whitedayに花束を 番外編

ホワイトデーのお話いかがだったでしょうか?

明日までありますけどね。(^_^;)

最後はバッチリつかつくの続きで決めるつもりでいます。

その前に・・・

昨日の舞ちゃんと佑君の中でチラリと登場した司パパとつくしママ。

そのやりとりが気になるとコメントもいただき、私も気になりだしちゃいました(笑)

ということで今日はそのお話を番外編でUPします。

 *

「まって、ネクタイ曲がってる」

俺のタイを直すつくしの横を浮かれた感じの舞が通り過ぎた。

「出かけるのか?」

「うん、ちょっとね」

ちょっとって場所ねえだろう。

「俺に言えないような用事じゃねぇだろうな」

うぐっ。

きつめの声を作って舞に向けた声はカエルが首を絞められたような声に変わる。

「俺を殺す気かッ!」

必要以上に首に食い込んだタイを握りしめたつくしの指の力ようやく抜けた。

「全部パパに言う必要ないでしょ、ママには言ってるから」

「おいッ!」

舞が俺に刃向った。

それが思ったよりショック。

「難しい年頃だから」

玄関を出ていく舞をただ黙って見つめてる俺につくしがぽつりとつぶやく。

「あんまり、執拗にしてると嫌われるるわよ」

「俺は親だぞ」

「親を親と思ってない態度をとっていたのは誰だっけ?」

「あれは、俺とお前のことをみとめなかったのが悪い」

「だから?」

「だからってなんだよ」

俺に近付いた顔は鼻先で笑みを浮かべる。

こんな態度をこいつが見せるときは俺より有利にたってるとき。

そりゃ、子供のことはこいつにまかせっきりで、最近は滅多に話す機会も減ってはいるが、俺なりに子供達のことは気に掛けてるつもりだ。

「舞も私たちが知り合ったころと同じ年頃になってるんだから、親に話せないこともあるわよ」

「だから、話せない事ったなんだ」

「うすうす気がついてるでしょう?舞が佑君好きな、こ・と・」

確かめたくない俺の考えを指摘する声。

「あいつ等は小さい頃から一緒で兄妹みたいなもんだろう」

「そうなの?そのわりには佑君が遊びに来てると司の機嫌悪くなるよね。佑君睨んでるし・・・」

「お前の気のせいじゃねぇの?」

タイを絞め直す自分の指先が動揺して力を入れ過ぎる。

今度は自分で自分の首を絞めそうになった。

・・・

・・・・・?

・・・・・・・・・・!?

「まさか、舞!佑に会いにいってるのか?」

「今日はホワイトデーだからね」

呑気に答えるつくしにムカついてきた。

「SP!」

叫んだ俺に批難する視線が俺を睨む。

「本当に舞に嫌われてもいいの?」

「そんなことよりお前は舞が心配じゃねェのか!」

「だって佑君だよ。他の子より安心じゃない」

「佑はあのあきらの子だぞ!」

「美作さんの高校時代より真面目だと思うけど」

やべっ。

息するのもわすれて窒息する一歩手前まで言った。

好きな子が側に居たら触れたくてしょうがない年頃だぞ。

好きじゃなくても欲求が服着て歩いてるようなものだ。

抱き締めたいとか・・・

キスしたいとか・・・

その先まで・・・っ・・・

「連れ戻す」

一瞬にして俺達のそばにいた使用人の表情が凍りついたように固まった。

「司が、家を飛び出したように舞が家出しても言い訳?」

「美作さんなら舞を匿ってくれるだろうから手が出せなくなるわよ」

痛いとこを突く。

舞がその気なら俺よりすくな佑をとることなんて自分を思い返せば分る。

「まださ、どうなるかわかんないんだし、見守ってればいいんじゃない?

司には私がいるんだし」

母親の慈愛の表情はそのまま恋人の甘さに変わって俺を覗き込む。

「それに、ほら末っ子もまだいるし、一番大好きなのはまだパパだから」

去年生れた末っ子は歩きはじめたばかり。

使用人に抱かれてそれを嫌がるって降ろす様にせがんでぐずる。

下に降ろされた幼子はよちよちと俺の方を目指して歩く。

抱きあげると無邪気な顔が俺に微笑んだ。

舞もこんな頃があったんだぞ!

仕事をほっといて追いかけたい。

舞に嫌われるのはそれも困る。

佑!このジレンマどうにかしろ!

佑とあきらの顔が重なってムカつく思い。

「今度佑が来たら一発ぶん殴る」

グッと握りしめていた拳を末っ子がペタペタとヨダレで濡れた手で触っていた。

末っ子女の子の設定で書いてます。

この頃は生れちゃってますからね。

名前を決めてないので今回はあえて書いてません♪

どんな名前がいいか投票お願いします。

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拍手コメント返礼

ひーまー 様

司にはつくしちゃんがいるんです。

それをさらりと言えるようになってるんですよね。

月日の流れがみえる~。

末っ子女の子にしました♪

goemon 様

つくしが殴らせないでしょう。

殴ったらそれこそ舞ちゃん怒っちゃうよ~。

うちのパパさんは「俺を倒してから行け」というそうです。

直ぐに倒されちゃいそうですけど~~~~~。

このころの類と総ちゃんはまだ独身かな・・・(^_^;)

ゆきこ様

誤魔化すかどうか悩んだんですよね。

ストレートな方がつくしらしいかなと。避けて通れない道ですものここはスパッと!!!

司も結婚するわけじゃないと自分を慰めていたりして~。

キャサリン

女の子って大きくなるにつれ父親にあんまり話さなくなっちゃいますよね。

特に恋愛の事なんて~

彼氏いないよと言いつついきなり結婚とか言い出すんだよ~

つくしちゃんもその辺はしっかり考えて小出しに司にばらす作戦。

この後どうなるかなぁ~。

今回の末っ子は眉毛キリリの司に似だったりして~

まだまだその辺のことは考えてませんけどね。

さわね様

投票ありがとうございます。

さぁ~名前はどうなるかなぁ。

楽しみです。

わが家の娘は小学校高学年あたりからパパをうまく利用してますね。

甘えて上手く自分の欲しいものをパパに買ってもらってますよ。

バカだなといつも思っちゃいます。