パズルゲーム 20

そろそろこのお話も進めて行かないとなぁ~。

5月はまだ更新してませんでした。(^_^;)

どんな話だったっけ?と思ってる方は私だけじゃないですよね。

はぁ・・・

番外編を 別館 で公開しました。

「すごく健気なんだから」

ベッドに入ってもつくしの話題は空港で知り合った女のこと。

わざわざこのタイミングで昔の自分と重なるような相手と知り合うなんて出来過ぎだろう。

そうじゃなくてもこいつはお人よしなんだから。

すぐに人を信用する奴が弁護士ができるってことが不思議だ。

犯罪者を信じて無罪にしそうな危なっかしさを俺は危ぶむ。

「ねぇ、聞いてる」

背中から腕をまわして抱きしめてる俺。

首だけで振り返っても唇に触れるのはストレートの髪だけ。

表情も見えねッ。

ダメだしの俺に不機嫌なむくれた顔が出来上がってるのは容易に想像できる。

返事の代わりに自分の身体をつくしに押し付けるように抱きしめた。

脚の合間に挟むつくしの華奢な脚。

「疲れた・・・時差ボケもあるかな。道明寺も休んで、仕事大変なんでしょう」

この状況でそれを言うか?

この密着でまだキスもしてねェぞ?

眠らせるか!!

肩に置いた掌。

軽く力を入れてつくしの身体を横から上に向けるように動かす。

ゴロン・・・ッ

丸太がくるりと動くような抵抗のなさ。

口もとから零れる寝息。

・・・。

・・・っ?

うっ!?

良くこの状況で眠れるな!

寝付くのが早過ぎだろう。

数秒で撃沈した寝顔。

休めって・・・

この状況でどうやって休めるんだ!

「・・・どうみょう・・じ・・・」

寝返りを打った身体はそのまま俺の胸の中にスポッと収まる。

わざとじゃねえよな?

胸元をくすぐる牧野の呼吸音。

吐く息が胸元に熱を運ぶ。

数日離れていただけなのに懐かしく感じるつくしの重み。

側にいるだけでこんなにも安らぐ存在。

「しょうがねェやつ。疲れなんてふっとんでるぞ」

眠った無防備な顔に口元が緩む。

やっぱ拷問。

抱き寄せたまま、つくしの温もりを感じながらいつの間にか眠りについた。

朝から機嫌よくハミングする声。

その声で目が覚めた。

寝ぼけ眼はすぐにつくしを捉えながらあくびが一つ口から飛び出した。

良く眠れたって表情が目の前で笑顔を作る。

「おはよう」

「朝っぱらから機嫌いいな」

「うん♪」

「久し振りに道明寺の腕の中で眠れたからかな」

照れくさげな表情が俺を機嫌よくさせる。

言葉より態度で示せ。

昨日は俺だけ置き去りにされた気分がまだくすぶってんだぞ。

「ちょっ、もう準備しなきゃ会社に行けなくなるよ」

「休む」

「ダメに決まってるでしょ」

「まだ、なんもやってね」

つくしの腕をとってベットに中に引きづり込む。

逃げ出すつくしの腰に腕を巻きつけてベッドの上に座り込ませた。

「もう着換えてるの。脱がせないでよ」

焦った声が面白くてしょうがねぇ。

「隣りの部屋に、西田さんが待ってるんだからね」

「見せつければいい」

西田なら俺がお前を襲っていても顔色も変えずに「失礼しました」とドアをしめるタイプだぞ。

バフッと枕が頭上から振り下ろされた。

「冗談、すぐ朝食!」

「俺の朝食はお前でいい」

「だからダメだって」

両手で幾度も降リ下ろされる枕をよけながらつくしを押倒した。

「失礼します」

ノックの後聞こえた声。

「ダメっ!」

先に叫んだのはつくし。

開いたドアに一歩歩いて西田が部屋の中に入ってきた。

「遊びはそれくらいでお願いします」

「後が閊えてますので・・・」

スーツの袖をめくって腕時計で時間を確かめる。

夫婦の寝室で夫が妻を組している構図。

子供同士のプロレスの悪ふざけを渋めの表情でたしなめるような西田。

強ち俺の読みも外れてなかった。

「バカ!」

「もう今日は一緒にいないからね」

泣くか膨れるかどっちかにしろと言いたくなる表情が俺を睨む。

この中でつくしだけが見せるアタフタたとした動揺。

耳まで真っ赤。

「昨日の子の面倒を見るからね」

なんでそこに考えがいきつく?

身の安全が計れないから俺はダメだと言っている。

つくしの理屈なんて、てんで問題としてない命令事項。

「はぁ?」

騙されてたらどうするんだ!

それでなくてもトラブルをお前は抱え込んでくるんだからな!

「ダメて言っても決めたから」

フンとふて腐れた顔がそっぽを向きやがった。

ここで生ころがしって・・・(^_^;)

ありえない~の声が聞こえてきそうな気がしてます。

どれだけ司君に意地悪なのだろう(笑)

お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

ことり 様

寝室に入ったらダメでしょう。(笑)

「つくし様が来てらっしゃるとは思わなかったので、申し訳ありません」

「お前がそんなへまをするかよ」

「あっ・・・このお詫びは考えてたのですか・・・いらないんですね」

会社に向かう車の中でのこんなやり取りを想像してしまいました。

謎の女性の正体は?

何も無ければ話は終る。

敵方の送り込んだ相手なら・・・トラブル決定ですね。

あずきまめ 様

「眠らせるか!」の司に「眠かった」のつくしちゃん。

わざっとじゃないのよ~ ← 誰の声?

日本からついたばかりだし・・・

つくしちゃんだし・・・

きっと安心して睡魔が襲ってきたのよ~

司君の生ころがしを楽しんでもらえて良かったです。(笑)

b-moka

きゃーーーーぁ♪

お久しぶりです。お元気そうで♪

甘~くなりかけてたのにね。

なんでこうなる?

はいはい!書いてるのが私だからです~。 ← 自慢げ~

生ころがしそう長くは続きませんから♪

Gods&Death様

そうですよね、長くいれば相手に出来ないことありますよね。

相手にされなくなるよりはいいぞ♪

そういえば私も昔、旦那をベットから追い出したことあったな・・・(^_^;)

やなぎ 様

私も同様に叫びたいです。

司君の腕の中で眠りたい♪

ドキドキしすぎて眠れないか・・・(^_^;)