永遠のラビリンス 11

このお話はここから面白くなるはず・・・

騒ぎが起きる設定だったと・・・

どうするんだったっけ？

あっ、流れが半分頭の中から抜け落ちてしまってます。

ＰＷのお知らせ。

本日9時までに申請された方にはすべて返信済みです。

届いてない場合は御手数ですが再度ご連絡をお願いします。

携帯アドレスの方はＰＣからの受信拒否設定等の確認をお願いします。

「ごめん、今日都合が悪くなっちゃった」

牧野に差し出されたメモを牧野の口調をまねて携帯につぶやく。

ゴン！！

「テッ！」

頭上から打ち下ろされたげんこつ。

気色悪いって、俺の方が数倍は気色わりぃよ。

「見た目は代表がつくし様に暴力を振るってることになるのですから控えてください」

相変らずの落ち着いた西田の声。

牧野が俺を、じゃなかった。

牧野の俺が俺の牧野を殴る。

西田以外の奴がそれを目撃したら西田の顔が変わっかな？

この後の予定はと西田は何事もなかったようにスケジュールを読み上げる。

西田の声も耳を素通りして頭の中に入ってこない。

スケジュールは俺のであって俺のじゃねェ。

牧野の俺が代わりに請け負うだけのこと。

ついていくわけにもいかないし、まあ、西田がついてれば、大丈夫だ。

なんだこの信頼感。

胸糞悪い。

西田の能面な顔と真面目ぶった自分の顔にイラッしてくる。

まだ納得してねェ。

俺の知らない携帯番号。

俺の知らない名前。

それも男。

松岡、牧野の親友とカン違いできる名前を表示させて誤魔化してたたんじゃねぇよな。

自分で確かめなきゃ気がすまねェッ。

ガタンと椅子を後ろに引いて立ち上がる俺。

すぐさま4つの視線がどうしたという様に俺に集まる。

「トイレ！」

「トイレって！」

「昨日からもう、何度も一人で行ってんだからいまさらあわてんなよ」

「わーとか、ギャーとか騒ぎ過ぎてるのは昨日からお前だろうがぁ！」

ティシュで俺の一物を包んで右手で握ってたのを目撃して正直ガクンとなった。

汚いもの触ってんじゃねェだろうがぁぁぁぁ。

いつもはそいつで喜んでるんだぞ。

ヤバくなりそうな一言はそのまま腹の中に押し込んだ昨晩の出来事。

「いい加減慣れろ」

「慣れろって・・・まだ1日も経ってないんだもん・・・」

ぶつぶつと小声でつぶやく牧野の俺を無視して個室に入る。

手に持った携帯のリダイヤルボタンを押した。

「もしもし、予定ついたから今から行く」

「これるの？それじゃいつものとこで待ってるよ」

何時ものとこ？

どこだ？

牧野のいつものとこなら俺んちだ。

それ以外って大学かバイトの団子屋か牧野の狭い小汚いアパート。

「いつものとこって？」

大学近くのファミリーレストランの名前が返ってきた。

そこ、高校時代に牧野と会うためだけに買い取ったいわくつくのレストラン。

今では道明寺グル―プの傘下に治まっている。

トイレからこっそりと抜け出しそのまま会社から飛び出した。

タクシーを走らせて着いたレストラン。

入り口のマットに足を進めて目の前の自動ドアが開く。

「いらっしゃいませ」

営業スマイルが明るくひびく店内。

店の中を見渡しても、俺は松岡ってやつの顔知らねェンだよな。

「おい！こっち」

腕を上げたさわやかな笑みを浮かべる男。

男三人と女二人、交互に手を上げた。

テーブルの端に腰を下ろす俺。

「つくしがいないとなかなか進まない」

つくし？

気安く呼ぶな。

「あれ？なんか機嫌悪い？」

クスクスと笑った顔が鼻先に近づく。

「もしかして、また道明寺さんとケンカした？」

ツンツンと肘で隣の女が脇を突く。

「つくしが膨れてる時っていつも道明寺さんがらみだもんね。楽しそうな顔してるときもそうだけどね」

「ね」

相槌を求めるように女は隣で顔を向けあって笑いあう。

「このまえは、いきなり大学から連れ去られたんだよね」

「車の中に押し込められてるのをだれも助けてくれないって愚痴られてもね」

大学で俺に逆らうやつがいたら、そいつはアホだ。

「あ！また、男の人に道を尋ねられただけなのに浮気と迫られたとか？」

「今ごろ道を教えてって真面目に聞く人少ないと思うけどね」

そうだ。

下心がなくて若い男が若い女に道を聞くか？

そういう警戒心がないから俺が苦労する。

つーか、牧野がこいつらに話す俺のことって愚痴だけ？

カッコいいとか、俺の事しか考えてないとか、惚れてるとか。

他にも話題にすることあんだろうがぁぁぁ。

「ナンパに気が付かないのはつくしくらいのもんだよな」

松岡が頬を崩してつぶやく。

なんか、すげ、優しげな瞳。

此奴、ヤッパリ牧野のこと気に入ってんじゃねぇかぁぁぁぁぁ。

ぶるーと振動する携帯。

「あっ！」

不機嫌なまま携帯に出た。

「どこにいる」

聞こえてきたのは俺の不機嫌さに負けない俺の低く怒鳴る感情を押さえた声。

「まさか、公平に会ってるんじゃないでしょうね」

ばーか、そのまさかだよ。

「だったらどうする」

返事もなく携帯が切られた。

更新を待ってました～の応援のプチもよろしくお願いします。

　

拍手コメント返礼

やなぎ様

いまどきの携帯とスマフォの機能を考えたら、時間と場所を聞くのはどちらが怪しいかしら？

テレビドラマではほぼ携帯からスマホ使用に変わってますよね。

声をかけるタイミング無くなるだろうなぁ。

見つけたら、それはそれでややこしくなりそうな気がしますが・・・(^_^;)

ことり 様

つくしを探して司が現れるのはいつものことで、驚くことではないんですけどね。

態度が正反対だったら・・・

面白いだろうなぁ～

F3の前につかつく登場させた方が面白かったかしら？

ゴールデンウィークに家庭訪問お疲れ様でした。

あずきまめ 様

良かった、私以外にもトイレネタに反応してもらえる方がいて♪

つい書きたくなるのぉ～。

そうそお、外見上は入れ替わっても司がつくしを追いかけるのには変わりないんですよね。

さぁ～て、どうなるかなぁ♪

おかゆ様

遅れても全然コメント気にならないですよ。

お気遣いありがとうございます。

さて、どんな一悶着が起こることやら～　←　喜んでます♪