DNA で苦悩する 42

昨日はUpできませんでした(/_;)

4月に入って娘の陸上部もシーズンに突入。

その上部活の役員になちゃいました。

昨日は練習場への送り迎えに見学で朝からつぶれて、その上日差しの強さにやられてドッと疲れが~。

車が8人乗りのミニバンという事もあるので重宝がられています。

いつもならストックのお話を数話準備してるのですが、在庫切れです。

たぶんアメブロの開設の影響かと思います。

ストックするより数話UPしたいと思う今日この頃。

「遅い」

ジロリと睨んだ視線と声の鋭さが直撃。

「駿にも色々予定はあるわよ」

僕をかばう母さんの声にピクリと父さんの眉が不機嫌に動く。

「まだ、言いあいは落ち着いてなかったか?」

「その原因を待ってきたのはあきら!お前だろッ」

父さんの威嚇が僕から美作のおじさんに移った。

その隙を突くように母さんが「誰?」と小さく声を出して鮎川に笑みを送る。

「友達だよ。蒼ともさっきまで一緒だったんだよ」

彼女。

そう、紹介したいはずの感情は気恥ずかしさの中にのめり込んでいく。

「蒼君はいないみたいだけど?」

誰の気配もないドアの向こうに視線を送った母さんがクスリとつぶやく。

「蒼君とは別れて彼女だけ連れて来たんだ?」

「駿がいた場所って水族館だったよね?」

「そうだけど」

分ったってニンマリとなった表情で母さんが僕を見つめる。

「なんだよ」

頬の熱さを吹き払う様に無理やりに作る仏頂面。

「高校生の頃初めてデートしたのって、私は動物園だったんだよね」

「駿も高校生だもんね」

勝手に納得してクスッと笑ったままにうなずいてる母さん。

自分から鮎川を紹介するタイミングを奪われてしまってる。

「俺が高校の時はそんなデートしたことなかったけどな」

「美作さんと西門さんが特別なの」

「お前ら、俺無視してこそこそしゃべってんじゃねえェぞ」

ギロリと父さんの一瞥。

辺りに立ち込める冷ややかな空気。

鮎川怖がってないよな?

チラリと気にするように視線を鮎川に向ける。

なっ・・・

母さん?

「鮎川さんって言うんだ」

「本当にこの子は紹介もしないで、いつもは本当に気が利くんだけど、ごめんね」

なんか・・・

やたらに鮎川の情報を聞きだしにかかってる。

困惑気味にも鮎川は母さんに聞かれたことを素直に答えてる。

母さんと鮎川の穏やかな空気の流れを上から囲むようにべつな気の流れが覆う。

まずい・・・

無視されてる状況の父さんが今にもキレそうな魔王の様な凶悪な笑みを浮かべてる。

「駿、話はあきらから聞いているよな?」

クッと感情を殺す様に父さんの頬が動いて、そして、僕に向いた。

「お前、一人で対処しろ」

「俺が出て行ってお前が俺の息子だってばれたら、駿が英徳を出た意味がないからな」

舞のことは一切触れるなって暗黙の指示がそこにある。

「なんか困ったら俺が助けてやるから」

ポンと僕の肩を美作のおじさんの手のひらが叩く。

「最終的に駿が頼るのは俺だ」

「一人でやれって言ったと思ったら、これなんだから」

威圧感満載の態度を崩さない父さんに動じない母さんの笑み。

父さんじゃなくて美作のおじさんに頼ったら、後が面倒になるってなんとなく僕もわかる。

相談したらしたで、こんなことも対応できないのかって言われることもわかる。

やりにくい事はこの上もない。

「彼女をここに連れてきたって事は彼女は駿のこと知ってるんだよね?」

「このまえのパーティー出席してたところ見られてるからね」

「内緒ってことは分ってます」

僕の横に一歩、足を進めて鮎川は真剣な表情で一つうなずく。

「駿が、ここに連れて来るんだから、それだけその子を信頼してるってことだよな?」

「心配ないって事だ」

デスクの上に腰を預けてもう話は終わったという態度で父さんは無造作に書類を手に取って文字を目で追う。

「おっ!初めて司が父親に見える」

「一言、多いんだよ」

そう言って美作のおじさんを見る父さんの顔は意外とさっぱりしている。

「この契約書に問題がないようにしっかりチェツクするからな、話はそれからだ」

見ていた書類を父さんがおじさんの胸元にグッと押しつける。

「舞はダメで、駿の正体をばれないようにする。それが最低限の条件だよな」

チラリとおじさんが僕を見てウインク。

あの・・・

一言も僕はやるって言ってない。

それよりどう断るかって事を脳のすべてで考えていた。

結局僕抜きで話が進んでるんじゃないか!

「駿はバイト探してたんだよな?」

バイトの話は確かにおじさんい口が滑った。

「探す必要なくなったな」

「僕は普通の目立たないバイトを探していたんだ」

バイトの次元が違う。

コンビニ、レンタルビデオ店、ウエイターのアルバイトの広告を見てバイトを探してたんだから。

「無理だろう」

「何もしなくても目立つのは司譲りだ」

僕の足元から頭のてっぺんまでおじさんが眺めながら呟く。

「確かにね」

ムッとなった父さんの横で母さんは楽しげな音色を漏らす。

鮎川まで父さんから僕に視線を移して、僕を見上げた顔でクスッと声を漏らした。

お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

mi 様

ご心配おかけしました。

たぶん4月から時々はUPできない事があると思います。

お話のストックがいくつか出来てると私も楽なんですけどね。

やなぎ様

いたって身体は元気です♪

子供の部活って親も大変なんですね。

うちなんて陸上短距離だから応援も十数秒で終っちゃいます。

親同士のおしゃべりの時間のほうが長いんですよね。(^_^;)

あはは、

おっしゃる通りネタ探ししてます。

この前は女の子が二股の話をしていて耳をダンボにして聞いておりました。

あずきまめ 様

ありがとうございます。

そうなんです、今からは日焼けとの戦い。

水曜日は大丈夫と思ったらしっかり胸元が赤くなっていました。

顔はバッチリ予防していたんですけどね。

子供は日焼け止めを塗れと言ってもべたべたするから嫌だと顔が真っ赤になってました。

今年も日焼けで黒くなるんだろうなぁ。

駿君のモデル・・・

何か起きそうですよね。!(^^)!

まめすけ 様

おかえりなさいませ~。

北陸にお住まいなんですね。

機会があればぜひ宮崎にもお越しくださいませ。

ご案内させていただきます!

九州の日差しは強いですからね。

今の時期は一番いいかもしれませんよ。

今回のお話はお母さんらしさとお父さんらしさに加えてつかつくらしさを表現したくって書いてみました。

そうなると司君はどうしてもどこかで嫉妬心を出させたくなるんですよね。(笑)

司君がモデルになったら・・・

鮎川さんとの交際どうなるんでしょうね。

鮎川パパとの対決も♪

楽しみが満載してます。

ぷりん様

ご心配おかけしました。

半日だけだったんですが日差しにやられました。

南国の紫外線は半端じゃありません。

これからは完全防備が必要です。

再来週の土曜日は一日なんですよね。(^_^;)

>わたし的には鮎川さんとつくしのやりとりと父親な司がすごく面白かったです。

嬉しいです。。

そこが一番私が書きたかったところなんで♪

ひつじ 様

お待たせしました♪

ここからまだ問題は有るんですけどね。

駿君のモデル人気でそう♪

ことり 様

道明寺パパ原作でも影が薄いですもんね。

存在はしてますが登場なしですもんね。

原作でつくしと司の会話で存在が分かる程度

つくし「お父さんいるんだよね。会ったことないけどっ。どんな人!?」

道明寺「どんなって・・・フツー」

つくし「あたしのイメージだと、ラオウみたいな人だわね。身長が3メートルくらいあって・・・」

道明寺「・・・化け物か」

司の普通は仏じゃないと思うんですけどね。

楓さんよりは司とはいい感じなように思います。

リクエスト考えてみますね。

いの様

ありがとうございます。

うちの子も大人になった時お世話になったと思ってくれるといいんですけどね。

部員の中に必ずそばに来て「ありがとうございます」と頭を下げてくれる子供がいます。

何時も感心するんですよね。

うちの子はどうなのだろう・・・。

私も勝手に今のJと10代の頃のJを対面させて想像してます。

それがなぜか楽しんですよね。

アーティーチョーク様

最近いただくコメントが次回予告に思えてきて楽しませてもらってます。(笑)

話の進み具合が私より早いですよ。(^^)

翔五郎さんが出てくるのはまだ先で~♪

駿の撮影について行ったつくしを翔五郎さんが指名の設定。

きゃーーーッ

それはまた司が黙っちゃいないだろうな。

親子共演は舞ちゃんより面白そうですね。

それは考え付きませんでした。

あっ・・・どんどん連載が長くなりそう。