永遠のラビリンス 3

花より男子の再放送を見てこのブログを検索で知ったいう方からコメントやPW申請をいただいてます。

普段は1、2通のPw申請なんですが、先週からすごく増えてるんですよね。

たぶん少なからず再放送の影響があるものと思ってます。

未だに花男の影響は大きい。

私の住んでるところでは再放送がないのは残念だな(^_^;)

「話し合う必要があるな」

ふてぶてしい口調の声が目の前の私から漏れる。

バタンとドアを開いて堂々と大股で廊下を歩く私。

その後ろから誰にも会いませんようにと祈る気持ちで小股でおどっとした態度のままに道明寺の姿の私が私を追う。

「内またで歩くな!オカマじゃねッ!」

振り向いた私は不機嫌な声を上げる。

ばか!

誰かに聞かれたら私が道明寺を怒鳴りつけてるって思われてしまう態度。

そうなったら説明のしようがない。

道明寺の身体を動かして私の腕を掴んで足早に足を進めた。

道明寺の視線の高さから見える世界はいつもと違って視野が広くて優越感たっぷりに思える。

「こら、バカ力で引っ張るな」

歩く一歩の距離も長くてズズッと足を引きずる私の身体。

「少しは私の痛みがわかるんじゃない」

「自分で自分の身体を痛めつけてバカじゃねぇのか」

カタッと聞こえた足音に思わず壁の後ろに二人で隠れた。

「だから、引っ張るな」

「この姿を誰にも見られたくないでしょう」

「見た目は俺と牧野なんだから隠れる必要はないだろうがぁ」

「俺がお前の、おまえが俺のフリをすればいいわけだし問題はない」

片手を壁について斜めにわずかに傾けた姿で足を交差させて立つ。

道明寺なら見惚れてる立ち姿だけど、私の姿じゃ様にならない。

フッっと口角を片側だけを上げる不敵な表情も私がやるとただムカつく。

問題は有り過ぎるでしょ!

なぜそれが分らないッ。

なんとか誰にも会わずに道明寺の部屋まで到着。

部屋に入った途端に力が抜けてソファーに倒れ込むように座った。

「まずは、しばらく一緒にいた方がいいよな?」

「一緒にって?」

「牧野がこの屋敷に俺としていても不都合がるだろし俺が牧野の家に帰っても問題有るだろう」

「二人でいればカバーできることもある」

「変なことさせないって監視も出来るしね」

「へんなことってなんだよ」

「勝手に人の身体触ったりしないでよね」

「心配するな、おまえの身体はお前より詳しいぞッ」

私の顔でニンマリとなるナッ!

道明寺に言われるより恥ずかしい気がする。

向かい合って座ったまま他人には聞かせられない会話が続く。

「だから!脚を閉じる!」

もう何度言ったかわからない同じセリフ。

「ちょっと、顔を洗ってくる」

立ち上がって向かう洗面所。

蛇口をひねって水で顔を洗う。

上半身を映し出した鏡の中には見慣れてる道明寺の姿。

目も、鼻も、頬も、唇も、触れた肌の感触も・・・

指先が触れるたびにドキッとなった道明寺のもので・・・

「うそ・・・ッ」

呟いた唇をもう一度指先がなぞる。

夢じゃない現実を知る。

そのまま自然にトイレのドアを開ける。

洋式便座の前に立ってベルトを外す。

チャックを外して下ろしかけたスラックス。

「ギャッー」

視線を下げた先に見慣れないものを見つけて、首を絞められそうな声が飛び出した。

「どうしたッ!!」

駆けつけてくれた道明寺の私。

「あのさ・・・トイレするときって・・・どうするの・・・?」

「手で出して持つ」

私の横に私が来て腰を折って、飽きれたような表情の私に股間を覗き込まれた。

それだけでも微妙に照れる。

顔を股間に近づけすぎじゃないのか?

卑猥すぎる身近な距離に私の顔がある。

「ほら、こうやる」

慣れた手つきで一物に触れる私の手のひら。

その手が動いて私に手の平に握らせた。

ぎゃーッ

素手で触れた。

最初にそれを握ったのは道明寺の私。

私の手が道明寺のそれに直で触ったってことだ。

それもギュッと握って・・・

「ヤッ」

思わず後ろの飛びのいた。

その拍子に足首まで下がるスラックス。

慌ててスラックスを引き上げて隠す。

「入れ替わってる間はしょうがねェだろう」

「そのくらいで恥ずかしがってどうする」

「初めて見るわけじゃないだろうが」

「いつもはこんなにクニャってしてないし・・・」

ナマコみたいな感触って初めてでかなり動揺してる。

「普段はこんなんなんだよッ!」

「いつも硬くなっていたら、お前の方が困るだろうが!」

言い放った道明寺の私は真っ赤になっている。

硬くって・・・

そして私も自分の言った意味を理解して頬が熱くなってきた。

生理現象にお風呂に道明寺の仕事に私の大学。

家族に仲間に隠せるのだろうか。

そしてどれだけの支障が出るのだろう。

私たちは当分は一緒に生活するしかなさそうもない。

自分の携帯を取り出して自宅の電話番号を押す。

「すいません、道明寺です」

覚悟を決めて道明寺に成りすまして、しばらく帰せないとママに告げた。

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拍手コメント返礼

ことり 様

きゃー、期待通りって感想をいただいてすごくうれしいです。

殆ど大笑いの展開になってますからね。

これを切実に不安いっぱいに書くことも出来るのになぁ~。

旬君ドラマのSPの放送なかったんです。(/_;)

宮崎はいつやるのか!あるのか!不安です。

見たいのになぁ。DVDになるまで待つしかないのかしら。

あずきまめ 様

春休み今日までですよ。

でも4月は何かと忙しいですからね。

家庭訪問も始まるしなぁ。

おうちの大掃除開始ですよ。

つくしちゃん自分のトイレ類君は見られちゃったんですよね。

今度はつくしちゃんになった司君にばっちり見られちゃう♪

その前に司君のトイレですけどね(笑)

Gods&Death 様

携帯復活おめでとうございます。

確かに今回はきわどいですね。

これが結婚した後ならたいして驚かないんだろうけどな。

やなぎ様

検索キーワード1位『花男』って凄いですね。

だからかな、初訪問で検索サイトからうちのブログに来てくれた方も増えたんですよね。

普段1日8000前後の訪問数が1万を久々に超えてました。

トイレでのところで吹き出し!

まだまだ楽しそう場面ご用意するつもりです。

外出の際は必ずマスクの着用をお願いします。

不審者に間違えられたら助けに行くのは遠いですよ~~~~。(笑)

いの 様

不審がっているご主人にどう説明を?

あっ・・・いいです。

このお話を説明されたらめちゃ恥ずかしい(笑)

トイレの話を男の人が読んだら笑ってくれるだろうかと思いながら、旦那には読まれてくないかも・・・(^_^;)