パズルゲーム 22

週末は忙しくて、ヤッパリ更新ができませんでした。(^_^;)

その後片づけ追われて今日もバタバタしてます。

PWの返信もお待たせして申し訳ありません。

もう少しお時間をいただけたらと思います。

まずは記事の更新を優先させていただきました。

考え込むというか・・・。

睨み付けてるというか・・・。

無口になった道明寺が西田さんから視線を動かさないまま「後5分待て」と呟いた。

会釈した西田さんはくるりと踵を返してスタスタと歩いて部屋のドアを静かに閉めた。

人一人抜け出したシーツの乱れのままのベッド。

その上に散らばる部屋着を片付けるように手に取る。

肌触りのいい生地にまだ道明寺の温もりが残る。

「きゃっー」

後ろから伸びてきた腕に背中から抱きしめられていた。

5分でしょ!

5分ッ!!!

5分じゃ何もできないからねッ!

グッと体の筋肉に緊張が走る。

「昨日の今日でサボれねぇ・・・」

「西田は気を利かせねェし・・・」

ぼやく様な声が耳元に触れる。

首を後ろに逸らしながら道明寺を見上げた。

私から離れることなく注がれる熱い視線。

熱帯びたままの瞳で私を見つめてままゆっくりと唇が動くのが見えた。

「なあ・・・」

「ん?」

「俺と離れたくないとか、また会えるのが待ち遠しいとか言ってみろ」

「なに?」

道明寺の顔がグッと動いて外された視線。

私の頬に道明寺の頬が触れて道明寺の表情が見えなくなった。

道明寺が私を抱きとめる力は強くてそして熱い。

「いいから言ってみろって言ってんだよ」

チラリとイラついた感情が覗く。

「・・・」

この命令口調どうにかならないのか!

道明寺を責めることを昨日の私の失態が邪魔をする。

久し振りに会えて二人で過ごした夜。

寝ちゃった私は冷たいって言われてもしょうがない。

今日だけだからね。

絶対言いなりにはならないから。

なんてことを心の中で愚痴る。

「離れたくない。会えるのが待ち遠しい・・・」

遠慮がちに小さく唇を動かす。

言った後で体中がムズ痒くなった。

「すげー棒読み」

悪評のわりに機嫌が直った声。

「いいか、絶対一人になるなよ。SPを撒くな」

肩を推す様に離れた道明寺。

私の向きを簡単に反転させて向き合う形になった。

「1時間ごとに居場所を知らせろ」

そう言いながら道明寺はスーツの上着に腕を通す。

「連絡が付かなくなったら仕事なんかほったらかしにして探しだすぞ」

ほぼ脅しに近い態度と威圧的な声。

「夕方には会える。一緒にディナーな」

そう言いながら慌ただしく道明寺は出て行った。

「はーあ・・・ッ」

身体から力が抜けてベットにストンと腰が落ちる。

私の腕の中に残ったのは道明寺が着ていた部屋着一つ。

離れたくないとか、会えるのが待ち遠しいとか、私に言わせて、なんなのよ。

そういうことって命令して言わせることじゃないつーの。

くすぐったい気恥ずかしさの中で道明寺の残り香を確かめるように部屋着を抱きしめていた。

あっ・・・

余韻を楽しんでる暇はなった。

彼女に連絡取らなくっちゃ。

昨晩彼女を送っていったホテルに連絡を入れるために受話器を取った。