DNA で苦悩する 34
駿君も詰めが甘い。
これはヤッパリつかつくのDNAのせいかしら?
司君同様のドSな感情はけしてありませんから~~~ ← 本当か?
昨日別館にて新しいお話の構想の記事をUPしました。
賛同のコメントありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
なんだか昨日から話しの神様が降臨したみたいでいくつかぽわっとストーリーが浮かんでいるのです。
別館で書いた類君にまつわるストーリー(コンセプトの底辺、つかつくオンリ―は不動ですけどね)
つくしがこそっと変装して道明寺本社に潜入して巻き起こす珍事。
そのほかにもいくつかあるんです。
わぁぁぁぁッ!
何で今ごろ思いつく!?
でも書きたい!UPしたい!
久々のジレンマ。
時間が許せば一日中PCに向っていたい気分です。
*「彼女が来たから、それじゃ」
気を取り直して、鮎川から受け取ったデジカメを彼女らに返す。
「待ち合わせじゃない」
「だって、かっこよかったんだもん」
「なんでデジカメじゃなく携帯で撮ってもらわなかったの」
3人が顔を見合わせて呟く小さな声。
全部聞こえてる・・・。
「行こう」
その場を早く離れたくて早足で歩く。
数歩後ろからついて来る鮎川を感じながらも振り向けない僕。
怒ってるかな?
気になる様にちらりと左よりに動かした視線。
鮎川の右半分を見ただけで正面に戻した。
何時から僕はこんなに気弱になったのか。
別に悪いことをしたわけじゃない。
彼女らに頼まれたから写真を撮っただけだ。
「頼まれただけだから」
意を決して大きく息を吸って後ろを振り向いて一気に吐く声。
「写真を撮ってもらうふりでのナンパ」
「・・・えっ?」
「気が付かなかったの?」
鮎川から僕に近付いて手を伸ばせる距離に迫る。
「それに・・・」
あと1歩の距離から伸びてきた腕。
指先が僕の顔まで伸びてきて人差し指と親指が眼鏡を挟んで僕から外された。
そして彼女らに見せつけるように僕の眼鏡を自分の顔にかける。
「度は入ってないんだ」
眼鏡の奥の瞳がキュッとなって少し赤らむ頬。
「ここに来るまで、女の子たちに声かけられたから、ちょっとした変装。返して」
鮎川の鼻先に触れた指先。
僕から取られるのを嫌がる様に足を後ろに引いて鮎川は腰をひねる。
僕からわずかに逃れた鮎川は僕の眼鏡を自分の顔から外して、両手の指ではさんだフレームを眺めてる。
数秒の沈黙がやけに長く感じる。
「彼女達だけじゃなかったんだ」
指先を上下に動かして眼鏡をもてあそびながら呟いたひんやりとした冷たい声。
「ナンパされてないから」
手を伸ばすたびに鮎川が僕から逃げる。
「返せよ」
「ヤダ」
僕が手を出すたびに鮎川がはしゃぐ。
「おっ、あの子かわいくねェ?」
耳に入って来た声。
時計台の下で鮎川を見てる男子の視線。
鮎川だってモテてるじゃないか。
本気で鮎川を追いかけて眼鏡を取り戻す。
そして、そのメガネを自分にかけなおす。
鮎川の側にいる僕の存在をあいつらに見せつけるように。
「なんだ、男いるじゃん」
その声に芽生える優越感。
そして気が付いた・・・。
さっきの鮎川の行動。
僕に怒ってるんじゃなくて・・・
鮎川も僕と一緒の感情で・・・
彼女らにムッとしていたってことで・・・
追いかける僕にはしゃいでいたのも彼女に自分の存在を見せつけかったから。
僕と同じように。
「行こう」
延ばした腕が鮎川の腕を掴む。
その腕を下に沿わせて掴んだ鮎川の手のひら。
遠慮がちに絡めた指先を鮎川がキュッと握り替えした。
「なぁ、さっき彼女らがデジカメじゃなく携帯とか言ってたけどなんでか知ってる」
「携帯で撮った写真を送りますとか言ったらアドレスを教えちゃうでしょ」
なるほどと納得。
アドレスが分れば後で連絡を取ることも可能ってわけだ。
確かにアドレスを教えてと直に聞くよりは相手に教えてもらえる確率は上がる。
良く考え付く。
「もし、携帯で写真を撮られてたら帰っちゃってたかも」
笑顔を浮かべても目が笑っていない。
「携帯で取られても、写真は入らないって言えばいいだけだろう」
「どうだろう?駿君やさしいからな」
僕の手の中から離れた鮎川がくるりと回って向かい合う。
「行こう、蒼君たち待ってるよ」
鮎川が、今日初めて、僕に優しく笑いかけてくれた。
楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。
拍手コメント返礼
アーティーチーク 様
おはようございます。
あはッ♪
駿、舞、翼が勢ぞろいですか?
賑やかだろうな。
初めてのデートでこれではあまりにも駿君が可愛そうじゃないですかね。
司だったら思い切りこの設定使いたくなりますけど(笑)
私は駿君には優しくありたいと思ってます。(^_^)/
はるちゃん 様
3連でのコメントうれしいです。
私の場合携帯の活用は書き直し程度の細々としたもんです。
携帯で入力するとどうしても時間がかかってイラッとしてしまうんですよね(笑)
メールを打つ時も短文で返してしまいます。
爆笑ものは両親に任せってってコメントに私が爆笑してしまいました。
私の書くつかつくはどれだけ笑われてるのか。(笑)