恋の駆け引きは密室で 33
2月も今日で終わりですね。
早っ・・(^_^;)
このお話2月で終らなかった・・・
最終話到達目標3月下旬!!!
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*「牧野、そのセリフ、男が女を誘う時の決まり文句」
あっ・・・
「俺達何処かで会ってない?」
静かなジャズ音楽の流れるカウンターバー。
一人で座る女性にカクテルグラスを差し出す男性。
女性の目の前には菫色の美しい紫から檸檬の酸味が漂うバイオレットリキュール、ブルームーン。
女性の心を虜にする神秘の色のグラスを見つめる瞳。
美男美女の見つめあう視線の先で甘い色気が漂う。
いやいや、そんな雰囲気じゃないから。
私の目の前の金髪の美女は私の頭の中で「さぁ」と女優顔負けの微笑を浮かべて、男をスルーした。
ブルームーンって・・・出来ない相談って意味があるんだって聞いた記憶があった。
「ここに連れ去った目的はなんだ?」
私より花沢類の方がストレート。
部屋に備え付けの暖炉の側でもたれかかって腕を組んで左足に右足を組んで真直ぐな物怖じしない視線をステイジ―にぶつけてる。
知らないとは言わせない。
そんな一歩も引かない強気な意思を全身にみなぎらせてる。
「私から告げるべきことじゃないわ」
花沢類の気を逸らす様にゆるいだステイジ―の視線は私へと移る。
「この屋敷を案内しましょうか?」
私に向けられた彼女の瞳の奥に一瞬の憂いを感じ取った。
この感じ・・・
なんとなく覚えがある。
それがなんなのか・・・
思い出せそうで思い出せない。
胸の奥につかえいて吐き出せない息苦しさ。
頭の中でチカチカと何かが点滅を繰り返す。
思い出せと私の脳がシグナル送ってくる。
こんなきれいな人なら忘れるはずないと思うんだけどな・・・
まともに遠慮なく見つめてる私に気がついたステイジ―から慌てて目を逸らした。
「危害を加えるつもりはないってことは理解してもらえてると思ってるけど?」
挑発的な視線を花沢類に送ってその一方で私には穏やかな微笑を向けてくる。
何時もの女性とは正反対の対応。
花沢類に極上の笑みを向けて私には挑発的な表情を向けられることの方が慣れてる。
この場合の私はどうしたらいいの?
もしかしてこの人男性には興味ないとか・・・。
まさか・・・ねぇ・・・。
「部屋に籠っていても身体にわるいわよ」
何もしないで時間が過ぎるのを待ってるのは一日が長すぎる。
確かに身体は鈍る。
それって、でも、誘拐した相手が言うのはおかしいでしょうッ!
このままステイジ―のいいなりに動いてていいの?
うながされたままに進めていた足を後ろに引くように止めた。
「屋敷を歩き回っていいんなら一人で歩きます」
それでなにか敵のことが分るかもしれないし・・・
相手につながるようなことがあるんなら案内するなんてこと言わないか・・・。
でも、それは、私たちを油断させるためとか?
その目論見なら確かに成功してるって思う。
ステイジ―が悪い人だって思えなくなってるもの。
花沢類が私の気楽さをそのまま上乗せして、まったく警戒心を解けないんだと思うけど、そこは自分でもどうしようもない。
「牧野、危ないこと考えてないよね?」
いつの間にいたのか後ろに感じた花沢類の気配。
澄んだ瞳が頭の上から見つめて、仰いだ私の顔がその瞳の中に吸い込まれていく。
「私たちが逃げるために必要なこと見つけられないかなって・・・」
体温が沸騰するくらいにわき立ったまま、繕うことも出来ずに本音がぽろっと口から零れた。
クスッと聞こえた声はステイジ―の声で・・・
敵の前で相手を探るつもりで屋敷を探索するつもりを早々にバラしてしまう私って何処まで間抜けなのッ!
「そんな不用意なミスする相手じゃないよ」
花沢類が向けた視線はそのままスルーして「どうぞ」とステイジ―が扉を開く。
この二人の間に短く火花が散った気がした。
そして私の前には奥に続く長い廊下が広がった。
ステイジ―とつくしの関係って?
次回明らかに!?
気付いてる方は気付いてますよね?
小さい頃つくしが遊んで折り紙を教えた外国人の男の子♪
男の子・・・だったよね?(^_^;)
拍手コメント返礼
あずきまめ 様
ここまで出かかってるのに出てこない!!
だんだんその確率が上がってます。(^_^;)
は~い♪
次回明らかにします!!!
キャサリン 様
興奮度はしっかりの伝わりました。
本当になったらどれだけ大騒ぎになるのか。
祝砲ドカン!
連載そっちのけになりそう。
ここまで来るとこの誘拐の目的はつくしちゃん?
本人は気がついてないでしょうけどね。(^_^;)
かよぴよ様
子供の頃に遊んだ男の子。
女の子も実はいた。
男の子と思ってたら女の子だった。
大人になってあっち系の人になった。
他にはないなかなぁ~
お人好し好感度抜群のつくしちゃんだからなぁ。
司も類も気が抜けない!!
つくしちゃんの様な彼女なら親は安心かもですよね。
平凡な一般家庭じゃトラブルに巻き込まれることもないでしょうしね。
理子 様
ステイジ―の正体!
公園で遊んでた子供。
そう思うのが一般的だと思いますよ。
そして正解は!
次回まで引っ張る私♪
週末は忙しくて更新できるかどうかも微妙です。(^_^;)
ゆきこ 様
男の子と双子!
これで大体の想像はでちゃいましたね。
他にはないか!!!
そう考えながら物語を作る私です。
あとは・・・
男の子は亡くなってて、その子の細胞からクローンで作られたのが・・・
記憶だけが残ってつくしを追い求めて~
なんだかサイレンスなお話になりそだし長くなりそうで却下しちゃってます。