我儘な僕に我儘な君 36
おはようございます。
今日は七草粥ですね。
わが家は子供が嫌いだと食べないので作ってません。(^_^;)
舞ちゃんと佑君の前に小話を一つお届け♪
『七草粥にまつわるエトセトラ』
「なんだこれ?」
「なんだって、お正月の七日に食べる七草粥」
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロって中学の時に習わなかった?」
「結局雑草じゃねェか」
雑草の名前を憶えてなんになる!と、舌打する俺の鼻先にいきなりアップで登場したつくし。
「なんだよ。びっくりさせるな」
「一年の無病息災を願って食べるとか、お正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休めるって意味合いもあるの知らないの?」
「俺の胃は頑丈だ」
「雑草好きだって言ったの嘘?」
俺がいつ雑草が好きだって言った?
そんな覚えはないつーの。
「つくしも、雑草なんだけどなぁ・・・」
考えこむ俺の目の前で悪戯な表情を作るつくし。
雑草っていっても実物の雑草が好きなわけじゃなだろうがぁぁぁぁ。
「好きなんだよね・・・つくし・・・」
勝ち誇ったような顔がほころんでうれしそうに微笑む。
甘ったるい感情は草を食べさせようとする不満を軽く打ち消す。
くってやるよ。
お椀を持ちあがえて箸で口の中に流し込んだ。
「アチッ!!」
この短編のつくしバージョンは別館でUP中です。
そちらもよろしくお願いします♪
*制服の白いシャツの胸元。
気がつくと無意識に指先がペンダントの形を確かている。
あっ・・・
あわてて腕を机の下に戻しこんだ。
「俺もつけるから舞にも付けてほしい」
そう言って拓が買ってくれたペアのネックレス。
佑のペンダントは鎖から外すと指輪に変わるデザイン。
「どっちで付けた方がいい?」
真面目に聞いてきた佑に答えることなんてできなくてキュンと胸が鳴った。
佑の指にペンダントはハマってなくて、見えるはずがないのに佑の胸元を確認してる自分がいる。
何時でも確認できるように指にって言った方が良かったってちょっぴり後悔してる自分がいる。
でも。他の人が見てもペアだなんて気がつかないよね。
ペアだって分ってるのは佑と私だけ。
初めて持った二人の秘密みたいでうれしくてくすぐったい気分が何度となく溢れてくる。
私、今ニヤついてないよね?
思わず両頬を手の平で挟みこむ。
完全に挙動不審だ。
「舞、舞」
隣りの席からすずが先生から当たられてるって視線で促してくれた。
あわてて席から立ち上がった私を見つめる先生の表情。
「答えたくないのに当てて申し訳ない」
気まずさを漂わせるその表情は普通先生じゃなく私のはずで・・・
「いえ、そうじゃありません。すいません」
頭を私が下げたと同時に先生の剥げた頭が下がったのが見えた。
気遣いを見せられる特別扱いは学校の寄付金の額に比例するのはパパの在学中から相変らず。
F4がやりたい放題の我が物顔で英徳に君臨していたころよりは可愛いものだって思ってる。
すずなから教えてもらった質問。
それに答えて席に座った。
この先生は二度と授業中に私に質問することはないって思える。
斜め前の席から振りかえった翼の唇が「なにやってるの?」と小ばかにしたように動いた。
ムカつく!!
舌を出して顰めた顔は見ないうちに翼は黒板の方に視線を戻す。
クスッと漏れた声と感じる視線。
右方向からの視線にゆっくりと顔を向ける。
感じた視線は佑からのもので、顔の向きを変えながら舌を口の中に戻しても、もう遅い。
しっかり見れてしまってるじゃないの!
立てた教科書で顔を隠す様に佑がうつぶせるのが見えた。
肩が震えて笑ってるのが分かった。
翼!
許さないから!
まだまだ、話が進みません(^_^;)
このまま大内先輩登場しなくていいからという声が聞こえて来るような気がするのは私の幻聴?
拍手コメント返礼
やなぎ 様
御粥だと確かに楽ちんなんですけどね・・・(^_^;)
b-moka 様
今年もよろしくお願いします。
息子さん成人式おめでとうございます。
理子様
うちの子も御粥は好きなんですけどね。(^_^;)
年末は熱を出しておかゆ三昧だったのでなおさら食べたくなかったみたいです。
2014年の舞ちゃんと佑君の恋占い!
大吉でありますように♪
りん様
あきらもつくしも応援してるはず。
上手くいかないで落ち込むのはあきらくんだったりして。
アーティーチョーク 様
舞ちゃんつくしにそっくりですよね。
ずっと佑君にもらったはじめてのネックレス大事にするんでしょうね。
たぶん翼君今年もすずなちゃん両親に紹介できないままでお話を進めちゃっいます。
なんで?
それはいろいろと私に都合があるんです。
そこはあまり突っ込まないで頂くとありがたいです。