DNAに惑わされ 22
お弁当の誤解は解けたところですが、そろそろ新しい段階に~♪
この二人何歳の設定だったっけ?
たぶん高校2年生くらいだったと思うのですが・・・(^_^;)
時間の経過が微妙にずれてきてる気がします。
駿君って何月生まれだったけなぁ。
ファイナルで結婚の一年後妊娠が分かった設定だと12月とか1月生まれになっちゃうんですよね。
曖昧に人物設定してるとこの辺がおかしくなっちゃうなぁ。(^_^;)
*
最近鮎川が変。
ここ数日一緒に帰ってもいない。
忙しいとか、よりたいところがあるからとか。
言葉を濁す雰囲気はまったく鮎川らしくなくて僕を避けてるんじゃないかと勘繰りたくなる。
今日も先に帰るとじゃあと手を振って教室を足早に出ていく鮎川を見送った。
二階の教室から中庭を横切る鮎川をぼんやりと眺めてつく溜息。
鮎川が僕に話すまで待つつもり。
そうは思っても・・・
この1週間黙って見てるだけってのはそろそろ限界。
いい加減相談しろよ。
遠くに小さくなる鮎川の背中に向って心の中で呟く。
「道明寺君、まだ帰らないの?」
「いや、もう帰る」
僕に話しかけてきたのは日直のクラスメイト。
意外にすんなりクラスには溶け込んでる。
CMに出ていた僕は学校でも有名でいつも視線を感じるが、英徳の様な疎外感はない。
特別扱いをする教師も生徒も英徳の比じゃない。
道明寺財閥の御曹司の肩書の方が芸能人よりよっぽど重い。
僕が鮎川と付き合ってる事もほぼ公認。
同級生の恋愛もありふれた日常の中で繰り広げられてる。
誰と誰が付き合ってるとか、別れたとか、恋愛の噂は1日で校内に伝達される。
高校で学ぶのは学力より恋愛感の方に重点を置いてる気がする。
鮎川に毎日会えることを僕も楽しみにしてるんだけどね。
「今日は鮎川さんと一緒じゃなんだ?」
「用事があるってフラれたからね」
教室に残ってるのは彼女と僕の二人。
「道明寺君ってモテるのに一途だよね」
少し俯いて長い髪を人差し指で耳にかける仕草を彼女が見せる。
鮎川がその仕草を見せるたびに僕は何時もドキッとする。
彼女に鮎川を重ねて見てる自分にドキッとした。
「ほら、好きじゃなくても試しで付き合ってる子もいっぱいいるじゃん」
「道明寺君って鮎川さんしか見てないんだよね」
会っていても、会わなくても、ふと気がつくと鮎川のことを考えてる自分がいる。
心の奥を見透かされてるようで、ずけずけと土足で上がり込まれたような不愉快さ。
「そんな、ことないって思うけど」
不愛想に返事をする僕がいた。
「あ、あのさ私、昨日偶然見ちゃったんだ。
彼女が男の人と二人でカフェにいるところ」
そう言って僕から外す視線。
「へーそうなんだ」
彼女に背を向けて鮎川の姿を探す。
もう、いるわけないのに。
「髪とか撫でられてさ、いい雰囲気で、あれは友達とか兄弟じゃないって思うんだけど・・・」
振り返った僕を見て彼女の顔が強張りを見せる。
だからなに。
君にそれが何か関係ある?
君から聞かされてそれを僕が全部信じると思う?
鮎川には姉さんだけだし、いとことか、親父さんの仕事とか・・・
僕より好きなやつが出来た・・・。
それなら鮎川ははっきり僕に告げるはずで・・・。
声にならない心の叫びは醜い感情を渦巻かせてる。
机の上のカバンを乱暴に握って教室を飛び出した。
校門を抜けて歩道を走る。
大きな通りまでは100mもない。
交差点に差し掛かったところで鮎川の姿を見つけた。
鮎川を通りすぎてすぐのところで止まった車。
赤いスポーツカータイプの車から降りてきた若い男。
後部席のドアを男が開いて躊躇すること鮎川が乗り込むのが見えた。
誰だ!そいつ!
走り出す車を追いかけて走る。
「鮎川」
僕の叫んだ声に気がついたように鮎川が振り向いた気がした。
拍手コメント返礼
ゆきこ 様
一番目の拍手またまたありがとうございます。
もしかしてUP待ってくれてたりてくれてませんか?
菜花ちゃんお姉ちゃんがいることはちょっと触れてるんです。
翔五郎さんがBFを娘から引き離す方法を菜花ちゃんが見ていたという設定でちょこっとだけ。
名前も付けてませんけどね。(^_^;)
さぁ、これでこのお話も面白くなってきたぞ!
そう思っちゃってます♪
アーティーチョーク 様
付き合って1年くらいの経過で書いちゃってます。
菜花ちゃんの前に現れた男は誰なのか!
いや~想像できる相手ほぼ全部列記してもらっちゃいましたね。
これ以外となると・・・
いない気がします。(^_^;)