永遠のラビリンス 16

入れ替わったままホテルに行って、どうなるのでしょう?

パスワードはかけてませんので、それなりのお話になると思います。

落ちつこう・・・

部屋に入ってキョロキョロと物珍しそうな視線を周囲に飛ばす見た目は私の道明寺。

「すげー」とか、「こんなのあるぞっ」て、手に持った品物にモザイクをかけたい。

ビニールから出すな!

奪う様にその手の中から取り上げて元の棚に戻した。

お茶でも飲もう。

サイドテーブルに置かれた四角いパッケージ。

視線の高さで袋を破ろうとした指先が途中で止まった。

これって・・・

お茶じゃない・・・

カップはどこ?

数メートル離れた棚に二つのコップと並んでるのが見えた。

ギャーッ!!!

汚いものを飛ばす様にサイドテーブルの上に破りかかったパッケージを投げる。

「まだ、早いだろ」

「お前、ハメ方、分ってるか?」

それはいつも途中で道明寺が・・・

んなこと考えながら顔からは火が吹き出しそうに熱い。

言うにことかいてハメ方って、もう。

ズバリ想像してしまいそうになる。

使用法とか使い方とかもっと柔らかい言い方あるでしょうがぁぁぁ。

拾い上げたパッケージを見た視線はそこから点線を結んで一直線に有る部分に注がれてる。

どこ見てんのよ!

股間を隠す様に両手で覆う。

「まだこれが付けられるほど反応してねぇだろうが」

チッと舌を鳴らす私の声。

あっ・・・

股間に置いていた手を眺めて、慌てて外した手の平は御尻の下に引くようにベッドの端に腰を下ろした。

「こんなとこに入って、なにする気」

ジッと私に向けられたままの視線を感じる。

「さっきから言ってるだろう。あのまま外で言い合いになったら収拾がつかなくなる」

「人目を避けるのを優先しただけだ」

「だからってホテルを選ばなくても・・・」

イラッとした表情がごちゃごちゃ言うなと私を睨む。

ふて腐れた顔をムカッとしながら、しょうがないと許してる感情。

確かにここなら人の目を気にする必要もない。

「公平達におかしなこと言わかなったわよね」

自分の耳から聞こえる道明寺の声。

飛び出す女性言葉の言葉尻にムズッとなる。

『ね』をつける声に気が抜けそうだ。

「今のところ、ばれてねェだろう」

ばれるも何も誰も信じないと思う。

「突然みんなの前でキスってあり得ない・・・ぞ」

「俺も自分の唇にキスするの勇気が言ったんだからな」

それはお互い様だ。

「馴れなきゃいけないんだよなぁ・・・」

呟いたまま道明寺の私がベットにバタンとうつぶせになった。

慣れるって・・・まさか?

えっ!

おーーーっ!

グッと掴んだ腕が私を引き寄せて道明寺の私の上に倒れ込んだ。

「なっなっ、なに?」

舌を噛みそうなるくらいにうろたえてる私。

「どういうもんか、確かめる必要ないか?」

「ない!」

否定した声は力み過ぎて大きくなる。

ギャー

ワォオオーーー。

そこ、触るな、くすぐったい。

「ダメ――ッ。やめッ!」

耳元に触れる息。

ムズッとする感覚が背中から顔中を襲う。

力がいらずに道明寺の私を押しのけられない。

乱れる息。

道明寺の私が脱がせた靴をベッドの上から床に放り投げるのが見えた。

慣れるのかこんなことじゃないでしょうーーーッ!

「やめッ!!!」

拍手コメント返礼

あずきまめ 様

朝から喜んで読んでるのコメントにニンマリしてしまいました。

出勤途中の方は大丈夫だったかしら?(笑)

水風船ありますね。

私の友達は年の離れた弟にコンチャン見つけられて風船と説明していたのを目撃。

弟君は必死で膨らませていました。

オオイタッコ様

見た目はつくしが司をですが、司が司を襲ってる状況なんですよね。

正視できない気もしますが・・・(^_^;)

アメンバー、ブロトモは最小限が良かったと最近思っています。

音ちゃん 様

ここからパス制!

BLを書くより難しそうな気がします。

入れ替わった状態で出来るものなのか?

相手が自分じゃないほうができそうな気がする・・・。

これはこれでやばいですよね。(^_^;)