僕らはそれを我慢する 10

もう一回結婚式ができるなんて考えたら贅沢ですよね。

1回目は外国でF4勢揃い。

今回もきっとF4勢揃いのはずですもの。

結婚式場は司がしっかり押さえてるだろうし・・・

問題は贅沢すぎる結婚式の描写が私に出来るかどうかなんですよね。(^_^;)

今日は土曜日だというのに頑張って2話アップ。

早く続きをというコメントには弱いんです。

ルルド様おまてせしました。(^^)

Pw申請のご連絡。

本日10時までに申請された方にはすべてPwを返信してます。

確認をお願いします。

ゆう様、PC、携帯からメール送ったのですがどちらもメールエラーで返信できませんでした。

御手数ですが再度のご連絡をお願いします。

*

社長室応接間。

ソファーに腰かけて、ただ、ただ、話の展望を聞いているだけの俺。

「白い白馬の4頭だての馬車って素敵よね」

「それに乗るのが新郎と新婦だけって淋しくない?」

「馬が四頭もいれば私たちも大丈夫よね」

おいおい・・・

母さんと双子が馬車に乗って愛嬌振りまいてどうする。

それより・・・

俺たち二人馬車に乗ってどこを行く?

お願いだからホテルの敷地内で勘弁してほしい。

話を聞いてるウエディングプランナー

にこにこと愛想のよさを崩さないのは流石だとしか言いようがない。

「司君が、ホテル貸切にしてくれたんだから、思い切り賑やかに派手になっても問題ないでしょう」

「好意にはしっかり甘えないとね」

「ホテルのロビーの中を中世ヨーロッパのお城の装飾にしてしまうのもいいかもね」

結婚式のために俺の母親は自分の趣味のホテルの内装まで変えるつもりか?

メルヘンチックな内装のホテル。

常連の客が逃げたと司に俺が怒鳴られるのを想像すると断固として拒否するしかない。

それとも、司の奴は俺をやり込められるとふてぶてしい顔でニンマリとなるのだろうか。

「葵さんはどう思う?」

「・・・ハイ・・・任せます」

気を使う様に言って葵が小さくなる。

テーブルの上に置かれたいくつものプラン。

母親と双子の頭がテーブルの上を覆って主役のはずの俺たちには全く見えない。

「これがいい」

希望を言ってみても「それじゃ、かわいくない」

かわいくないと一色単で否定するばかりで俺たちの意見は全然聞き入れてないぞ!お前ら!

なんとか、タキシードとウエディングドレスだけは自分たちの希望を無理矢理ねじ込んだ。

それだけで安どのため息。

ドレスを選ぶときに葵はやっぱりうれしげえ楽しげで微笑ましくて、見てるだけの俺もくすぐったい。

最初の結婚式で選んだドレス。

選びながら並んだドレスの陰で唇を重ねた思い出がよみがえる。

プリンセスラインのドレスを試着して鏡の前に立つ葵を眺めて気恥ずかしそうに俺を見つめる葵を抱きしめたいって思う感情を抑え込む労力に苦労してる。

二人で衣装は選ぶ。

ここだけは言い張った俺。

3人で好き勝手言ってる母親と双子の妹たちを眺めながら正解だったって思う。

安堵のため息が漏れてもそれは大目に見てほしい。

「それじゃ、こちらで計画を進めます」

にこやかさを最後まで崩さないままのウエディングプランナーと母親たちを見送って俺たちは二人になった。

嵐が去った後に枯葉がさびしげに風に舞い上げられる気分の社長室。

一抹の不安をぬぐいきれないままに深くソファーに座る俺。

疲れがドッと全身を覆った。

その俺に寄り添う様に隣りに葵がちょこんと座る。

「言いたい放題、やりたい放題だよな」

困惑気味の俺にしたから覗きこむ葵の視線はやけに楽しそうな笑みを浮かべた。

「何時もはさらりとなんでもやりこなすあなたが、焦ってるのを見るのも楽しいんだけど」

「お母様と妹たちには弱いよね?」

こんな時に余裕げな表情を見せつけられると自分が葵より年下だって思い出してしまう。

「俺の一番の弱点は葵なんだけど。分ってる?」

葵の瞳に覗きこんだ俺が映る。

俺を抑え込むように胸に添えられた葵の両手がピクリと動く。

何とも言えない甘えた表情を目の前で見せられる。

誘われるように自然と唇が吸い付く白い首筋。

「くすぐったい」

耳元で聞こえた葵の声が楽しげに俺を誘う。

指先は華奢な身体のラインをなぞって葵の腰のあたりまで滑り落ちる。

「だから、くすぐったいんだってば」

悪戯を諭す様な葵の反応に身体の奥がわずかに動く。

「疲れを取り除いて」

葵の頭に添えた手のひらが葵を引き寄せて二人の密着度を限界まで上げる。

「甘えるな」

拗ねるようにつぶやいた声がクスッと笑って、肩の上に乗っかる葵の顔。

ずらす様に動いて角度を変えた唇が俺の頬に優しく触れた。

お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

ルルド

催促なんて全然思ってませんので~。

何時も書かなきゃとは思ってるんですがなかなかほかのお話に頭が入っちゃって後回しにしてしまうんです。

背中を押してもらったって感じかな。

待ってもらってると思うコメントをいただくと、それじゃ今日はと心が動かされるわけです。

連載が多いとどの話を書くかいつも悩んでますから助かるんですよね。

古い洋館での結婚式いいですね。

最初の結婚式に使いたかったなぁ。

おかゆ

つかつくとは違ったイチャイチャ感を出すのにいつも苦労するんですよね。

葵ちゃんの前ではごろにゃん気味のあきら君。

見たいような見たくないような・・・。

司がつくしの膝枕でごろごろしてるのはなぜか想像できるんですけどね。(笑)