DNAに惑わされ 11

ちょっと横道にそれた本編。

そろそろ元に戻さないとどこまで進んでいたか忘れちゃいますよね。

どう進めるつもりだったけ?

ギャー――ッ

シッカリ横道に迷い込んでどう進めるつもりだったかすっぽり抜け落ちちゃったぞ~(@_@;)

昨日娘が学校から帰ってきて『俺のことイかせらるのか?』って、どんな意味か教えてといわれました。

学校で友達に聞いても教えてくれなかったそうです。

友達には大声で聞くなと言われ、家に帰ってもお母さんに聞くなと言われたみたいなんですけどね。

Jクングループの新曲パラドックスの和訳で盛り上がり、今その曲がやらしいと学校で話題だとか。(^_^;)

なにやってるんだ中学生~。

もっと他で英語の勉強出来るでしょうッ!

なぜか珍しくこの曲にはまった娘に毎日のように曲を聞かせられてます。

意味分ってるの~。

しかし、「イく」の説明、皆様なら子供に聞かれたらどう説明します?

焦ったぞ~。

*

「うまい」

料理の皿に箸をつけて口の中に次々と放り込む蒼。

「鮎川はいい奥さんになるよ」

蒼は料理を楽しん食べるというよりは空腹に耐えかねて口に流し込んでる感じでがっいてる。

3日間断食でもしてたか?

そう横から突っ込みたくなった。

「それ、作ったの駿君・・・」

鮎川の気負いない柔らかな声が蒼の言葉にドキッとした僕の感情を包み込む。

鮎川は何も感じてないんだろうか。

確かに、いきなり奥さんって言うのは飛躍過ぎだろうけど。

一緒に作った料理。

湯気の上がる出来立ての料理を目で追いながら、僕に味見を進めて不安そうに下から覗き込んで見つめていた鮎川。

「おいしい」とつぶやく僕に弾ける笑顔を浮かべた。

鮎川と一緒なら何でも楽しめる気がする。

ここに鮎川と一緒に住めたら・・・

今じゃなくても将来とか、高校を卒業した後とか・・・

蒼以上に僕も飛躍してるな。

「たくっ、駿は何でも出来るよな」

グサッと箸を突き刺したジャガイモをがぶりと蒼が噛みつく。

それ、作ったのは母さんだから。

形の不格好なジャガイモは父さんが皮を剥いたらしい。

『俺が作ったんだから全部残さずに食べろ』

置いてあったメモに書かれた殴り書き。

父さんと、母さんもこの部屋で鮎川と僕みたいに肩を並べて料理をしたのだろうか。

母さんに指導されながらブツブツと不機嫌にジャガイモの皮をむく父さんを想像する。

何時もはしぶい表情の父さんも母さんと一緒だと和んだ雰囲気になる。

天下の道明寺フォールデングス代表も母さんには形なし。

賑やかな家族団欒の記憶が鮮やかに甦る。

懐かしさと一抹の寂しさが心に芽生えてる。

一人暮らし数日で里心つくなんて案外僕もだらしない。

「頭も良くて、顔も良くて、その上料理までできるのかよ。一つくらい俺に回せ!」

「こんな、出来る奴を友達に持つと苦労するんだぞ」

なにか僕は蒼に迷惑かけたっけ?

まぁ・・・知らない女の子に取り囲まれた時、蒼が警備員の真似して僕を逃がしてくれたけど、意外に蒼はその状況を楽しんでたと僕は思う。

明るさと人をくったような冗談でその場を盛り上げる蒼は何時もムードメーカ。

何時もクラスの中心にいる人気者だ。

僕は人懐こくて誰とでもすぐに仲良くなるこいつの性はマジで羨ましい。

「よし。片付けは俺がやってやる。洗い物は任せておけ」

スクッと立ち上がった蒼は皿を重ねて両手で持ってキッチンに運ぶ。

「あっ、鮎川もいいから、駿の側でごゆっくりぃ♪」

最期の半音上げて高めになった声。

気を利かせたぞって視線が僕に送られてくる。

流しに落ちる水道の水音が明るくスイングしてる様に聞こえてきた。

それにつられるように鮎川と見合って笑顔を返しあう。

テーブルの上の皿を片付けるために伸ばした指先が鮎川の指に触れた。

「今日はありがとう」

鮎川の手の甲に重ねた手のひら。

「私も駿君の手料理食べたの初めてだったし、楽しかった」

鮎川のほっそりとした指先が僕の手のひらの中で微妙にモジッと動いてる。

「遊びに来てくれてうれしかった」

「少しホームシックみたいだったから」

「もう?」

鮎川が首を少し傾げてクスッとした口元を作る。

ゆっくりと顔を近づけていく僕たち二人。

鮎川の息が唇に触れる瞬間に目を閉じる。

「ガシャッ」

陶器の割れる音にあわてて鮎川から身体を離した。

「駿・・・この皿、すげ~高いとか・・・ないよな?」

半分に割れた皿を左右に持って、情けない表情を蒼が浮かべてた。

拍手コメント返礼

綺羅 様

親が困る質問ってありますよね。

小さい頃みたいに誤魔化せないのがつらいですよね。

経験しないとわからないと言えばもっと突っ込まれそう。(^_^;)

ことり 様

カットにマッサージ、リフレッシュですね。

歌詞をまったく気にしてなかった私は娘からの情報でセクシーすぎることに気がつきました。

あの振り付けは~~~~~。

教えたら娘は教室で大声で聞きまくっていたのに~と恥ずかしそうでした。

やなぎ様

保健体育の授業範囲内で説明しました。

理解できたのか、どうか?

意味が分かったと嬉しそうにしてましたよ。

かよぴよ 様

「射精って分る?」

「白いのが出ること?」

ほうほう、ソコまでは習ってんのね。

それ以上に突っ込まれたら困りますけどね。

知らないと答えられたらまたまた困りましたけどね。

私が答えた後に友達にメールで分かった♪と送信してました。

良かったねの返信がすぐに来てました。

性教育は明るくなくちゃいけませんね。(笑)

あさみ 様

高くても駿君にはどうでもいいことだと思いますよね。

物への執着心はあんまりないような気がします。

高いという感覚が一番ないのは司かなぁ~

あずきまめ 様

外国の絵本て、本当に愉しく書いてあるもの多いですよね。

私も題名は覚えてませんが以前に読んだ記憶があります。

こんな話が出来る娘との関係がもう少し続くといいんですけどね。

Gods & Death 様

まさか、こんな質問が飛んでくるとは思ってませんでした。(笑)

赤ちゃんのでき方までだと思ってたんですけどね。(^_^;)

覚悟を決めると楽しく笑いながらある部分はオブラートに包み久しぶりの保健体育の授業の開催です。

分ったかどうかは微妙ですけどね。

はるちゃん 様

スマホからのコメントありがとうございます。

確かにドS倶楽部は影を潜めてますね。

駿君にはかわいそうでしょう♪

もうしばらくすると出現するかも~。

アーティーチョーク 様

そうそう、問題はまだ登場しない翔五郎さん♪

いつ出てくるのかなぁ~

蒼ちゃん、割った食器のためにしばらく駿くんちで身体で返すと居ついたりしてね。