Perfect dungeon 21

3連休の最終日こちらはいいお天気です。

昨日はソフトバンクのキャンプを見に行ってました。

駐車場まで渋滞1キロ。

渋滞に縁遠い宮崎にしては珍しい事です。

先に運動公園で部活の練習に汗を流してた娘の情報では運動公園内の駐車場は朝8時には満杯だったそうです。

今日はゆっくりしよう。

あ~でもこのお話を書くまではゆっくりできない。

連載も20話を超えました。

あと10話程度で終わる予定だったんですけど・・・

どんどん話が大きくなってる気がします。

30話で終るかな?(^_^;)

*

「牧野を怖がらせないでもらえるかな」

声の主は穏やかな笑みを浮かべて鋭い視線を男性に向ける。

その声にホッとして泣きたくなった。

「牧野に声を直接声をかけられる奴がこの英徳にいるとは思わなかった」

「牧野、司が日本にいないからって気を緩ませたら大変なことになるぞ」

花沢類の声に続いて聞こえた美作さんと西門さんの声。

シッカリと響き渡る声は冗談気に私に聞こえながら相手を押さえつける押しの強さがある。

やっぱりこの人たちもただのボンボンじゃない。

大抵の人なら萎縮して頭を下げる雰囲気は将来日本のTOPにたつ貫録は十分だ。

「かわいい子が、落ち込んでる表情を浮かべてると気になるもんでしょ」

余裕の表情で私の肩にポンと手を置かれた。

それは丸で花沢類たちに挑戦するような態度。

普段なら可愛いと言われてドキッとするところがググッとなって、不愉快な不信感が心を占める。

「今日は引き下がるよ」

ベンチから立ち上がって両手をポケットに入れてくるりと背中を向けて歩き出す男性。

なんで道明寺のことを知っていたのか?

道明寺の何を知ってるのか?

聞き出せないままに終わる会話。

「待って!!」

立ち上がッた私を制するように花沢類の身体が動いた。

「ほっといていいよ、正体は後でもわかると思うから」

花沢類が視線を横に向けて、それにうなずく美作さん。

「しかし、牧野に接点を持とうとするなんて大胆だな」

「ああ」

鋭い視線を相手に向けたまま二人がつぶやく。

「それより牧野に見せたいものがある」

ひんやりとした冷たい空気を断ち切る様に西門さんが女性を一瞬で魅了する得意のほほえみを浮かべた。

大学の一室にF4に与えられた部屋があっても驚かない。

高校でも大学でも特別扱いの超がつくVIP待遇。

どれだけの寄付をすればこの扱いになるのか。

いまだにF4以外に豪華な待遇を受けてる学生がほかにいるとは聞いたことがない。

ヨーロッパ調の家具。

その奥のデスクには最新のPCに周辺器具が並ぶ。

大学内にいても世界の最新情報は集められるらしい。

PCの画面の中に映し出される映像。

慣れた手つきでマウスを操作する美馬さん。

「これ、司がジェットに乗り込む前の監視カメラで撮影された前後の映像」

普通なら手にいられらるはずもない空港内の映像が画面に鮮やかに映し出される。

監視カメラの映像ってこんなにクッキリしたものだったか?

一人一人の顔立ちも鮮明にわかる。

「画像処理されてるから人物特定も楽でしょう」

「司の場合はぼやけてもはっきりと区別できそうだけどね」

道明寺がジェットに乗った数分後、飛行機を降りる数名の人影。

つなぎの作業服に帽子を深々とかぶってる。

「普通あり得ないんだよ、乗客が乗った後で作業員が降りるなんてね」

「で・・・」

一息ついて美作さんがマウスの右ボタンをクリックした。

一人の人物に主点を置いてトリミングされてUPで映し出される顔。

「ど・・・うみょうじ?」

私の声に3人が同時にうなずく。

「一度乗った飛行機から降りたって事?」

「わざわざ変装して乗ったふりをして司を乗せてないジェットが飛び立ったって事」

花沢類が私の問いかけに答えるように静かに言葉を付け足す。

「そしてジェットは爆発して海の藻屑」

美作さんは数度マウスを操作して変装した道明寺の顔を画面いっぱいに映し出した。

「ジェットを爆発させるなんて司にしかできねェよ」

ムッとした感情を吐き出す様に西門さんがデスクを拳で叩く。

道明寺が飛行機に乗ってないことに安心したと同時に湧き上がる不満。

「こんなに、心配したのにッ!」

気が抜けそうになる身体が反転してムカッとした熱い激流。

「まあ、昼間みたいに知らないやつが牧野に接触するくらいだから、司も用心したんだって思うけどね」

「俺たちまで内緒って事は許せないだろう」

「逆にそこまでしなきゃいけない相手だってことじゃないのか?」

「相当ヤバいってことか?」

3人が話し合う声はだんだんと重くなって私に別な不安を浮かび上がらせる。

今までも刺される寸前とか確かにあった。

だからって、道明寺は自分の身を守るために隠れる様なやつじゃない。

私に危険が及ぶのを恐れて私から離れようとする方がしっくりくる。

「大丈夫なのかな?」

力なく不安が言葉になる。

「あいつは柔じゃないからな」

PC画面から視線を外してデスクに腰をわずかに乗せて美作さんが腕を組む。

「やられたら100倍にして返すだろうしね」

「きっと何処かで反撃の大勢をとってるんじゃない」

クシャッと花沢類の手の平が私の頭を撫でる。

「今回は俺たちもタダすませない」

バシッと西門さんの右の拳が左の手のひらに音をたてる。

そして不敵に微笑んだ。

道明寺は西門さんたちも敵に回した?

私も道明寺に再会しても自ら抱き付いたりしないんだからねッ。

心配させて、混乱させられて!

その分の責任はとってもらうッ!

「ところで、道明寺はどこにいるの?」

「そこまではまだ分かってない」

残念だと言うわりには美作さんがすすしげな表情を私に見せた。

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拍手コメント返礼

まめすけ 様

これでみんなにばれちゃって、F3も活き活きと♪

ドS倶楽部会員の皆様だけじゃなく私もイキイキ♪

ここからの仕返しの展開をお楽しみに!(そうなの~~~~ッ)