whitedayに花束を(類&つかつく)
え?
類&つかつく?
この組み合わせでwhiteday?
ラインのメンバーで昨日しょうもない妄想にたどり着きました。
失恋ショコラテ・・・
ソータの立場がもし類だったら?
サエコがつくしだったら?
絶対浮気にはいかないだろうなと。
司とケンカして飛びだしたつくしが類の家へ~
その話題から発展させて物語を書いてみました。
失チョコで見たいかった純愛。
失恋が似合うのは類だーーーの結論。
花男ファンなら分って頂けると信じてます。
*華やかな会場の一つ高い壇上でパーティ―主催者の司がマイクを握る。
最初の一言で一気に会場の視線を集めた存在感。
「相変わらず派手だな」
「ホント」
あきらの声に牧野は小さく微笑んでシャンパングラスを口に運んだ。
司と結婚して名字が変わったのに総二郎もあきらも俺も相変らず牧野って呼ぶのが定着したまま。
「お前らが牧野って呼ぶたびに結婚した気がしねぇ」
その度に司は眉を眉間に寄せる。
「牧野もまだ、司のこと道明寺って呼んでるよな?」
「それは、まだ・・・つい癖で名前を呼ぶのに慣れてないから・・・」
「司って呼んでやれば司も結婚の実感モテるんじゃないか」
頬を染めてしどろもどろの牧野を総二郎が軽くからかう。
「呼び方なんてどうでもいいだろう。しっかり結婚の実感はかみしめてるよ」
壇上を降りた司はそこが定位置だと言う様に牧野の横に寄り添う様に立つ。
「悪い、こいつのこと頼むわ」
少しの空白の時間を見逃さない様に直ぐに司に接点を持ち対たい輩がその隙を見つけてねじ込むようにあいさつに入り込んだ。
司は経営者の表情に戻って対応に追われてる。
「相変らず忙しいやつだな」
「そう言う美作さんも西門さんも花沢類も忙しいでしょ」
「俺らは、今回は主催じゃないから軽くあしらう」
「えっ?ダメだよ。人脈って大事だから」
「流石道明寺夫人だな」
司が抜けた後に見せた不安げな牧野の表情。
たぶんそれには俺達3人も気がついてる。
司のために一生懸命になれないホスト役の務めを果たそうと見せる気配り。
牧野の真面目さは実直に表れてる。
牧野の温かさと機転の利いた会話。
随分と緊張してその役をやり遂げようと必死だ。
牧野、疲れてるよ。
司・・・気がついてる?
「牧野元気ないね?」
「えっ?そうかな?元気だけど」
何時もの感情豊かな明るさを見せる牧野。
それが・・・
かえって痛々しく映る。
明るさの中に見える翳りみたいなもの俺には分るんだ。
牧野が話したくなきゃ聞かない。
聞かないけど・・・
司。
結婚して牧野が変わったら俺は許さないからね。
そんな思いで壇上の司を見つめていた。
「牧野」
偶然に歩道を歩いてる牧野を見つけて車の中から声をかける。
「一人?なにしてるの?」
辺りを見渡してSPも司も牧野の側にいないことを確かめた。
「花沢類・・・」
どうしてあなたがここにいるのかと驚いた瞳が俺をみつめる。
「今日、ホワイトデーだよ。バレンタインのお返しを牧野に渡そうかと思って向かってたところ」
「そんなのいいのに・・・」
「乗って」
遠慮する牧野を半ば強引に車の後部席に押しこんだ。
「今日は司と一緒じゃないの?」
「ホワイトデーのこと忘れてるんじゃないかな。あっ別に寂しいとか思ってないから」
「俺より司に覚えてほしかったって顔に書いてあるけど?」
「そんなこと思ってないから、忙しいの分かってるし・・・」
小さくなった牧野の声をそのまま胸の中に押しこんで続くわずかな沈黙。
「最近さ、あんまり話す時間もないんだよね」
ぽつりと牧野が苦しそうに呟いた。
「俺のうちに来る?」
牧野をこのまま帰せないと思う感情。
儚げで抱き締めたくなる思いは、数年前に司に別れを告げられて消えてしまいそうな牧野を見た時の自分の感情。
抱き締めることのできない相手を思いの中ではしっかり守る様に抱き締めてしまってる。
牧野の気持ちは司にだけで・・・
俺には親愛しかないことを知ってるから。
「だめだよ、花沢類に迷惑かけちゃうし」
「俺の側に牧野がいるって知ったら司は機嫌わるくなるだろうね」
『司の機嫌が悪くなる』の俺の言葉には予想もしてなかったって感情が牧野の表情から読み取れる。
牧野が俺のところにいるって司が知った時点で一番迷惑なのは牧野本人じゃなくて司だってこと忘れてるのが彼女らしい。
牧野の為なら俺は司と、とことんやり合うつもりでいた。
「花沢類の部屋に来たの久しぶりだね」
運ばれてきた紅茶を飲みながら一息をつく牧野。
「牧野、無理しすぎだよ」
「結婚してからの環境の変化に慣れるのも大変なのに、プレッシャー大変だろう」
カチャッと皿にカップの底が触れて震えるように音を発てる。
牧野の表情が見せる動揺。
「ヤッパリ・・・プレッシャーなのかな」
「ここ最近、道明寺の顔を見てるとムカついて、悲しくなって、感情がコントロールできなくなる・・・」
「一発殴れば気が済むんじゃないの?」
キョトンとなった瞳が食い入る様に俺をみつめて朗らかに笑った。
「司さは、それが当たり前の世界に子供の頃からいるから牧野がストレスを感じてるって気がついてないだけだって思うよ」
「話さなきゃ理解できないことも多いし分かり合えないって牧野が一番知ってたと俺は思ってたけど」
「言いたいことだけ言って私のこと全然見てない気がして・・・」
「牧野と結婚したことで安心しすぎてるんだよ」
「ぶん殴るのが一番かもね」
何時もの牧野らしい微笑。
高校時代の司をぶん殴ってあいつを目覚めさせたのも牧野だから、あの頃の強さをずっと持っていればいい。
ふと窓から外に移す視線。
走ってくるあいつが見える。
「牧野、ほら」
俺の視線に促されてレースのカーテンの隙間から牧野が外を眺めて「あっ」とちいさく声を漏らした。
「さっき司に連絡を入れていたんだ」
息を切らせて走ってる司の姿に牧野はあわてて姿をカーテンに隠す。
「早過ぎでしょ」
喜びより戸惑いの表情の牧野。
「あっ忘れてた、牧野に渡すつもりだったんだ」
黄色いバラの花束。
友情、あなたに恋します。
そんな花言葉があることを牧野は知ってるだろうか?
「類!てめっ、花束を渡してんじゃねェよ。お前も受けとるな」
全力疾走で息を切らせた司。
牧野から奪い取った花束を司が大きく振り上げる。
「止めてよ花には罪がないんだから。それに私がもらったらたんだからね」
「花束なら俺が幾らでも贈ってやる」
イラつく感情はそのまま俺に牙をむく。
「あのね。花束より、私は道明寺に話を聞いてほしいの」
司の頬を牧野が両手で挟んで俺から自分の方に振り向かせた。
俺が手を貸さなくても二人は大丈夫なはずで・・・
お節介だよな。
俺は何を期待してるのだろう。
牧野の幸せを見守るだけで良いはずなのに、心の奥がざわめく。
ちいさくなったザワツキは突然心の奥で暴れてそれを抑えようともがく痛み。
まだ俺は牧野を好きだった気持ちを完全に捨てきれてない。
それでも赤いバラを捧げるほどの情熱があるわけじゃない。
心の痛みをチクリと感じながらも俺はこのまま牧野を見ていたいんだと思う。
本気で二人の幸せは願ってるから。
のうさぎさん♪まい2さん♪
何とか短編で終らせましたよ♪
類君につくしを抱きしめさせてあげなかったことだけが心残りです。
しかしよく昨日の話をホワイトデーにつなげられたと・・・(^_^;)
拍手コメント返礼
ゆきこ様
失チョコ話していて類のお話につながったのは偶然?
潤君が主役じゃなきゃつながらなかったでしょうけどね。
ラインやってらっしゃるんならお誘いしますよ~。
IDを押しえていただければ速攻で検索してお友達追加させてください。
hanadanグループただいま4人です♪
類君のつくしを気にかけてる思い司以上ですよね。
そして司が補えないところをしっかりとフォロー。
類の立ち位置が好きなんでしょうね。
この状況じゃなかなか類君にお相手を見つけてあげられないよ~。
ずんこ 様
私も類君と結婚しちゃいます。(笑)
つくしより愛せる人を類君にも~
司にも類にも・・・
つくしちゃん羨ましすぎますよね。
やなぎ 様
久々に切ない類君登場!
類君好きだわと再認識してます。
絵梨様
司とつくしに類の3角関係
実際は無理だな。
耐えられない気がしますもの。
でもこの3人ならあり得ると思うから切ないんですよね。
防波堤しっかりしてますが、心の隙間をついて崩壊ってこともあるんだろうな。
私には書けそうもないですけどね。(^_^;)
ことり様
原作の類の空気感を旬君上手く表現してたと思います。
月下の光りの差し込む部屋でバイオリンを弾く類。
この日の夜も一人で弾いていそう。
ホワイトデーのお返しうちの旦那準備してくれてるかしら?
理子様
コメントに書かれてるようにつかつくに類が絡むといい味がでるんですよね。
これはつかつくだけじゃ表現できない!
LOVEエッセンス♪
類君ごめんよ~
といううわけ当分類君に新しい恋はいかないんですよね。(^_^;)
ミントン 様
類君に似合う女の子つくししか浮かばないんですよね。
でも売約済みだし・・・
舞ちゃんを~という意見もあったんですけど佑君人気は不動ですからね。
miho様
類の恋バナ♪
あきらくんにはすんなり葵ちゃんタイプの女性を浮かべたのですが、類くんには浮かばないんですよね。
たぶん永遠の片思いをしていてほしいって願望があるからでしょうね。
LUCA 様
ファイナルの中の時々見せる類の表情、良かったな。
映画とドラマの類の部屋は違いましたが、今回のイメージはドラマです♪
りん様
もしかして・・・念送ってました?(笑)
ホント偶然、ピンと浮かんだお話です。
切ない系は類君の右に出るものはいないと思います。
さわね様
コメントのやり取りにしてもラインの会話にしてもいろんなヒントが紛れてるものですごく大切なんです。
返事を書いてるときにふとそこから思いついたものもたくさんあるので私の宝物です。
類の気持ちは切ないですが、つくしの笑顔を見て類も微笑んでいるイメージが好きなんですよね。
かよぴよ 様
ショコ潤、ダメだって私も思います。
潤君出てなかったら多分見ないなぁ。
薫子さんがいるからまだ見れる。
原作も7巻で脱落しました。
夢中で読めるもの無いかなぁ~。
場面はしっかりつかつくに置き換えて楽しむことにしました。
サエコの仕草はつくしちゃんじゃありえませんけどね。
みえこ様
現実的には司がいて類からも無償の愛を向けられて羨ましすぎる設定もつくしちゃんなら許せるんですよね。
花男にはキュンとくる少女漫画の王道全部詰まってますからね。
それがいまだに人気がある理由かもしれないですよね。