいのか照れくさいのかどうしようもできない照れた表情が出来上がってる。
かわいいつーか。
愛しいつーか。
抱き締めたい衝動。
テーブルが俺と牧野の間にあるおかげで動けねェ。
「これなら・・・いつもの個室の食事の方が恥ずかしくなくてすんだ」
消え入りそうな声。
なんで、おまえといると俺はこんなに笑えてしあわせな気分になれるんだろ。
何気ない表情も・・・
恥ずかしそうな・・・
仕草さも声も・・・
ついでに不機嫌に膨れた頬も、俺に文句を言う口も・・・
どうしようもなく好きだって思えてくる。
照れてるのを誤魔化す様に運ばれてきた料理を口いっぱいに詰め込む牧野。
あんまりガッツクとむせるぞ。
「ゲホッ」
予想通りに目の前でむせる牧野。
面白れぇやつ。
どんな牧野でも俺は優しく見つめていられるって思う。
「ついてるぞ」
親指で牧野の口元に付いたオレンジのソースをぬぐう。
「あっ、ありがと・・・」
戸惑いをのせた牧野の声。
親指をそのままぺろりと舐める。
甘ずっぱいトマトソースの味。
「きゃー」
甲高い声が聞こえたのは牧野じゃなくて別な席。
牧野はこれ以上熟れないくらいに熟した果実となって枝から落ちる寸前。
小さく「あ」の形のままに開いた唇。
閉じるの忘れてるぞ。
明日までこいつはどれだけ俺を楽しませてくれるのだろう。
すげ~楽しみ。
もう本当に書いてて私もキャーと叫びそうで~♪
完璧に真央ちゃん潤君想像して書いてます。
潤担さんのブログの画像の影響大な私。
でもね、これはこれからの展開の布石なんで~。
今はしあわせかみしめてね。
って思う親心♪
ドズンとこれから地獄に落とす様な展開・・・最近辛く私にのしかかっています。
最期はハッピーになるのでそこはご心配なく~。
お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。
拍手コメント返礼
みゆう様
全部実写化出来たら・・・
何クールのお話になるんだろう(^_^;)
頭の中では完璧に放映中なんですけどね。