一日遅れのBirthday おまけの話
おまけと言っても二人っきりになりたい司君の欲求を満たす続きじゃありませんのでお許しを~
甘ったるいお話書くとこれまたPW申請が多くなるので・・・(^_^;)
箸休み程度のお話。
午前中の2話アップはひさしぶりだなぁ。
*「ねぇ、ねぇ、つくし」
えっ?
おっ!
気がつくと3つの顔が眼の前に並んだ。
突然の至近距離に目を見開いてしまった。
瞼は開いていたはずなのに心はここになくて、みんなの話も聞いてなくて、目の前のものは見てなくて・・・
ニンマリと顔を見合わせてまた3人の視線は私に突き刺さる。
「司の誕生日を祝えなくて残念だね」
「別に、それはしょうがないし」
「結婚した途端、ほっとく旦那って駄目ですからね。ここはガシッと!」
桜子が一番力入ってる気がする。
いや・・・それは道明寺は仕事だし、ほっとくのはたぶん私の方だし・・・
出張に行く前日、私にベタベタしたがる道明寺に仕事の書類がまとまらなくて冷たくしちゃったし。
デスクと私の座る椅子の間に頭をねじ込んでくるなんて小学生もしないような悪戯。
椅子のキャスターが動いて後ろに押し出されそうになって思わず抱き付いたのが道明寺の腰。
でかい図体がますますデカくなった。
あれで30分は時間をロスしたんだから。
「でもさ、あのテーブルの上のケーキって司のだよね」
蓋をとってケーキを眺める滋。
ケーキにはしっかりチョコでバースディーの文字を入れちゃってるし、そこは否定しない。
今日には帰ってくるって言ったから屋敷のパテシェに教えてもらいながら作った手作りバースディケーキ。
ちょっと硬めのクッキーでもあんなに喜んでくれる道明寺だから、ケーキならどんな笑顔を道明寺が私に見せてくれるのかとすごく楽しみだったんだからね。
「それじゃ、写真だけでも道明寺さんにメールで送ったら?お祝いメッセージでつきでね」
優紀の提案に、悪戯っぽい表情を浮かべた桜子と滋。
なにか、嫌な予感がするんだけど・・・
「それじゃ、つくしはここに立って、ケーキ抱えて!」
リビングの中央で両手のケーキを持たされる私。
「メールじゃなくて携帯かけるから」
そうつぶやく私に威圧感たっぷりに桜子が迫る。
「今日は私たちが一緒に居るのにその中で甘ったるく話せると思います?」
え?
みんないるの?
確かに一人じゃ寂しいけど、それに道明寺に連絡入れても静かに話せそうじゃない雰囲気は想像がつく。
撮られた写真付きメールは滋の手によって送信ボタンを押された。
「ちょっ、勝手に送らないでよ」
あわてて送信内容を画面で確認。
ぎこちない笑みを浮かべてケーキをもつ私。
『帰らない道明寺が悪い!
一人で食べちゃうから怨むな!』
なにこれ!
帰るの待ってるから一緒食べようと、書け!
明日まではこのケーキは食べれるはずだし、明日には道明寺は帰って来る予定なんだから。
このメッセージで機嫌が悪くなったらどうするの。
出張に行く前を優しく出来なくてちょっと反省してたのに。
「この写真見て、司さ、誰がつくしの写真撮ったのかとか考え込んだりしてね」
「きっと、慌てて道明寺さん日本に帰ってきますね」
3人で上手くいったとハイタッチして喜ぶな。
責められるの私なんだからねェ。
機嫌の悪い道明寺を相手にすると疲れるんだから。
3人と違ってテンション下がりそうだわ。
ここは、先手を打って明日は道明寺を迎えに行こう。
「つくし~何やってんの」
「あっ、分かった」
空港から屋敷に帰りつくまでに機嫌を直そう作戦。
3人と楽しい夜を語り合いながら頭の中でシュミレーションを繰り返した。
のはずが・・・
空港での道明寺は機嫌が良くて・・・
私を見つけて嬉しそうで・・・
「誕生日プレゼント、この写真のケーキだけって事ないよな?」
相変らずの俺様な上から目線。
「1日分の利子を付けてもらわないとな」
いきなり身体を持ち上げるように強引なキスをされて・・・
「これで勘弁してやるよ」
「ななななに考えてるの!」
焦って声が裏返る。
最初のキスで完全に気が動転。
「聞きたいか?」
ニンマリと口角を上る不敵な笑み。
「いいっ・・・」
良からぬ悪巧みが見える。
道明寺の腕で掴まれたところから発火してるような熱さが体中に伝わる。
「二人っきりになりたい」
空港から屋敷までに機嫌を直そう作戦・・・
総崩れの予感。
拍手コメント返礼
ゆきこ様
2話Upすぐにのコメントありがとうございます。
気がついてもらえてうれしいです。
F3編もつくれちゃいますね。
どっちにするか迷ったんですが、T3はあんまりお話をかいてないので今回はこちらにしてまいました。
う~んでもF3も捨てがいた。
司君次は思いっきり楽しんじゃってるのかな・・・(^_^;)
ここでF3を登場させる意地悪を仕掛けることも出来るかぁ。(笑)