一秒ごとのLove for You 7

ここまではお話は出来てるのですがこの後は・・・

どうなるかなぁ♪

「司君~どっちがいい?」

「そんなこと聞かなくても分るだろう!!!」

「いや~司君の希望と読者の希望が一致してるとは限らないんで~」

ただ今の私の頭の中は半々です。(^_^;)

 *

失敗した。

近付き過ぎた。

沈黙に耐えられなくて道明寺に手を伸ばした私。

「無視しないでよ。道明寺に無視されたままだと辛いんだからね」

両手で挟んだ頬を無理やりに私に振り向かせた。

私を見つめる道明寺の瞳の奥が不機嫌な色合いが怪しく光ってそして優しく熱く潤む。

えっ・・・。

その変化に一番に戸惑ってるのは私。

不機嫌に言ったつもりが拗ねて甘えてるみたい響いた声。

それを自覚させるような熱のこもった熱い視線が私を見下ろしてくる。

「俺が許す前にムカついてんじぇねぇよ」

我の強い言葉が逃れられない鎖のように私の身体に絡みつく。

熱を持ちかけた道明寺の頬から逃れるように指先が反射的にピクッとなった。

離れるなという様に道明寺の指先が私の手首を掴んでギュッと力を入れられる。

視線を離したいのに道明寺の熱が身体に溶け込んでそのまま絡みついてくる。

瞳だけで受ける愛撫。

見つめあう瞳の中に抗いようもない熱を感じる。

ノセられるな!

流されるな!

このままじゃやばい。

心の中で理性が私に訴える。

膝の上を触れる指先の感覚。

いとも簡単にスカートの裾から滑り込んできた侵入者はそのまま淫らに太ももの内側に指を走らせてくる。

「・・っ・・・どうみょ・・・じっ・・・」

感情に身体が反抗しそうな感覚。

駄目だって。

塞がれた唇からワインの香が薫る。

「やめっ・・・」

ねっとりと忍び込んできた舌先。

「ふ・・・んっ・・・」

ワインに酔わされてるのか、道明寺に酔わされてるのか脳が戸惑ってる。

スカートの裾をたくし上げられてヒンヤリとした空気が肌をなぞる。

その冷たさがわずかな私の理性を引き戻した。

「これ以上やだ」

無視するように道明寺の舌が首筋をぺろりとなめる。

「ヤダじゃねェだろう」

「いままでもいろいろやってんのに、いまさらいやもねえだろう」

ククッと口の中で転がす笑い声。

今さらって、そりゃそうだけど、まだ帰宅の途中。車中。

後部席の様子は運転席に分らないって分っていても、ここでやらなくても・・・

やるって・・・

自分で思った言葉に心臓が口から飛びは寝そうなくらいにドキドキとした。

そう思った自分が恥ずかしすぎる。

「運動の前の準備体操は必要だろ?」

私をからかって楽しんでる意地悪な表情はニタッと唇の形をかえる。

そのあいだも指先は執拗に私の肌をなぞる。

「ちょっ、くすぐったい、触るな」

道明寺の手の動きを止めるようにその指先を手で追い払う。

「触らせろよ」

「駄目だって」

それは、微妙なタッチで甘い感覚を植え付けてく愛撫には程遠く、くすぐったくて遊ばれてる接触。

どちらからともなく無邪気な笑い声が唇から零れる。

「いい加減にっ・・」

私の声はすーと肌に触れて冷たい風に固まった。

目の前にいきなり広がった見覚えのある庭園。

ライトに照らされて光る石畳。

その先に見える噴水の中のライオンの像。

そのライオンの口から流れ出る水は私の頭から全身に水を滴らせてるような錯覚を与えてくる。

カタッとドアが開けられた拍子に助手席から僅かに落ちた頭。

私の身体の上には道明寺が乗っかったまま。

それはまるで組し抱かれてると誤解を与える体勢。

私たちを上から見下ろす格好になった千葉さんは閉めたいはずのドアを閉められずに固まったまま。

「これは、違うから!」

道明寺を布団を剥ぐように突き飛ばして起き上がる。

車の天井に頭をぶつけて痛がる道明寺なんてこの際無視。

「明日は9時にお迎えに上がります」

表情を変えずに頭を軽くさげる西田さんが千葉さんの後ろに見えた。

どうすんのよ!

誤解をされたままじゃ恥ずかしすぎる。

羞恥心と無縁な無頓着な表情は、打ちつけた頭のてっぺんを私のせいだと強調するように撫でながら、忌々しそうに私を睨んだ。

拍手コメント返礼

絵梨様

イヤイヤと拒んで見せても司は拒絶にはとらないでしょうね。

無駄な抵抗♪と楽しんでそれを台無しにしたのはSP千葉君。

ここでは甘いアメ?

一方では司君苦労させられてますからね。

さわね 様

じゃれ合いで和んでこれで終わり。

司にしたら一番ありえねぇーつーの!!!

キャサリン

私も書くときは絶対一人の時にしてます。

それじゃないと子供が楽しそうに横から覗くんですよ。

「なに、ニヤついてるの」と・・・(^_^;)

春休みが近づき、娘に見つからない様にと書かないといけないのが目下の悩みです。

理子 様

今回はあま~くいきかけたところでじゃれ合いに~

これでも十分楽しめる時期は短いんですよね。

子供が生まれたらうざくなってくるのが普通なんですよね。

つかつくは大丈夫でしょうけど。(笑)

ゆきこ 様

「触らせろ」

司なら言われなくても触らせます!

「腐る」

怒鳴られて拒絶されて終わりでしょうけどね。(^_^;)

千葉君もいい迷惑だろうなあ。

かよぴよ 様

千葉君がこの場面に対応できずに固まるの想像できますよね。

頭の中は「どうするぅ~」が渦巻いてそう。

あずきまめ様

車のドアが開いて「ハイ!終了!お客さん降りてください」的な展開。

観覧車じゃないからなぁ。

司君が怒ってると自覚してるのは私と千葉君かな?(笑)