永遠のラビリンス 14
つくしちゃんからの積極的なキス♪
本当なら司君はご機嫌なはずなんですけどね。
今回は司サイドからのお話になります。
司サイドと言っても見た目はつくしちゃん・・・
ややこしい(^_^;)
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言葉を忘れたように半開きのままの唇。
初めてキスしたわけじゃないだろう。
情けない顔するな。
口もとを隠す様に上にあげかけた腕を抑え込むように握りしめる。
身体を動かすたびにナヨッとなるのやめろ。
「これで、さっきの印象は薄くなったんじゃねェ?」
自分の唇の感触・・・。
ふっくらと柔らかい、いつもの感触とは違った味。
自分で自分にキスするってスゲー勇気が要るんだぞ。
思ったより、そんなに悪いものじゃなかった。
牧野から俺に積極的に触れる。
今はこれが最大の見せ場。
松岡にお前の入る隙はないと見せ付けられたはずだ。
俺が確認する前に牧野の俺が辺りにドギマギとした視線を向ける。
俺達に向けられた視線は『見てない』と誤魔化す様にそっぽを向いた。
「何考えてるの」
視線が逸れた隙にとでも言う様に牧野の俺が耳元で小さくつぶやく。
「へんな噂をたてられるよりキスの方が何倍もいい」
「だからって、こんな人目のあるところでいきなりって!」
「本当はもっと濃厚なのしたかったんだから感謝しッ」
言葉を遮る様に牧野の俺がガシッと抱きしめた。
「本意じゃないからね」
「公平が見てるから・・・」
胸元に抱き締められた状況じゃ俺の視線は完璧に閉ざされてしまってる。
これじゃ確かめようがない。
なんだ・・・このドキドキは・・・
心臓が勝手に動きを速める。
俺に抱き締められた時の牧野の反応を身体が覚えているのだろうか。
耳元に聞こえる牧野の俺の心臓も早くなっているのが分かる。
このままじゃ心臓が持たない。
力を入れて伸ばした腕が必死にもがいて目の前の胸元を押す。
何時も牧野が俺に見せる抵抗。
これって、自分の身体を持て余して俺から逃げてったってことか?
抱き締められたくらいで心臓が壊れそうになるんだ。
あーーーっ!
早く自分の身体にもどって、牧野を抱きしめてェ----ッ。
「なに、ニンマリしてる」
頭の上から聞こえた低い声。
俺らしく聞こえてきた不機嫌な声。
そんなにニンマリしてたか?
確認するように顎のラインを手のひらでなぞる。
「牧野は連れて行く」
ジロリと周りに向けた視線。
グッと腕を掴まれてまた身体をひきよせられた。
牧野が俺になりきってる。
キスしたことで一皮むけたか?
「このまま、道明寺がここにいたら迷惑だから帰る」
斜めになりそうな身体のバランスを必死に直して松岡たちと向き合う。
余裕でにっこりと笑顔を作って呟いた。
どうだ!牧野!
俺はしっかりお前を演じてるぞ。
この中で一番呆然としてる松岡の表情。
これで牧野には近づかないはずだ。
牧野の俺に腕を引っ張られる前に牧野の俺の前に立つ。
「それじゃ」
テーブルの上の伝票を取る。
「あっ、いいよ」
伝票を奪おうとする松岡から距離を取る様に牧野の俺の胸元に伝票を押し付けた。
「道明寺が払うから」
すかさず女子から「御馳走様です」と声が聞こえた。
伝票を持ったままモタッとしてる牧野の俺。
支払で戸惑うような態度は俺はとらねェだだろうがぁぁぁぁ。
「さっさと行く」
「えっ?ああ・・・」
牧野の俺は俺に促されてようやく会計の場所に歩いていった。
「・・・つくし・・・強い・・・」
背中で聞いた声。
そう思われるのも心外。
牧野が俺より強いと思われるのも癪だ。
あっ・・・
今は俺が牧野で、牧野が俺か・・・。
だからって困るだろう!
振り返って言い返そうとしたとき、「来い」と、牧野の俺に手を取られて、店の外まで引きずりだされてしまっていた。
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拍手コメント返礼
Gods&Death様
落としどころはしっかり考えてますよ。
夜はどうなる?
そこを聞かれると私もしっかり気になってはいます。
自分を押し倒すってキスより勇気がいるような気がするんですけど~
おかゆ 様
理解できて元に戻ったら・・・
いい気分で司君暴挙に出ないといいんですけどね。(笑)
やなぎ 様
残業お疲れ様です。
お店からは連れ出せたけどこのままじゃすまない事はお分かりですよね?(笑)
つくしの司の反撃はなるのか!
乞うご期待!!
ri☆ママ 様
どうやって元に戻るのか!
そこが一番の盛り上がるはずで・・・(^_^;)
色々考えちゃってます♪
いの様
つくしって大胆だったんだ。
迫って道明寺様を落とした!
なんて噂が広まってる可能性は!
それを聞いたF3に大笑いしてもらいたい~。
入れ替わったこと忘れて言いあいになったら・・・・
折角のキスも台無しだ~。
あ~その言いあいをぜひ目の前で見たい!
シッカリあたまの中で実写版で映像化してます。(笑)