DNAに惑わされ 19
千葉君と相葉君のSP葉っぱコンビは久々で~。
オリキャラ投票10位以内にはたぶん入ってると思います。(^_^;)
二人の活躍は『ソラノカナタ』かな。
SP物語でもスピンオフで扱ってますのでまだ読まれてない方は読んでみてくださいね。
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あき子・Y様
PCおよび携帯からも返信したのですがエラーで送れませんでした。
ご連絡をお願いします。
*
「もう飲むな」
正面に座る父さんの腕が母さんの持ってるビール缶を掴む。
「ワインよりアルコールは低いんだから大丈夫だよ」
目の周りほんのり赤くしてつぶやくほろ酔いの機嫌の良さ。
3本目あたりから父さんがイラッとした感情を見せてるのが僕にもわかる。
なんかさ・・・
さっきから母さんの手が僕の肩に回されたり、ペタペタ頭を軽く叩かれたり、頬をくっ付けたり、こんなにベタベタされたのって小学校以来な気がする。
酔ってるよね!
「出会ったころの道明寺を思い出すなぁ」
「我儘でも強引でもなくて、性格は特上に駿のほうがかわいいけどね」
可愛いって言われて誰も喜ばない。
道明寺が駿のような性格なら私もこんなに苦労しなかった。
そう言いながら僕の頭をゴロゴロと頬で撫でるのやめてくれ。
父さんのこめかみにイラッとした線が3本に増えてる。
父さんを道明寺って呼ぶ時点でアルコールが回ってるでしょ。
肩に乗っかった母さんの腕を、はぎ取りながら父さんのコツコツと指先が叩くテーブルの音に合わせるように心臓がドクドクと音をたてた。
父さんが母さんに見せる嫉妬は息子だって容赦なし!
「俺の前で俺以外の奴にベタベタするな」
「俺以外って駿じゃない」
うっぷッ
見せつけるように母さんが僕の頭を抱き込んで胸に引き寄せた。
マジでハズイ。
「俺への当てつけか、謝ったろうがぁ」
息子を当てつけるのも当てつけられたと思うのも次元が違うって思う。
「まだ許してないもん」
プイと顔を横に向ける母さん。
そんな痴話げんか僕ら兄弟同士でもしないよ。
「大体ね、司は私を追ってきたんだよね」
「それなのに私を置いていくってどういうつもりよ」
「近くのコンビニに行っただけだろうがぁ」
面倒くさい言い様で父さんがため息交じりに声を吐き出す。
その父さんの態度に母さんが切れたのが分かった。
バンとテーブルが大きく母さんのついた掌で音をたてる。
「神経が過敏になってて眠れなくて、そしたら物音がして二人でいなくなって、心細いというかムカついてきたんだから」
一瞬ビクンとびくついた父さん。
直ぐにジロリと強欲な視線を向ける。
母さん以外ならたぶんたじろぐ。
「俺に相手にされずに寂しかったって素直に言えねぇのか?」
鼻で笑った父さん。
「誰も寂しいって言ってないでしょ」
母さんはツンとつま先を上げて顔を上に向ける。
それでも長身の父さんには見下ろされたままだ。
抵抗する力はまだ余力を残す。
道明寺司に対等にバトルを挑むのは道明寺つくし以外のほかには見られない。
楽しめるのは試合の結果は決まってるから。
どうせ引き分けの仲直りで平和解決にきまっってんだから。
「一人にされて寂しかっただけだろうが」
母さんの反論は聞こえてないのか聞いてないのか。
勝ち誇った表情で完璧な上から目線。
父さんの勝手な解釈に母さんは言葉を失ってる。
いや、案外勝手でもないのかも。
客室がもう一室あるのに、そっちに行かずに僕のベッドに無理やり押し込んできた父さんの作戦勝ちなのかもしれない。
無視された母さんが拗ねるとこまで計算していたとか?
コンビニから帰ってからの父さんは余裕を見せてたもんな。
バカを見てるのは僕で、いい迷惑だよ。
ケンカの内容も家を飛び出すほどの重大なものじゃないのは分ってる。
とに、この二人は!!!
「ところでさ、ケンカの原因覚えてるの?」
ハタと見合った顔が同時に僕を向く。
なんだッけって表情が浮かんで母さんの視線は泳ぐ。
父さんは「そんなの知るか」と吐き捨てた。
「あのさ、しょうもないケンカで子供を巻き込まないでよね」
「父さんは母さんに返すから僕は一人で寝るよ」
リビングに二人を残して僕は部屋に戻る。
後は2人で勝手にやってくれ。
ベッドに潜り込んだ僕は、頭からすっぽりと布団をかぶって目をガシッとつぶった。
ふと脳裏に鮎川が浮かんで会いたくなった。
仲が良すぎてしょうもないことでケンカする親を見て好きな子を思い出してしまってる。
そんな自分が照れくさくてしょうがない。
眠れないかも・・・
拍手コメント返礼
ゆきこ様
親のやり取りで彼女に会いたくなる駿君も純粋培養の育ちの良さ♪
このやりとり見てたら4人前が出来るのは遅かったくらいですよね。
それはべつのお話~♪
そうですよ~まだ駿君は大人になってません。
アーティーチョーク 様
何時のまにか夫婦喧嘩は終了。
きっとこんな両親の関係いっぱい見ちゃってますよね。
駿君お疲れ様でしたと労をねぎらいたくなっちゃいます。