Perfect dungeon 11

*PCテンプレートの表示がおかしいみたいなので臨時的にテンプレートを変更してます。

ココちゃん様、お知らせありがとうございました。

このお話の続きが夢の中に出てきました。

主演はもちろん決まってます♪

ファイナルの出演時の2人が話す!動く!抱きついてる!

なんだか得した気分で今日の朝は目覚めました。

足が出るより手が先に動いてつくしちゃん♪

司に抱き着いていました。

まだそこまで行くにはずいぶん先なんですが・・・(^_^;)

今日は駿君の恋バナを書く予定だったんですが、頭がこのお話から離れなくて困ってます。

*

「なに、むくれてる?」

「むくれてねェよ」

親しげに俺の肩に手の平を置くマリク。

「俺にそんな態度をとるのは司、おまえだけだぞ」

楽しげにマリクが喉を鳴らす。

早朝に日本に着いた俺たち。

審査なしで日本に入国できたのはさすがに王室。

今の俺はマリクと兄弟の設定。

全然似てねぇし人種も違う。

「俺と兄弟は無理があるんじゃないか?」

マリクの母親はイギリス系ということもあり中東の血より白人の色あいが強い。

「腹違いの兄弟は良くあることだから心配いらない」

「気になるなら、妹の夫、義弟という設定もあるぞ」

この申し出は即座に断った。

ウソでも牧野以外の夫になる気はない。

「彼女だろ?司の婚約者」

「まだ正体をばらすには早過ぎだろう」

「言われなくてもわかってるよ」

それでも声をかけずにはいられなかった。

俺の居ないところでなに着飾ってんだ。

アップにした黒髪と露わになったうなじ。

何時も肩を覆った長い髪とは違って大人っぽく見えた。

普段のカジュアルさとは雲泥の差だ。

それでも一瞬見ただけで俺には牧野だって分かる。

それは惚れた女だというだけじゃなく、この場所にあいつが招待されてることを知っていたから。

パーティーの始まる予定の時刻の前から俺は牧野だけを探してた。

声をかけられるはずもないのに。

今の俺はまだ海の中をさまよってなくちゃいけないんだ。

パーティー会場から離れた大使館邸内。

プールサイドに向う俺が見とがめた人影。

窓から零れる月明かりて照らされた浮かんだ憂いのある表情。

眺めた月に唇が小さく動くのが見えた。

聞き取るにはあまりにも力ない「どうみょう・・じ・・・」の声。

このまま窓から抜け出して夜の空に同化しそうな儚さ。

すぐにでも抱きしめたい思いを拳の中に閉じ込める。

ため息のついた顔を上げて俺には気が付かずそのまま横を通りすぎた。

風にのって鼻先をかすめる甘すぎる香り。

「牧野・・・」

言いかけた音が喉の壁に張り付く。

今は、まだ無理なんだ。

それでも声をかけずにはいられなくて我慢できずに発してしまった声。

「パーティーは、プールサイドでやっているが」

光りが作る影の中、たぶん牧野に俺の顔はみえないはずだ。

見えたとしても口と顎を覆うをひげを付けて変装した俺を道明寺司だと見破る可能性は低い。

ピクッとなった背中。

すぐに振り返ると思った後ろ姿は振り向くのを躊躇してるようにも映る。

数秒の空白が牧野に俺の背中を向けさせた。

俺の事を心配して、不安にさせて、悲しませてる。

素直に抱きしめて安心させたい思いと、ここで抱きしめたら今まで苦しがらせた事が無駄になる思い。

思うままに行動が出来ないって苦痛で身体が縛られる。

「プールサイドまで案内してもらえますか?」

凛とした意思のこもった牧野の声。

もう俺の声を聞かせるわけにいかない。

これ以上しゃべったら、牧野を見つめたら、我慢できなくなりそうだから。

側にいたSPに彼女を頼むと言い残して足を進めた。

その先で腕組みをして俺を見ていたアルク

人が悪いって言うか何時から見ていたのか、くえねぇやつ。

「女性のことでそんな表情を見せるとは知らなかったな」

落ち着きのある表情でも目が笑ってるんだよ。

「別に、いつもと変わらないぞ」

「自分じゃ気が付かないものだ」

「悲しみと憂いに沈んだ瞳が熱く潤む、そんな目で見てたら一発でばれるぞ」

「ここまで、変装してれば大丈夫だろう」

道明寺司って事じゃなく、おまえが彼女を愛してるってことが、バレバレだろう」

「司にそんな表情をさせる女性って、気になるよ」

鼻先に突き出したアルクはからかってる調子で、服の合間から出したサングラスを俺の顔にかけた。

「これで、いいだろう」

「司、おまえの変装は付け髭だけじゃ無理だ。ただえさえ眼力があるんだからな」

「弟よ、兄は精一杯お前をフォローしてやる」

芝居がかった雰囲気でアルクにハグされた。

俺はこのパーティーの間中、気持ちを隠して牧野に接することが出来るのだろうか。

膨大な抑止力が必要な気がした。

「彼女のことは俺に任せとけ」

俺から離れたアルクは高らかに笑い声を上げてプールサイドに進む。

おい!それは誰も頼んじゃねェよ!

慌ててアルクを追いかけて、にぎやかな音楽を奏でる場所に足を踏み入れた。

お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

ココちゃん 様

お知らせいただいた通りPCブログの表記がおかしくなってましたね。

この記事をUPするときは何ともなかったの突然のエラーで私も焦っちゃいました。

臨時的にテンプレート(ブログのデザイン)を替えて対処してます。

小説用のテンプレートを使用してるのに使い勝手が違うかな?

しばらくしたらまた普通のブログのデザインに変えますのでしばらくはこのままで御付き合いをよろしくお願いします。

Gods&Death 様

ハートのことは私も最初分らなくて(^_^;)

私より娘が夢中になってるんです。

今回の司はいつもと違いますよね。

この裏には・・・・なんにもなかったりして・・・。

aimi 様

このお話はいろんな方向に話が持っていけそうなので私も数話のお話に分岐させて妄想してます。

どっちに行くか今はまだ迷ってるところです。

実写版見たいですよね。

年月が過ぎても見たくなるのはどうしてなんだろう?

それだけ、あの配役が良かったってことですよね。

ただいま潤君が撮影中の映画「陽だまりの彼女」で、あのオーラをどうやって消すのかそれに興味がある私です。