パズルゲーム 6
おはようございます。
昨日はたくさんの励ましのお言葉をありがとうございました。
気分はリフレッシュしています。
何時も今日はどのお話にしようかと悩んで頭の中でくじ引きをやってます。
このお話はどう進めるつもりだったのだろう・・・
数日あくとやばいかもしれません(^_^;)
「よっ」
敬礼ぽくこめかみに手を当てて側頭部から手を放す西門さん。
「牧野、元気だったか?」
美作さんの口調には少しばかり私をからかう雰囲気がある。
前触れもなく集まったF4のうちの3人。
一瞬で華やかな空気に包まれてしまってる。
道明寺がいなくても半端ない存在感のオーラ。
その中に包み込まれてしまった私。
私を睨み付けた秘書は一瞬でその艶やかな存在に飲まれて声を失ってる。
「もういいから」
息もできずに見惚れてしまってる秘書に向けた花沢類の冷たい声。
「あっ・・・失礼しました」
動揺したまま逃げるように部屋を秘書が飛び出した。
「あの子か?」
「話になんねぇじゃん」
チラリと軽く見送った視線は西門さんにしては冷たい突き放した色を放つ。
「女性なら誰にでも優しいかと思っていた・・・」
思わず漏らした小さな声。
「俺のことなんだと思ってんの?」
「茶道の師匠」
鼻先に迫る整った顔だち。
わざわざ腰を折って近付く必要はなし!
本能的に身体が逃げた。
「そう、警戒しなくても今日は司はいないよ」
警戒する状況に私を追いやってる張本人は自覚してない天使の笑みを浮かべてる。
今日の花沢類は堕天使だよ。
「ところで、なんで、みんな集まってるの?」
動揺を押しとどめて必死で軽い調子を作る。
「俺たちの顧問弁護士だからな、牧野は」
「会いに来てもおかしくないだろ」
理屈はそうでも花沢物産に忙しいはずの西門宗家の家元と美作商事社長が顔を並べるなんて超がつく豪華さ。
それだけが理由じゃないでしょう!!
勘ぐりたくもなる。
「類の彼女は高校生って、設定が気になってね」
腕組みをした腕を解いて顎を撫でるように指先を添えた美作さんが私の外観をチエックする視線で見つめる。
「ななななに?」
芸能プロダクションも傘下に持つ美作さんの評価は厳しい。
・・・って、緊張してどうする。
「英徳の制服でも着てくるかと思ったんだけど」
私の横を数歩歩いて後ろに回って西門さんがつぶやいた。
制服は道明寺が乱暴に扱うから破けた。
言えるかぁぁぁぁぁ。
「牧野なら、リクルートスーツを着ても弁護士より職活の学生に見えるんじゃねぇの?」
子供っぽくて悪うございました。
遊ぶんだったら道明寺でやって欲しい。
「美作さん、結婚式の準備で忙しいんじゃないの?」
内緒で外国で上げた結婚式にぐずったのは美作さんのメルヘンチックなお母さんに双子の妹たち。
都内でもう一度結婚式を挙げる予定を渋々了承した美作さんと葵さん。
もちろん私たちも西門さんも花沢類も出席予定だ。
あっ・・・
この結婚式までに花沢類の件を片付けないとやばいんじゃないか?
私が道明寺の奥さんだってお披露目的な要素も多々あるはずだ。
「花沢類、早く決着付けなきゃ」
「なんで?」
「なんでって、美作さんの結婚式に私は道明寺と並んで出席しなきゃいけないんだよ」
思わず花沢類の袖を掴んで揺さぶる私。
全く動揺を見せない花沢類の笑顔が私を見つめいてる。
「そんなに、長く司に黙ってる事なんて無理でしょう」
この落着きはなに?
私一人がバタバタと落ち着かなくなってる。
確かに道明寺が日本に帰ってきたらどこまで誤魔化せるか自信がない。
「司が帰ってくるタイムリミットはあと10日か・・・」
呑気に片手の指を追って数える美作さん。
「何とかなるだろう」
ニッコリと女性を落とす魅力の微笑みを西門さんが私に向ける。
ここで放出されても私には効果は薄いから!
で・・・これからどうするの?
声は押しとどめたまま3人の顔を見渡した。
お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。
拍手コメント返礼
ことり 様
制服が破けたことが気になるかたは結構いらっしゃるようで~(笑)
司君なら脱がす手間よりそっちの方が早い?
道明寺邸の探索。
確かにどこかにデートに行かなくてもたのしく1日を過ごせそうですよね。
「ここ、おまえがメードしていた時に使っていた部屋だよな?」
「うん。物置でいろんなものがあって楽しかったな」
「全部ガラクタだろう?」
「道明寺が使ったベビーベットとか、哺乳瓶とか見つけたら、道明寺の赤ちゃんの時代に会いたかったと、切実に考えちゃった」
「タイムマシンがあれば私が行って教育し直す!」
「てめっ!」
「きゃー」
このままいくと短編が出来上がりそうです。(笑)
まめすけ様
この場面の登場人物の気持ち三者三様ですよね。
動揺しまくりのつくしちゃん。
カッコいいと見惚れてる秘書。
つくしで楽しんでるイケメン3人。
この関係好きなんですよね。
司は今のとこ何も知らずにお仕事中なのかな・・・?