DNAに惑わされ 12

やっと・・・連載に戻れる~(/_;)

問題は完璧に駿君が小学生のまま頭の中に居座ってるということです。

さすがに高校生の駿君は子どもの作り方、タネの意味を理解してるだろうな・・・。

PWの御連絡。

ある程度の覚悟はしてましたが・・・やっぱり多い。

なるべく早く返信してますが、届いてない方はもうしばらくお待ちください。

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「それじゃ帰るわ。鮎川、送っていくよ」

僕の後ろで帰る準備を始めたいた鮎川に蒼が声をかける。

えっ?と、動揺を見せた僕にニンマリとした笑みを蒼が向ける。

「うそッ、鮎川、駿がどうしても君を送りたいってさ」

僕の肩は蒼に押されて後ろに傾く。

危うく鮎川に背中が当たりそうになった。

「ごめん・・・」

呟いて振り向いた僕の目の前で鮎川は、はにかんだ表情を観られたくない様子で視線を下に落とす。

わずかに動いた唇を白い歯がキュッと噛んだ。

鮎川が見せる仕草の一つ一つが僕を甘く刺激する。

「じゃあな」

ひょこりとドアから顔をのぞかせて、それをスクッとカメのように引っ込めてパタンと蒼はドアを閉めた。

なんだか気まずい。

蒼に呆れられてるような、からわれているような、身の置き場のない感覚。

蒼は僕が鮎川にどうしようもなく好きだってこと知っていてわざと意識させてるんだ。

それが分ってるのにいいようにあしらわれてしまってる。

蒼!

憶えておけよ!

「それじゃ、送るよ」

「・・・うん」

断ろうとした鮎川の表情の動きは僕と視線が合って唇の動きを途中で変える。

鮎川の右腕がゆっくりと動いてお願いとシャツの裾をギュと握った。

鮎川はシャツの裾を握りしめたまま僕の後ろを歩く。

手でつながってる距離がすごく近くてすごく遠い。

歩くたびに近づいてるような遠ざかるような不思議な感覚。

「あっ」

「なに?」

立ち止まった僕に歩みを止められた鮎川の頬が肩に触れた。

シャツから離れかけた鮎川の手を反射的に握りしめる。

僕の手の中で掴んだ手の甲が回転して鮎川が僕の手を握り返してくれた。

それだけで鮎川を手に入れた気分になれる。

「月が綺麗だね」

触れあってる手の平は何でもないような表情で鮎川は空を見上げてる。

街灯の途切れた歩道を照らす月明かり。

差し込む光は鮎川の横顔を鮮明に映し出す。

整った顔立ちはクールで落ち着いた雰囲気を印象付ける。

鮎川の方が月より輝いて綺麗だって思える。

歩いて10数分の距離をゆっくりと、ゆっくりと進んだ。

それでも確実に鮎川のマンションは近づいてくる。

このまま右に曲がればマンションが見えてくるはずだ。

明日になればまた学校で会える。

言い聞かせて歩いてもこの時間をもっと長く過ごしたいって思ってる僕がいる。

「もう、ここでいいから、すぐだし」

「マンションの前まで送るから」

「駿君が帰るの遅くなるし、ここまで送って貰えば大丈夫だから」

「それに・・・」

何時もはっきりとものを言う鮎川が言いにくそうに言葉を濁す。

「それに?」

向かい合って鮎川を覗き込んだ。

「このまま・・・まだ一緒にいたいって思うから・・・」

ほんのりと頬を赤らめて小さくつぶやく声。

全部聞き取る前に鮎川を両手で引き寄せてしまっていた。

黙ったままで僕のされるがままに胸に抱き締められたままの鮎川。

胸元で握られていた拳がひらいて手のひらが僕に触れる。

心臓は鷲掴みされたままドクドクと大きな音をたてる。

その音は治まるどころか大音響で僕を包み込んでくる。

コツコツと響く足音に気がついて慌てて鮎川を離した。

「やっぱりマンションまで送るよ」

右に曲がった鮎川は足早にマンションの玄関に駆けていく。

何度か送り届けたことのある鮎川のマンション。

「それじゃ」

逃げるように鮎川はマンションの中に姿を消した。

姿の見えなくなったマンションの入り口で僕は大きく息を吐く。

鮎川の幻はまだ僕の腕の中に入るようで、残ったままの鮎川の温もりと香りを体中が探すように手のひらを眺めていた。

「駿?」

背中から聞こえた声。

その低い声にギクッとなる。

メガホンから聞こえたその声は数週間前毎日のように怒鳴られていた声。

いまだに反射的に身構えてしまう。

鮎川の親父さんって緊張もあるんだけど。

「どうも」

心を落ち着けて冷静を装って僕は振り返った。

拍手コメント返礼

Gods & Death 様

好みはそれぞれですからね。

興味を持っていただければ成功だ思ってます。

トマト 様

小学生になると時々ドキッとする質問が来ますよね。

こっちはなんの覚悟もしてないときに限ってそんな質問が飛んでくる。

そのうち全く聞かなくなるんでしょうけどね。

5年生ならもうある程度は習ってるはずですよ。

わが家の娘は確か最初の授業は4年生だったと思います。

やなぎ 様

意識するだけでドキドキしてた純情な頃・・・

遠い昔だなぁ~。

美化してる部分もあるんですよね。

アーティーチョーク 様

蒼君はもう帰っちゃつてます♪

鮎川パパと駿君の関係はどうなってるのか?

合間のことは抜けてるのでどうとでもなれる常用なのですが・・・(*^_^*)

どうするかは思案中なのです。

いの 様

男の子ご出産おめでとうございます。

これからはしばらく大変でしょうけど息抜きに遊びに来て下さいね。

夜中の授乳が寒くて大変な時期ですが、あっという間に赤ちゃんは成長しますから。

頑張れ~。

わが子ほどかわいいものはありません♪