パズルゲーム 41

『私の最後のたくらみを代表は笑ってくれるのか、それとも不機嫌な態度を見せるのか、

それが楽しみでなりません。

そして・・・

最期のフォローはつくし様にお任せいたします』

西田さん日記の含みのある終わり方が気になってる方もいると思います。

西田さんの最後の仕掛けでパズルは完成する予定です。

どんなパズルが出来上がって額に飾られるのかお楽しみに♪

『ストーカーの唄』ってご存知ですか?

ただ今我が家で流行ってます。

作詞、作曲、歌 阿部真央

職員室の連絡網、盗んで知った番号にかけるのはこれで63回目♪

持つだけの情報網、駆使して知ったあなたのおうちは3丁目♪

一度聞いたら耳から離れなくなりました。(^_^;)

通りすぎる車の窓から見えたカメラのレンズ。

獲物を見つけると追いかけまわす執着度はハイエナより達が悪い。

普段は簡単に食われるかよッ。

今回は大いにパパラッチを活用してるから隙をわざと見せる。

車内がわずかにわかる薄めの色のスモークガラスに変えてるのもそのため。

「気にするな」

「だって・・・」

「昨日は花沢類とで、今日は道明寺とだよッ」

唇を重ねる前に離れた距離。

ふっくらとした唇は未だに俺を誘う。

「俺と撮られるのはべつに普通だろう。夫婦なんだから」

なんて、書かれるかはわかんねぇけど。

妻の浮気を赦す寛容な夫。

そう好意的に書かれるより、対面を取り繕う仮面夫婦、その方が読者は喜ぶ。

互いに浮気してる瞬間を狙って、俺の横を素通りする女性を今夜の相手と事実無根の噂を作るのも日常茶判事。

女性が近づけない様にSPの数も増やした。

もう、浮気の噂を与えてやる必要はない。

「どこ行きたいって聞いて、どこに連れて行くつもり?」

「ショッピング」

「ショッピングって?」

「ショッピングと言えば買物だろうか」

私をバカにしてる的な感情がつくしの頬を膨らます。

「おまえ、ポーカーゲームは絶対するなよ」

「えっ?」

「感情が丸見えだからな」

それとショッピングがどう関係あると言いたげにますますむくれる顔。

ホント飽きさせないやつ。

クツクツとした笑い声が喉をくすぐる。

「なに買いたいの?」

俺んじゃねェよ。

「おまえ、こっちにたいしたもの持ってきてないだろう」

「えっ?」

「こっちじゃパートナー同伴じゃないと格好がつかないこと多いから」

「まさか・・・」

上ずった声のままつくしの頬がヒクつく。

これからは華やいだ場所に艶やかなつくしを俺がエスコートして現れる。

二人で出席すればするほど噂を打ち消す効果を生むはずだ。

誰でも知ってるブランドが並ぶ路上に止まる車。

出迎えの店長に案内されて通される奥の一室。

靴に服にアクセサリー次々と目の前に並ぶ品に目を飛び出しそうに大きく開くつくしは声も出ない。

俺の前に立ち尽くすつくし。

「いや、右のドレス」

「次」

俺の指示のままに店員が次々とつくしの正面に服を合わせる。

「ウットベリーコモンで良かったんだけど・・・」

「普通にお店の中を見て、道明寺と腕を組んで歩きたかっただけなのにッ!」

試着室から出てきたつくしは上品さを見せる服装には似合わないむくれた表情を見せた。

まあ、何度も俺の言いなりに着せ替えられたらむくれても仕方ないか・・・。

つーか俺と腕組むだけでいいって相変らず安上がりなやつ。

不機嫌に呟く声もかわいいって思える愛しさ。

アウトレットショッピングモールを散策する俺たち。

それはそれで、パパラッチに写真を撮らせても悪くない。

「試着したの全部もらおう」

「えっウソ!これいくらするの!」

値札を探してもついてねェよ。

金額を気にしながら購入する奴はこの部屋に通されるはずがない。

「2,3着で十分じゃないのーーーッ」

泡を食った動揺を見せるな。

未だに自覚が薄過ぎだろう。

「おまえの夫をだれだと思ってる。一度袖を通したやつをまた着せれるわけねェだろう」

酸欠状態に口をパクパクさせたつくしの頬が薄紅に染まった。

拍手コメント返礼

ことり 様

桁違いの大人買いは羨ましさより恐怖に思えそうな気が・・・(*^_^*)

梨狩りどうでした?

もぎたての梨っておいしいですよね。

最近行ってないなぁ~。

アーティーチョーク様

つくしを襲うより味方につけた方が断然楽だと思うんですけどね。

司の金銭感覚に慣れるようになるのは何年かかるんでしょうね。

あずきまめ様

司君のエスコート。

卒業式のプロムの時みたいにダンスありとかだと華やかでしょうね。

のだめ 様

つくしちゃんの場合一回着ただけでそのドレスを無視はできないでしょうね。