呆れるほどの無駄なジェラシー(ホテル編)5

やっとここまで来ました!(/_;)

☆マークは?

どこどこ?

キョロキョロと探さないでくださいね。(@_@;)

*

部屋のドアが開くのも待てない

差し込んだキーカードを抜く間も惜しむ。

もどかしさはそのまま引き抜いたカードキーを床に投げ捨てた。

ベットまでの距離も長く感じてしまってる。

数歩歩けば倒れ込むには絶好な位置なのに、それさえも煩わしい。

一呼吸置いて、自分を落ちつかせなきゃ、このままつくしを床の上に押し倒したくなる衝動。

まるで10年前に戻ったみたいな青臭い俺。

壁につくしを押し付けながら手の甲でそっと頬を撫でながら息を吐いた。

焦る必要は何もない。

今はただ・・・

俺も、おまえも本能のままに

楽しめばいい。

黙って見つめあった瞳の中の俺。

潤んだまま見つめる瞳は互いを欲してる欲情が浮かび上がる。

隠す必要もない欲求。

滲んだマスカラ。

潤んだ瞳

誘うような物欲しげな唇。

淫らに魅せらて俺を誘惑する。

常に俺の視線を引きつけて離さない稀有な女。

お前だけなんだぞ。

毎晩自分の寝室に閉じ込めておきたい。

本気で思っていた時期もあった。

10年経った今でも嫉妬に駆られてそう思う時がある。

今のお前の表情、絶対俺以外にみせるなよ。

身体を近づければ震えてた初さも今では反射的に背中に腕を回して俺を抱く。

つくしが目を閉じたのが合図となって重ねた唇。

唇に触れる互いの吐息。

優しく触れ合うだけのキスは数秒間の甘い拷問。

キスを深めながら舌を絡め、つくしの髪をそっと撫でる。

身体の全てが俺にすがりつき、湧き上がる情熱のままに愛撫を繰り返す。

首筋に顔をうずめて白い肌に残す紅い痕。

自分のものだと世界に示すためにつけたキスの跡を残す。

自分でも呆れるほどの独占欲。

俺の髪をつくしの指がすき喜びのため息をもらした。

それだけではもの足りないとでも言うように早急に上り詰めていく熱。

シャツの中に滑り込ませた指先は胸の膨らみを包み込むように持ち上げる。

「つかさ・・・っ」

とぎれとぎれに誘う息づかいで俺を呼ぶ。

「鳴ってる・・・」

「鳴ってる?なにが?」

俺にはお前の感じてる声しか聞こえてねぇけど。

「ほっとけ」

キスしようとした唇から逃れるように顔をそらされた。

胸元で震える振動、チカチカと点滅を繰り返す着信の無作法なライト。

震えてると思ったのはつくしじゃなくてこいつか!

携帯を取り出すより上着ごと脱ぎ捨てたほうが手間が省ける。

脱いだ上着を投げ捨てようといた腕はしっかりつくしにつかまれて阻まれた。

「出たほうが、邪魔されないと思うけど・・・」

妙に説得力がある。

確かにこれ以上の邪魔は困る。

携帯から聞こえたダミ声。

「この度は愚息がご迷惑を、すぐにお詫びに伺います」

「いらねぇよ」

「それでは私の気がすみません」

「俺に謝るよりバカ息子を教育しなおすほうが先だろうがぁ!」

「休暇中の邪魔は二度とするな」

耳から携帯を離して目で画面を睨みつけながら叫んで主電源を落とした。

「もう、邪魔ははいらにはずだ」

「駿たちから連絡くるかもしれないけど・・・」

まさか、さっきの場面で子供達を思い出すとかありえねぇだろうっ!

珍しく積極的なつくしに翻弄されそうになった俺。

普通、俺だけのことしか考えられないとか、俺だけに夢中の状況だろ?

「ごめん、携帯の着信音で子供たちからかとドキッとしちゃったから・・・」

中断された不満は俺だけじゃないと言うには、母親の顔に戻りすぎだろうがぁ!

「気になるなら、さっさと済ませろ」

「えっ?」

「連絡して、おやすみなさい言えばいいだろうがッ!」

「でもまだ9時前だけど・・・」

「早く寝かしつければいいだろうが!」

言い終えたあとにぶつかった視線が動かなくなった。

屋敷でもなん度となくくり返した同じ会話。

二人っきりでもこれかよ。

どちらからともなくフッと笑い声がこぼれた。

拍手コメント返礼

やなぎ 様

最期はしっかり締めますので!

最終話はお星様♪