Perfect dungeon 34

王子の正体が司だとばれる瞬間。

色々考えてたんです。

転びそうになったつくしを助けようとしたじきになった王子の変装中の司の胸元から鎖につないだリングがポロリ

と落ちる。

「これって・・・」

リングを手に取って確かめるように自分の指にはめているリンクと見比べる。

そして!

つくしが司のサングラスをとる。

この流れにしようとちらちらリングの存在を示す様に書いてたんです。

無駄になったなぁ・・・<(_ _)>

司君自分からバラしちゃったって・・・

この展開が一番ありえなかったのですけどね。

西田さんの坊ちゃん観察日記(Perfect dungeon 番外編4)UPしました。

*

「さすが、牧野・・・」

「やったな」

「いい音」

西門さん、美作さん、花沢類の順で輪唱で聞こえた声。

「司のお袋さんの前だぞ」

止めの一言で我に返った。

殴った後の腕を背中に隠しても今さらだ。

そのまま道明寺から向きを変えてお母様に「すいません」と頭を下げた。

顔がそのまま上げられない。

どうしよう・・・

凶暴とかはしたないとか下品とか思われたらどうしようーーーッ。

今さら取り繕ってもしょうがない部分はある。

うちのママなんてお母様の頭に塩をぶっかけたことあったしな・・・。

「謝る相手が違うだろうがぁ」

ふてぶてしい声にムカッとしていた気持ちが呼び覚まされた。

この際、お母様より道明寺に言いたいことは山ほどある。

「父親になるって何よ!」

「この状況を考えればそれが良案だろうがぁ」

「私がいつ妊娠したと思ってるのッ!」

「何時って・・・」

困惑気味の表情でうっすらと赤くなる目もと。

指を折ってる状況は、なにを思いだそうとしてるのか・・・。

私と道明寺の関係で妊娠するわけはない。

・・・。

・・・・・。

・・・・・・・・!?

まさか・・・。

道明寺は本気で私のこのお腹の中に子供がいると思ってるのだろうか。

思わず右手がお腹を触る。

ちょっぴりポッコリだけでこれはご飯を食べたばかりのせい。

「違うからね!!」

こんな言い訳は今は必要ない。

つーか、私が誰の子供を妊娠したと思ってるんだ!道明寺!

「違うって・・・あいつじゃないのか?」

だから、あいつって誰よ!

怒りと恥ずかしさで喉の奥に声が張り付いて音にならない。

「お前らじゃねェよな」

毒々しい声が私の後ろにいる西門さん、美作さん、花沢類に向けられる。

道明寺じゃない誰かと関係を持って道明寺と付きあえるほど私は面の皮は厚くない。

「司がいなくなって慰めてるうちに、愛情が湧いて」

「ドラマの中ではよくある話しだよな」

西門さんと美作さん・・・

ここに来てさらりと道明寺の怒りを交わす様な悪戯な表情を作る。

「どいつだ!」

へっ?

道明寺の怒り沸騰の声に周りにいた誰もが間の抜けた顔になった。

どいつって・・・

道明寺?

あんたがいなくなって10日くらいしか経ってないんですけど・・・

いくらなんでも妊娠が分かるには早すぎだ。

「司・・・冗談!」

「牧野が俺たちの好みじゃないことは知ってるだろう」

今さら言い訳はするな!と発する威嚇。

道明寺が動くたびに指先から鋭い爪が延びて西門さんと美作さんを狙ってる。

たくッ!

もっ!

見ている私は恥ずかしさを通り越して沸々と怒りだけが蓄積される。

子供が出来たと勘違いされるなんて私に対する冒涜だ!

「道明寺以外とそんなこと出来るわけないでしょ!」

道明寺がいなくなって死ぬほど心配して、苦しんで、つらくて哀しくて、会いたくて。

面影を探してアルフ王子にドキッとしただけで罪悪感が生まれてた。

悩んでいたらそれが道明寺の変装でって!

人をばかにするにもほどがある。

「司じゃないとダメなんだ」

さらりとつぶやく花沢類の声。

「そんなことってどんなこと?」

「俺達の知ってることならいいけど?司知ってるか?」

強張っていた西門さんと美作さんが息を吹き返す。

私の背後の二つの気配が大きく息を吐いて聞こえるため息。

ゆるゆると視線を向けた先で頭を片手で抑え込むお母様と西田さんの姿が見えた。

「仕事に戻ります」

飽きれたような・・・

疲れたような声。

くるりと踵を返してそのままコツコツとハイヒールの音を響かせて遠ざかる足音。

背筋をピーンと伸ばした姿は何事もなかったような静けさを持つ。

次にお母様に会う時どんな顔をすればいいんだ!

「妊娠してないのか?」

無頓着に聞こえた声に泣きそうになる目に力をれて振り向いてキッと睨み付ける。

「してたって、道明寺に父親になってなんて絶対言わないから!」

「してんのかよ!!」

「どっちでもいいでしょう!」

「どっちか、はっきりしろ!」

ムカッとする感情を吐き出すたびに道明寺の顔がだんだんと近づいて距離が近くなる。

鼻先に迫った表情は少し困ったような戸惑いを見せてフッと柔らいだ表情を見せた。

離れてる間も幻みたいに浮かんでいた道明寺の優しい眼差しが私を見つめてる。

すらりと伸びた鼻筋。

クッキリとした眉がわずかに眉間に寄せて、黒色の大きな瞳の輝き。

瞳の形の良さを浮きだたせるように長い睫毛と下睫毛が縁どる。

わずかに表情が緩やいだだけでこぼれ出す濃厚な艶。

恋い焦がれたいた気持ちは嘘じゃないって思い出させるには十分すぎる。

「お前のことになると、調子が狂う」

「ホントに手がかかる」

手がかかるって、こっちのセリフなんだから。

つよがっていただけの不機嫌さは見つめられた瞳の中に吸い込まれそうだ。

「妊娠なんて、してるわけ・・・ない」

照れくさくてしょうがないままに途切れがちに小さくなる声。

・・・ンッ・・・

道明寺の腕が動いてグッと引き寄せられる身体。

息も出来ないくらいに道明寺の胸の中に身体を押さえつけられてしまってた。

たいしたお仕置きは・・・<(_ _)>

でもまだF3がそばにいるからーーーーーー

油断はできませんぞ!

司君頑張れ!とプチッと一つ応援をよろしくお願いします

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拍手コメント返礼

ソフィ 様

えっ!?

リングのお話別館で!

きゃはっ♪照れるなぁ。

書く前から照れてるっということは・・・

アメブロでかけるのかなぁ・・・

あそこはFC2と違ってキビしいからなぁ(^_^;)

ということは!

こっちの方は司君にはご褒美的なお話になるはずでした。

「書けッーーーー」← 司君の野獣の叫びがぁぁぁぁぁ~

はるちゃん様

おはようございます。

最近8時台にはUPしてますね。

調子が良くて順調にかけてます。

春だからかなぁ。

このくらいのお仕置きじゃ足らないと言ってるお方がちらほらいるので~

ドS倶楽部応援隊!!!(笑)

最近出張がないようで後ろで腕組みで発破をかけられてる気分の私です。

冗談はさておき。

ここからは楽しく遊んでもらいます。そして念願の甘甘突入となるのか!

郁子様

わぁわぁわぁ

だっぷりはまって楽しんでもらってるなんて~

プレッシャーが・・・(^_^;)

嬉しっす。

嬉しいのはプレッシャーの方じゃないですよ。(笑)

やなぎ様

娘さん大丈夫ですか?

気管支炎もつらいですよね。

子供は夜寝てくれなかったりしますもんね。

つかつくで遊べるF3ってある意味すごいですよね。

つくしと付きあう前の司じゃ無理だったろうなぁ・・・。

あずきまめ 様

つかつくの押し問答を考えるときってしっかり映像に置き換えて想像してます。

あの二人ならこんな演技でやってくれるのではなかろうかとすっかり気分はデレクター♪

次の爆弾投下まであと数十秒~。

なんにもできないよ~司君!

こんな状態かな。

キュンした思いはどかっと飛んじゃうかも知れませんね。(笑)

いの 様

司君の場合 エッチ = 即妊娠だったりして。(^_^;)

分ってないのは司だけってプライドの高い彼には大問題かもしれませんよ。

「俺の子ならわかんねぇだろう」

「自分の子供とは思ってなかったんだろう?」

「キスだけで出来るかもしれねェだろうがぁ」

「司・・・本気で言ってねェよな?」

「本気で悪いか!」

「俺様に不可能はない!」

F3 「・・・・」言葉を失う。

F3とのこんな問答やってくれないかなぁ~。

まめすけ 様

そうなんですよ~

リングで正体がわかるお話ならドラマチックで、その流れのまま甘々に~なんてことも考えてたのですが、

どうしても話を面白くする方に触手が動きました。(笑)

つくしちゃんなにげに大胆発言ですよね。

本人は気が付いてないのがミソ♪

ここは次のお話につながるところですから~。

ここでの西田さんと楓さん同情したくなったいますよね。

ということで次のお話は西田さんにっきで~す。