DNAに惑わされ 18

仁王立ちのつくしちゃんどうするんでしょうね。

続きからどうぞ。

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もぅたん様

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ベッドに入ってもなんとなく落ち着けない。

司とケンカして背中を向けたままベッドに入ることはあっても別々に寝た記憶はそんなにある話じゃない。

「今日は、客室で寝るから!」

怒ったまま二人の寝室を飛び出してもいくつもある客室から私を見つけ出して司が身体をすべりこませてそのまま流されて朝を迎えるパターン。

だから今回は駿のマンションに逃げ込んだ。

ここまで追いかけてくるなんて父親の威厳はどうなる!

そう思いながら喜んでる私がいる。

「本当にしょうがないんだから」

久し振りに3人で囲んだ食卓は舞と翼が生まれるまでの初めての育児に二人で翻弄された時を思いだす。

まだ歯のはえてない駿にペースト状にしてないジャガイモを司が口の中に入れ込んだことあったよね。

高校生の駿を見て小さい頃の思い出に浸ってしまってる。

ポテトサラダを口に運ぶタイミングが司と駿で同じで左で食べる噛み方も頬の動きもそっくり

へンなところが似てるんだから。

リビングと駿の勉強部屋に客間が二つ。

道明寺邸から比べたら少ない部屋数。

それでも牧野家より断然豪華で広いマンション。

ベランダに出れば小さな庭もある。

一般人から見れば羨ましさを通り越して、一人暮らしの高校生には必要ないと非難を受けそう。

司ももう一つの客間を使うかと思ったら駿の部屋に行ってしまった。

なんとなく二人が気になって眠れない。

明かりの消えた部屋で、聞こえるはずもない音に耳を澄ませている。

寝よう!

司が起きる前に起き出して会社に居ちゃうんだから。

たぶん、無理。

きっと朝から朝食を作って3人で食卓を囲んじゃうんだと思う。

シッカリ頭の中は冷蔵庫の食材を思い出しながら朝食の献立を考えちゃってるもの。

あっ・・・

ご飯を仕掛けるの忘れてた。

ベットから抜け出してリビングに顔を出す。

消えていたはずのリビングの明かりがついていて、ガチャッとドアの開く音が響いて、パタンとドアが閉まった音が次に聞こえてきた。

ごそごそと聞こえる声は確かに司と駿のものだった。

靴がない・・・

玄関にはポツンと一つ私の靴だけが行儀よく並べてある。

駿を連れ出してどこに行った!!!

カチカチと過ぎる時間。

何時もよりゆっくりと動く秒針を眺めては玄関の方に目を向ける。

時間の感覚は長く感じたが時計の針はホほんの十数分の進み。

玄関に近づく気配はかすかに感じる。

カチャッと鍵の開く音に即座に反応。

たぶん、平常心なら無視して寝てる振りをしたって思う。

私一人のけ者にされた気分に害してる。

こっちは朝の食事のことまで考えてるのにッ!

ケンカして家を出たことも悪いって思ってたんだから!

「駿・・っ」

二人の笑みが眼の前で強張る。

駿の手にはビールの缶がかすかに映るビニール袋。

コンビニの名前が読めた。

「夜中に、二人でどこに出歩いてるのよ!」

頭のてっぺんから叫ぶ声。

「どこって、コンビニ」

駿が私の目の前に買ってきた物を見せように袋を差し出した。

「夜中って言うほど夜中じゃねェし」

日にちをまたいで帰ってくることも多い司にとったらそうでも時計の針は11時を回ってる。

「寝れるときは少しでも早く寝た方がいいでしょ。明日も仕事なんだし」

そうだ、私は一人のけ者にされたことじゃなく司の身体を心配してるんだから。

何を自分で自分に言い訳してるのか。

「いつも横にいる奴がいねぇと落ちつかなんだ。それに早く帰ってきてもなかなか眠れねぇしな」

意味深な笑みを作ってスクッと司が私の鼻先に顔を近づける。

艶のある表情にグッと息を飲み込んだ。

司の熱が、香りがかすかに鼻先に触れる。

もっ!

横に駿がいるの!

敏感な年頃の思春期の息子!

熱くなってきた顔で駿を見ることなんてできなくなった。

「ひゃっ」

「冷えてるぞ、お前も飲むか?」

ピタッと頬にくっ付けられたビールの缶の外側は私の熱で白く曇る。

「びっくりするじゃない!」

冷たさから逃れようと動かす私の頬にピたピたと缶を触れさせてくる。

そんな仕返しは要らないつーの!

大の大人がやることじゃない。

「冷やしてほしそうな顔をしてたからな」

私の頬からビールの缶を離して、たのしそうに微笑んだままリビングに司が向かう。

「寝てたんじゃないの?」

司と駿を追ってリビングのソファーに座った。

テーブルの上にはコンビニから買ってきたビールとおつまみが並ぶ。

「意外にうまいな」

ビール缶を片手にするめにかぶりつく司。

なんだか笑えるね。

いつの間にか私から司に対する毒が抜けきってしまってた。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

一人一部屋で使えるのに、どうして司は駿君緒のベッドに行ったのか?

つくしに拒まれて駿君を無意識に頼ってしまってるとかあったら面白いですよね。

つくしのいない寂しさを駿君で埋められるはずがない。

舞ちゃんなら別でしょうけど。

舞ちゃんが嫌がるだろうしなぁ。(^_^;)

迷惑な痴話げんかに家を離れても付き合わされる駿君もいい迷惑ですよね。

でもいい家族になってますよね。

アーティーチョーク 様

道明寺邸に残された翼と舞ちゃん。

居なくなった両親に何を思う?

慣れていたりして~。

両親に来られるより翼や舞に来てもらった方が楽でしょうね。

駿君が家を出た意味がるのかしら?

あずきまめ 様

自分抜きで仲よくされてると嫉妬することありますよね。

この場合の取り合いは駿君なのかしら?

仲直りの後は駿君がのけ者になりそうですけど、大丈夫かな?

かよぴよ様

コンビニ袋ぶら下げて家路につくイケメン二人。

夜でも半端ないオーラーを放っていそうですけどね。

コンビニのおねぇちゃん目がハートしてなかったのかしら?

二人が店を出た後も目で追ってそうです。

司も駿もテレビには出ているから気がつかれない訳はないですもの。

こんなとこからまたしょうもないお話が生まれるんですよね。

さすがに息子の前では甘さは控えめになるんじゃないか思ってますが・・・(^_^;)

ポチタマ様

駿君の恋バナに四方からいろいろ絡んじゃって組み合わさって楽しみ方が増大してるお話になっちゃってます。

それが楽しくていろんな内容で話が広がってしまってます。

菜花ママが出てきたらまた一つ違う味付けが出来そうな気がします。

私の返信コメントまで目を通りしていただきうれしいです。

コンビニの番外編、近いうちにお届けできると思います♪