DNAに惑わされ 17

男同士のお話が司君出来るのでしょうか?

「おい、明日はつくしを家に泊めるなよ」なんて駿君を脅してるんじゃないかとチラリと思った方いらっしいますか?

でもそんな司君好きなんですよね。(^_^;)

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久し振りにマジマジとまじかで眺めた長男坊。

幼かった顔立ちはいつの間にか少年から大人に脱皮する成長のあかしを真剣なまなざしに映し出す。

誰も寄せ付けない雰囲気で尖って突っ張っていた俺とは対照的な他人を包み込むおおらかさを駿からは感じる。

俺が親に感じなかった愛情を駿は確かにつくしと俺から受けて育ったよな。

そんな照れくささと自慢を感じる息子。

駿と二人で話してみたいと思ったのは突然湧きあがった感情。

て?

なに話す?

たとえは、今なこと。

高校生活はどうだ?

俺は英徳高校に通ってたのは暇つぶし的なことが多かった。

学校にさえ言っていればお袋から文句は言われなかったしな。

楽しいなんて思ったのは一度もない!

まあ、つくしと出会って会えるのが面白かった記憶が僅かな思い出だ。

一人暮らしで不自由はないか?

駿が望む物はすべてそろえてやるぞ。

駿の部屋は必要最低限のシンプルさ。

物欲がないのはつくし譲り。

後は彼女のこと。

監督の娘が本命なのは気がついてるが、CM共演の女優とのうわさは未だに週刊誌をにぎあわせてる。

そっちはあきらがしっかりガードするだろうけどな。

好きな女は泣かすなよ守れ

俺から言えるのはこの程度か。

「ベッドの中じゃなんだな」

ベッドから抜け出してリビングに駿を誘った。

何もねぇなぁ。

開いて見た冷蔵庫にはミネラルウォーター数本とジュースの缶。

ビールとかのアルコール飲料が入ってたらそれこそつくしが騒ぐに決まってる。

「この近くに店あるか?」

冷蔵庫を覗き込んだ顔を駿に向ける。

「コンビニならすぐそこにあるけど」

「案内しろ」

パタンと冷蔵庫を閉めながらつぶやいた。

玄関に向う俺の数歩後ろから駿がゆっくりと遠慮がちに歩く。

「父さん、その格好で行くつもり?」

ん?

少し短めでくるぶしの見えてる駿に借りた上下スエット。

手の長さと足の長さはまだ数センチ俺の方が長かった。

さすがにな・・・

これじゃ部屋から出れねっ。

いや、このままマスクして帽子をかぶれば見事な変装って気もしてくる。

まさか道明寺ホールデングス代表とは思えないイケてない恰好。

ダサいと我ながら笑える。

「駿、待ってろ」

部屋に戻ってシャツとスラックスに着換えて外に出た。

マンションを出てから直ぐの距離に赤々と照らすコンビニの光。

「父さんて、コンビニに行ったことあるの?」

「バカにするな」

つくしと会う前は経験できなかった庶民の楽しみはほぼ制覇してるって思うぞ。

その点はつくしはいい教師つーか、知らないの?と上から目線で見下されるのは、すげ~ムカついたんだよ。

ビール缶を数本、つまみと買ってレジに並ぶ。

レジに並ぶって感覚は未だに慣れねェ。

普段は店の奥で指図すれば車まで品物が運ばれる生活。

それがたとえビール缶一本でもだ。

「お待たせしました」

夜にはありえねぇ高いテンション。

「ほかに必要なものはございませんか?」

「ただいまおでん80円セールです」

レジの横のおでんの鍋を店員の手のひらが上を向いて示す。

うるせっ。

言い放とうとしたところで横から「いりません」の駿の声。

そのタイミングはつくしと被る。

似ないでいとこが似てんだよな。

俺の横で焦った表情を浮かべる駿につくしを思い出す。

俺と一緒にいるといつもハラハラするってつくしが剥れるんだ。

「なに笑ってんの?」

「いや・・・」

緩んだ頬を隠す様に頬を手の平で撫でる。

「駿はさ、俺に似てるって言われッけど、やっぱつくしにも似てるとこあるよな」

力の入りきらない頬は相変らずで、ムユがゆい感情は胸の奥をくすぐって口元が自然にほころんでくるのを止められそうもない。

肩を並べて歩いていた駿がパタリと俺の言葉に足を止めた。

「言われたことないけど・・・」

意外だと言いたげな駿の視線。

それはそうだ。

俺だけが分かる駿とつくしの共通点。

それはつくしが俺だけに見せる態度で、仕草で、俺だけが知ってればいい事で・・・

駿の言葉がまた俺から笑みを引き出す効果を生んでくれる。

「なぁ、好きな子が自分だけに見せる表情ってすげーうれしいて思ったことねェか?」

「えっ?まぁ・・・」

経験してるって分る照れた表情を駿が作る。

「鮎川って言ったか。お前の好きな子?」

なんにも返事がないのはそれでそれでうまくってるんだなと分かる。

俺を追い越す様に足早になる駿を軽く追いかけて後を追う。

逃げんじゃねェよ。

まだたいしたこと聞いてねェぞ。

「駿・・・っ」

ガチャと開いたドアの前で駿が固まった。

「夜中に、二人でどこに出歩いてるのよ!」

腕組みをしたつくしが玄関で待ち構えていた。

拍手コメント返礼

理子 様

今年もよろしくお願いします。

駿君と司のツーショットなかなかない見せ場なんですけどあっけなく終わりそうな展開になってしまいました。

ツックー様

司君普通のお父さんになっちゃってます。(^_^;)

ゆきこ 様

直ぐに二人がいないことに気がつくつくしちゃん。

気になって眠れなかったんでしょうね。

短時間で帰って来たからいいけどなかなか帰ってこなかったらどうなってたんだろう・・・

男同士の折角の会話を中断させたくないですよね。

つくしちゃんここは一歩引いてくれ~と頼んじゃいます?

アーティーチョーク 様

こちらこそ今年もよろしくお願いします。

今年も確実に若いカップルを楽しく進展させていきたいですね。

それに絡むつかつくにF3♪

この後、夫婦喧嘩は再発?終焉?どっちに向うんでしょうね。(^_^;)

オオイタッコ 様

今年もよろしくお願いします♪

男同士の会話って意外に子供っぽいというか単純ですよね。

まだ男っぽい駿君は見たくないなぁ。

一人暮らしの部屋はまだまだ無邪気な匂いで充満させたいなぁ。(笑)

あさみ 様

司がコンビニで買い物できるようになったのもつくしのおかげ♪

似合わねェことやらせんなよと言いながら楽しそうに司君付き合ってるんでしょうね。

タイムバーゲンより楽だと思うんですけどね。(笑)

今年はなんに挑戦させようかしら?