僕らはそれを我慢する 9

昨日の大荒れの天気は影響はなかったでしょうか?

私の居住地は気温も高めでそれほどの悪天候にはなりませんでした。

私の母校の出てる全国高校サッカー決勝を応援しようとテレビの前に陣取っていたのに中止って・・・

サッカーは中止になることは滅多にないのになぁ。

これがどう影響するか来週が楽しみです。

日曜日は女子の都道府県駅伝大会。

県中学の代表として娘の陸上の先輩が出場するので応援。

3連休は家の中ですごしてました。

天気が良くても悪くても全く影響を受けない日々を過ごしています。

だから太るのよねぇ。(^_^;)

さて今年初のあきら君。

結婚式はどうなるのだろう・・・

*

ノックもせずに開かれたドア。

電話に対応してた俺は受話器の口を塞ぐ。

受話器を置くのを待って葵が目の前に厚さ数ミリの茶封筒を置いた。

おふくろと妹たちに結婚式のことを詰め寄られて何の連絡もなく過ぎた2週間。

ボルテージ下がったんじゃないかと思える平和。

結婚式の件は頭の隅に追いやってしまってた。

「今朝、送られてきたの」

葵の声に促された俺は茶封筒の中から白い紙をガサッと音をたてて引きだす。

その中に並ぶ整列した黒い字。

見覚えのある名前がずらりと並ぶ。

葵が焦って会社に俺を速攻で訪ねてきた来た理由がはっきりとわかる。

全部見る気にならなくて封筒の中に紙を戻した。

諦めてたわけじゃなかったか。

かすかな期待はあきらめに変わる。

俺が帰るまで待てなかったのか。

なんて言えないよな。

興奮気味に高揚した葵の表情。

招待客が1000人は超えてる名簿。

「逃げるか?」

「えッ?」

デスクの上から視線を葵に移す。

無理でしょう的な落胆が浮かぶ瞳が俺に迫る。

これだけの招待客を呼ぶとなれば披露宴会場は限られる。

司のとこだよな?

携帯の短縮ボタンを速攻で押す。

「珍しいな」

すぐに聞こえた司の声。

「お前んとこのホテルの会場を俺のお袋が押さえてねェか?」

「大安、吉日で予約が入ってるって西田が入ってたけど、なにするんだ?」

声が笑ってんだよ。

革張りの椅子に深々と腰かけてニンマリとなってる司の姿が容易に想像できる。

「俺の母親から聞いてるんだろうが」

「お前も大変だよな」

遠慮なく言葉の後にブフッとした声が付録されてる。

「お前なら、予約を拒否するって出来るだろうがぁ」

「予約を入れたのはおれじゃねぇし」

「美作で予約を入れたら俺とお前の関係知ってる部下なら何が何でも入れ込むだろうがぁ」

「それなら、会場の規模を小さくするとか変更しろ」

「・・・」

携帯の向こう側で聞こえた溜息。

「あきら、おまえは俺を誰だと思ってる」

「誰って、道明寺司。俺の親友だろうがぁ」

親友なら友の苦境を救え。

「その俺様が、友のために会場の一つも準備できないって股間にかかわるだろう」

股間じゃなくて沽券だろうがぁぁぁぁぁ。

「なんなら、ホテル全部貸切にしてやるよ」

「もういい」

携帯に向って大声を上げた。

俺らの関知してないところでシッカリ準備を進められてる。

「一日の辛抱だよな・・・」

諦めたようにぽつりと声が漏れた。

「決めた」

力の抜けた俺の横で葵がしっかりとした声を上げる。

「決めたってなにを?」

「覚悟!あきらのお母様の好きなようにやってもらおうじゃないの」

それ・・・

自棄じゃないよな?

「ほら、結婚式を挙げれば妊娠してないって分るだろうしね」

葵に妊娠を盾に結婚を迫られたって噂は未だに囁かれてる。

俺の身近にいた部下は根も葉もないことだってしってるからたいした問題じゃない。

数か月もすれば変化のない葵の姿が、噂は嘘だと分かるだろう。

「お父さんは、私の結婚式に涙流して喜んじゃってるんだけどね」

お兄ちゃんは拗ねてるんだよね。無理矢理結婚を迫ったって噂に怒っちゃってて、いまだにお嫁にやらないって言ってて困るのよね」

「もう籍は入れちゃってるのにね」

クスッと笑ってその後に漏れた溜息。

最初から葵の兄貴は俺に敵意を持っていて、なんとなく苦手。

滅多に会う相手じゃないからすっかり俺も兄貴の存在を忘れていた。

お前の兄貴が俺たちの結婚を邪魔するってどうだ?

盲点だ。

使えねぇかな。

ダメだろそれ。

心の中で自問自答を繰り返す。

邪魔されるって縁起が悪いよな。

はぁ・・・。

頭が痛い。

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拍手コメント返礼

b-moka

雪は滅多に降らないのですが(降っても地上で直ぐに溶けます)積もっても屋根の上にうっすら程度。

雪が降るだけで子供達は興奮します。(笑)

あきらはどうするんでしょうね。

つぎつぎと問題が起きるのはつかつくだけじゃなかった(^_^;)

ルルド

はじめまして、コメントありがとうございます。

すいません(^_^;)

お話が進まなくて・・・。

このお話もそろそろ終わりなんですけどね。スピードがカメになっちゃってます。

なるべく漫画のイメージを壊さない様にお話を作ってます。

そろそろこのお話も進められるよう頑張ります。