いくつもの嘘を重ねても 15

更新が遅くなってしまいました。

振り返れば今週は忙しい時間を過ごしてます。

今週が過ぎれば・・・

最近いつも言ってる気がします。

PWのご連絡

みんみん様 お知らせいただいたPCメールアドがエラーで戻ってきちゃいます。

再度ご連絡をお願いします。

ベランダから下を眺めるために身を乗り出した身体。

ソシテその身体がくるりと振り返った。

早くしろと言いたげな苛立ちを見せる表情。

え・・・?

ここから出るの?

覗き込むように道明寺の横で視線を下に向ける。

街灯に照らされる芝の緑色。

見ようによってはふかふかなクッションに見えなくはない。

飛び降りるっていっても火事で逃げ場を失って切羽詰まらなきゃ絶対無理だ。

なんでこの人を私は部屋に招き入れたのだろう。

威圧的な強制する態度にいまさらながらムッとした反抗したい気分が胸の中に持ち上がってきた。

「飛び降りれるわけないでしょう」

「大丈夫だ、これ以上の危ないこと結構やってきてるから」

危ない事ってなに?

忘れた記憶の中でこれ以上に身に危険を感じたことがあるの?

思い出せない?

忘れたままのほうがいい記憶?

だから私は記憶を忘れたとか?

思い出したくない事を記憶から排除する防衛的対応が記憶喪失を生むことがあるって説明もあったはず。

道明寺の言いなりになって大丈夫なの?

もう一度地上を眺めて、さっきより距離が遠くなったように思えてきた。

3メートル下に飛び降りるって、記憶がなくても躊躇するって思う。

ここは記憶があるか、ないかは、問題じゃない。

ジッと双方から突き当たった視線。

そして目の前でフッと浮かんだ不敵な笑み。

「心配すんな、、おまえのことは今までもこれからも俺が守る」

自信ある力強い声。

不敵な笑みが心に響く優しい微笑に変わる。

この急激な表情の変化が、心の中をジーンと熱くする。

捉えられて離れたくなくなる心。

「あっ・・・」

捕まれた腕を引き寄せられて、道明寺の息が頬に触れる。

ドクンと心臓が口から飛び出しそうになった。

このままじゃ地上に飛び降りるまで心臓がもたないよ。

冷静に・・・

落ちつけ・・・ッ

「玄関から出た方が安全じゃない?」

書斎に籠った省吾さんが1階に下りてくる可能性は少ないはずだ。

夕食を食べた後はほとんど顔を合わせることは無く過ごしてる。

「一緒にいると、君に触れたくなるから」

最初にそう言われて警戒的する様にとった距離。

そのままの関係は今も続いてる。

だからきっと結婚してるって現実が私には戻ってこないんだって思う。

子供を生んだ記憶の前に省吾さんとそうなっていたっていう実感なんて全く湧いてこない。

昼間、突然に目の前に現れたばかりの道明寺。

会って数時間の相手に心を揺さぶられるのはなぜだろう。

気になって、気になって、しょうがない男性。

本当なら省吾さんに向けないといけない感情がそこにある。

ここにいるより、きっと道明寺と一緒にいた方が記憶が取り戻せる。

その気持ちが私を動かしてる。

たとえどんな結果でも、言葉通り道明寺が私を守ってくれる。

彼を信じられると思ってる。

このままじゃ、省吾さんと顔を合わせることも辛くなるって思う。

私はここにいるべきじゃないのかもしれないと思い始めていた。

「ここで、待っていてくれる?」

「はぁ?」

グッと握られていた手首がダメだという様にきつく力を入れられる。

「玄関から抜け出せるって思うから」

抜け出そうと左右に回す手首。

キリリと痛みが神経を刺激する。

「それじゃ、すぐばれるだろ」

歪んだ私の表情に気が付いたように道明寺が私の手首を離した。

「ばれたら困るの?」

弛緩した手首の皮膚がそこから熱を発してる。

痛みを逃がす様に道明寺の指先が手首についた痕をなぞる。

「別に」

ごめんという代わりに聞こえた少し切なげな声。

「どうせなら、錦織に堂々とお前を連れて行くって宣言してもいいくらいだ」

何事にも臆しない威厳のある表情が鼻先に迫る。

威風堂々の魅了する整い過ぎた顔立ち。

言葉そのままにすぐにでも行動を起こしそうな行動力を感じる。

それは困らないか?

不法侵入してるんだからね!

「とにかく、ここで待って!!」

切願するようにグットと道明寺の腕を掴んだ。

楽しみいただけたら応援のプチをよろしくお願いします。!(^^)!

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拍手コメント返礼

あずきまめ様

一緒に脱出できるかどうか…(^_^;)

まだま出そう関単にはね~行かせたくないような行かせたいような気がしてます。

つくしちゃんと同じように気になってしょうがないあずきまめ様に続きはすぐにUPします♪

出来れば今日は2話UPしたいんですよね。

オオイタッコ 様

ひゃー羨ましい。

うちの旦那なんて43キロしかなかった私を両手で抱き上げることできなかったもんなぁ。

グッッとつくしを抱えて窓から逃げる司が~

このままだと幻~~~~~。

アクション好きなんですよね。

刺激的な文章が書けて表現できるのかそこにちょこっと気後れしてます。

刺激と派手さと緊張!

玄関からだと考えなくていいんですけどね(笑)

まい2様

確実につくしの思いは司に偏ってきてるんですけどね。

そのまま素直になれるかはつくしの性格上疑問があるんでしょね。

どんなハチャメチャなことをしでかしても司のつくしを想う気持を想えば許したくなりますよね。

つくしが激怒しない程度でね。

Gods&Death様

屋敷内をうろつかないほうがいいような気が・・・

大胆というよりトラブルを探しに行ってる気がしますよね。

オクラホマはたいへんでしたよね。

お知り合い連絡取れて良かったですね。

パソコンのメールをスマホで見るアプリあるんですね。

今度探してみよう。