我儘な僕に我儘な君 11
週末は中々更新できずに申し訳ないです。
予定のないはずだったのに予定が埋まる状況が続いてます。
洗濯機は壊れるし・・・(^_^;)
ドアが閉まってるのにドアが開いてませかのエラーメッセージが出るって何よ!!
さっきまで洗濯機君、きみはグルグル回って洗ってたじゃないかぁぁぁ。
閉まってなかったら水浸しになってるでしょうがぁぁぁーーー。
記事のアップよりただいま洗濯機のことで頭がいっぱいです。
洗濯機は一日でも使えないと困りますよね。
朝一でコインランドリーに走ってきました。
「楽しそうだなぁ」
佑が目を細めて見つめる先には一瞬で人目を引く華やかな集団。
「目の保養ですよね」
「ご家族で参加されてると何時にもまして和やかで、声もかけやすくなりますものね」
その集団をうっとりとした表情で見つめる視線がチラリと私と拓にも向けられる。
顔を近付けてひそひそとなる話し声は全く私の耳には届かなくなった。
なにを言われてるのか。
仲がいいとか・・・
お似合いとか・・・
そんな噂が流れたら困る。
困る?本当に?
自分の感情が心に嘘をつく。
あーーーっ。
もう!
ここで気にしないといけないのはパパにママに駿お兄ちゃんの驚いた原因でしょ!
翼はなんだか楽しそうだけど。
「なぁ、舞」
歩きかけた私を止める佑の声。
「なに?」
視線は自分の家族に向けたまま気のない素振りで声を出す。
佑に見つめられたら、それだけで、そわそわしそうな自分がいて、目を合わせられそうもなかった。
「最近、俺のこと避けてない?」
「なんで?」
避けてるどころか気が付くと佑の姿を探してる。
佑が私に気が付きそうになると逃げたくなって感情を隠す様に、つんと視線をそらしてしまってる。
「目が合いそうになるとわざと逸らしてるだろ?」
佑・・・
気が付いてたんだ。
「佑の思い過ごしじゃないのかな。それでなくても佑と翼は見慣れ過ぎてるの」
「わけのわかんない事を言ってないでママ達のところに戻ろうよ」
佑に背中を向けたまま足を前に出そうと動く。
動きかけた身体はぐっと後ろに引っ張られて一歩も歩けなくなった。
「なに、危ないよ」
私の左腕を佑の右手が掴む。
「俺、舞に何か気に障ることした?俺、舞に嫌われてない?」
引き寄せられた身体はそのまま佑の胸元に引き寄せられた。
背中から感じる佑の鼓動。
鼓動に押されるように顔を上に向ける。
見おろす佑との距離は頭一つ分。
翼にしても佑にしてもなにを食べればこんなに背が伸びるのよ。
3か月で10㎝って伸び過ぎでしょ。
佑との身長差が伸びるたびに私との距離は遠くなっている様な淋しさを感じてた。
たぶん・・・
佑を男の子だって意識しだしたのもこの頃からだ。
女の子じゃなくて男の子がいいってママを困らせていたころが懐かしい。
小学校3年までは身長もかけっこもなにをしても私の方が勝っていた。
必死で対抗した遊びの中の競争。
トランプもゲームもいつの間にか佑が最後で私に負ける。
佑がわざと負けてくれていたことに気が付いた時は本当に悔しくて数日、口を利かなかった記憶がある。
「佑を嫌ってなんかない」
続く沈黙に落ちつけなくなって気がついたらそう、言葉を発していた。
「それなら良かった」
小さくはにかむような微笑。
「舞が勝つんならいいんだ」
自分が負けてもちっとも悔しそうじゃなくて嬉しそうに笑った子供の頃の佑の笑顔と重なる。
「ママたちのところに戻ろう」
二人でいるにはいたたまれないくらいに心臓が鼓動を早める。
「抜け出さないか?」
「えっ?」
普通なら飽きたって真っ先に逃げ出す翼を押しとどめるのが佑のはずで・・・
佑がパティ―会場を抜け出そうなんて言うなんて信じられない。
「俺のこと嫌ってないなら付き合ってよ」
極上の笑顔が私を誘った。
楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。
拍手コメント返礼
ありがとうございます。
『人間万事塞翁が馬』
悪い事ばかりじゃないですからね。
洗濯機は買い替えて3年くらいなんです。
ドラム式の洗濯機は2つ目なんですけど本当に故障しやすいというのが感想です。
私との愛想が悪いのかしら?(^_^;)
おかゆ様
もしも・・・
佑君が舞ちゃんのことを何とも思ってなかったら・・・
どうなるのかしら?
舞ちゃんがフラれても司は文句言いそうだな。(^_^;)
ココア様
アップができないのは私も何か物足りなくて調子が悪くなるんですよね。(笑)
本当に暑いですよね。
熱中症も増えて来てるみたいですし注意しないと危ないですからね。
舞ちゃんと佑君のほのぼの感。
3兄弟で違った持ち味を表現できているかそれが一番心配なんですよね。
パーティーのそれぞれの時間で違った場面を楽しんでもらってるようでうれしいです。
ありがとうございます。
やなぎ様
コインランドリーが歩いて行ける距離にあるので助かります。
今日は少し洗濯機の機嫌が良かったようで一度は止まったのですがその後は問題なくお仕事してくれました。
若いこのお話は胸をキュンキュンさせながら想像して書いてます ← 危ないおばさんだよ~(^_^;)
家に一人でいる時しか書けません!(笑)
司パパに納得させるのはつくしちゃんの役目?
アーティーチョーク 様
抜け出すなら今しかないというタイミング。
妊娠騒動の間ならそっちに気を取られてるでしょうしね。
二人がいないことに最初に気が付くのはあきパパでしょうか?
司には黙ってるだろうなぁ。