パズルゲーム 2

しばらくは「パズルゲーム」と「Perfect dungeon」の更新をメインで行きたいと思います。

ほかのお話は気分次第でUP。

駿君のデートに双子の恋バナ、あきらの二回目の結婚式に総ちゃんのお話。

去年から引っ張り過ぎですよね。(^_^;)

天河にはぴまりどうなるのだろう・・・。

お待たせして申し訳ありませんがお許しを~

*

「しゃべる気になったか?」

私の口を塞いでた手のひらが唇から離れて冷たい空気が唇に触れる。

それはすぐに熱い熱に変わって柔らかい感触が唇を奪う。

これじゃしゃべりたくてもしゃべれない。

それより道明寺はどこまで勘ぐってる?

私が花沢類と会っていたことなんて絶対ばれてるはずがないのに心臓のドキドキが止まらない。

言葉で冷たく攻めながら肌に触れる指先は確実に甘い刺激で私を責める。

上半身から滑り降りた刺激はそのまま太ももを滑ってスカートの裾から入り込んで大胆に肌をまさぐる。

肌に触れる感覚がスルリと抜け落ちて両方の頬を道明寺の手のひらが包み込んで視線が絡み合う位置に引き上げられた。

見下ろす瞳は艶めかしく輝いて、身体の奥から発する熱を煽る。

魅入られそうになる自分から逃れるように噛んだ唇。

「しゃべることなんて何も・・・ない」

途切れそうにつぶやいた声は道明寺になすがままになってる自分を暴露してるようで弱い。

「ばれてんだよ」

冷たく低く急変した声。

ふにっと鼻を摘ままれた痛みも凍りつくようなその声に私はギクッと固まった。

一度つぶった瞼を恐る恐る開いて道明寺の表情を確認する。

うっ・・・怖い・・・。

魔王みたいな凶暴な笑みがそのままムッとした表情を作る。

ばれたって・・・

なんで・・・

花沢類の頼み事は数時間前のことで、今道明寺がここにいるってことは、その頃あなたはプライベートジェットの中のはずで、ばれる接点はないんじゃないのか?

いまだに半信半疑で道明寺の見つめてる。

「たくっ、気に食わねェやつらだよ」

やつらって・・・

誰?

奴らってことは一人じゃないってことだよね?

花沢類のことじゃない事で怒ってるって事?

「なにボケっとしてる?」

ジロリと冷たく向けられた視線。

花沢類の頼みごとがばれたんじゃなきゃ気が軽い。

「道明寺の、不機嫌の意味が見えなくて・・・」

道明寺の変化を1ミリも見逃さないように、機嫌を損ねない様に気を使って柔らかく声を出す努力。

「聞いてないのか?」

コクコクと首を振る。

「あいつら、おまえを顧問弁護士にするように手続きを取ったって言ってたぞ」

道明寺の本社ビルに事務所を構えていても私の雇い主は岬所長だ。

ほかの企業から弁護士としての仕事が依頼されることも少なくない。

「あいつらって・・・だれ?」

大体の予測はつくのに質問しなきゃいられない気分。

「類に総二郎にあきらだよ!」

憎々しげに吐き捨てた声。

顧客が増えることは事務所としてはいいことじゃないか。

それに私がすべて担当するわけじゃない。

あの3人を個人的に弁護する事ってそう頻繁にあるとも思えない。

ほぼ会社がらみの付き合いだって思える。

道明寺の不機嫌さが理解できずにいる。

「牧野に会うと落ち着くとか、気がまぎれるとか、疲れが取れるとか勝手なこと抜かして」

「俺の気が休まらなくなるだろうがぁぁぁ」

花沢類とのことがばれてなかったとホッと安堵の息を漏らす私の横で道明寺が吠えた。

でも・・・

なんか変?

花沢類からの無理難題を持ち込まれたのに合わせたような西門さんと美作さんからの顧問弁護士の依頼。

これは偶然か?

偶然と思えるほど楽な考え方ができるわけないじゃないかぁぁぁ。

あの3人何考えてんのよ!

「あいつらとお前がどうかなるなんて考えちゃいないから心配するな」

そんなことは全く思ってない。

でも・・・花沢類の彼女の真似はしなきゃいけないけど・・・

それも高校生の設定で・・・。

困ったようにしかめた眉。

その状況のままギュッと道明寺に抱き締められた。

「ウプッ」

両手で胸を締めあげられて体中の酸素が口から吐き出される。

くっ苦しい・・・。

「・・・で、なんで制服着てんだ?」

ちょっぴり優しさを取り戻した口ぶり。

甘ったるく見つめる瞳にゴクリと喉が鳴った。

今さらその疑問になんで戻る?

ここで眉を吊りあがせるような答えはご法度だよね。

機嫌を損ねると最初からリピートされる恐れあり。

最初とは違う言い訳で、道明寺が喜ぶ言葉は?

自問自答。

「道明寺が・・・喜ぶかなって?」

強張る頬で必死で笑う。

この言い訳、冷静に考えたらウソってわかる。

道明寺が帰ってくるなんて予測外の状況だったんだから。

帰ってくるって分ってたら絶対に制服は着てないしね。

「かわいいこと言うんじゃねェよ」

道明寺が少し照れた顔で口を尖らせる。

信じたのか?

それが信じられない。

ギャ-----。

もう一度背中を押し付けられるテーブルの上。

最初にリピートされてるじゃないかぁぁぁぁぁ。

私は助かったのだろうか?

せめてベットまでまて・・・。

押し返そうと力を入れた腕を掴まれて頭の上におさえつけられてしまった。

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